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3〜5歳🏥健康・医療

子どものインフルエンザ対策:6か月から接種・抗インフル薬の使い分け・インフルエンザ脳症の警告

インフルエンザは小児で重症化しやすく、特に5歳未満・基礎疾患ありで入院リスク↑。インフルエンザ脳症は致死率5〜10%の小児期特有の合併症で、異常言動・けいれん・意識障害は緊急。ワクチン(生後6か月から)・抗インフル薬・登校停止基準まで整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-06-107分で読めます
情報の信頼性

情報源:国立感染症研究所・厚生労働省・日本小児科学会 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-06-10参考文献:4

受診の目安

  • 高熱が続く・ぐったりしている・水分が取れない場合はすぐに受診
  • 症状が3日以上改善しない場合はかかりつけ医に相談
  • 夜間・休日の急な症状は#8000(子ども医療電話相談)

この記事は情報提供を目的としたものであり、医療上の助言ではありません。

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この記事のポイント

  • まず結論:インフルエンザは小児で 重症化しやすい、特に5歳未満
  • インフルエンザ脳症:致死率5〜10%の小児期特有の合併症
  • ワクチン:生後6か月から、毎年接種
  • 対象:6か月〜12歳のお子さんを持つ保護者向け

⚠️ 本記事の取り扱い

インフルエンザ脳症は 数時間で進行 する重大合併症。異常言動・けいれん・意識障害 は迷わず119を。

受診のタイミング

状況 対応
すぐ救急(119) 異常言動(うわ言・つじつまの合わない言葉)/けいれん/意識がぼんやり/「親を認識しない」/呼吸困難/チアノーゼ/インフルエンザ脳症の疑い
すぐ受診(小児科) 高熱と症状/3か月未満の発熱/哺乳力低下/ぐったり/重症化リスク群(基礎疾患・5歳未満)
早めに受診 発熱から48時間以内(抗インフル薬の適応)

小児インフルエンザの現状

国立感染症研究所 インフルエンザとは より:

基本

  • 流行:12〜3月にピーク
  • A型(H1N1・H3N2)・B型・C型・D型
  • A型がより重症
  • 小児で重症化リスク↑
  • 学校・園で集団流行

小児の重症化リスク

  • 5歳未満、特に2歳未満
  • 基礎疾患:喘息・心疾患・神経筋疾患・免疫不全
  • インフルエンザ脳症:小児期特有

インフル vs 普通の風邪

項目 インフル 風邪
発症 突然 徐々に
発熱 38〜40度 微熱〜38度
全身症状 強い倦怠感・関節痛 軽い
鼻水・咳 後から 初期から
頭痛 強い 軽い〜なし
期間 約1週間 数日〜1週間

症状

日本小児科学会 より:

典型的な経過

経過 症状
潜伏期 1〜4日
発症 突然の高熱(38〜40度)・倦怠感・関節痛
2〜3日目 鼻水・咳・頭痛
5日目頃 熱が下がる
1週間 多くは回復

子どもの特徴

  • 発熱が高い
  • 熱性けいれんを起こすことも
  • 嘔吐・下痢を伴うことも
  • 倦怠感で食欲不振

インフルエンザ脳症

厚生労働省 インフルエンザ脳症ガイドライン より、小児期最大の合併症:

基本

  • インフルエンザ罹患後48時間以内に多発
  • 5歳以下に多い
  • 致死率5〜10%
  • 後遺症率20〜30%:神経学的後遺症
  • 日本で年間100〜500人:流行年で変動

異常言動・症状

  • 「親を認識しない」「妙な行動」「うわ言」
  • 「家族を見て怖がる」「居ない物が見える」
  • 意味のない動作を繰り返す
  • 意識の異常・反応の鈍り
  • けいれん
  • 嘔吐を繰り返す

→ いずれも すぐ救急(119)

観察ポイント

  • 発熱開始から48時間は特に注意
  • 解熱剤投与後の様子
  • 寝ているか「意識がぼんやり」か
  • 問いかけへの反応
  • 過去のインフルとの違い

「異常言動」の例

  • 「窓から飛び降りようとする」
  • 「家族の名前を呼んでも振り向かない」
  • 「いないものを見て話す」
  • 「急に走り出す」
  • 「うつろな目で笑う・泣く」

ワクチン

国立感染症研究所 予防接種スケジュール より:

基本

  • 生後6か月から接種可能
  • 任意接種(一部自治体で公費助成)
  • 毎年接種 が必要
  • 流行前10〜12月 に接種が理想

効果

  • 感染予防効果はある(完全ではない)
  • 重症化予防が主目的
  • インフルエンザ脳症の予防効果 も期待

接種回数

年齢 回数 間隔
6か月〜12歳(13歳未満) 2回 2〜4週間
13歳以上 1回

副反応

  • 発熱・接種部位の腫れ:多くは軽症
  • アナフィラキシー:稀
  • 重い卵アレルギーは要相談

抗インフルエンザ薬

国立感染症研究所 より、小児で使用される薬剤:

主な抗インフル薬

薬剤 投与法 年齢
オセルタミビル(タミフル) 内服 全年齢(新生児を含む)
ザナミビル(リレンザ) 吸入 5歳以上
ラニナミビル(イナビル) 吸入 10歳以上一般、5〜10歳でも条件付き
バロキサビル(ゾフルーザ) 内服 12歳以上推奨
ペラミビル(ラピアクタ) 点滴 重症・入院

投与の原則

  • 発症48時間以内 が効果的
  • 症状を約1日短縮
  • インフルエンザ脳症予防は明確には証明されていない
  • 医師判断で処方

「タミフルと異常行動」の歴史

  • 2007年〜10代へのタミフル投与制限 があった
  • 2018年に解除:「インフル自体が原因」と再評価
  • ただし「発熱中は2日間は1人にしない」の原則 は継続
  • タミフル使わない場合も観察

解熱剤の選び方

厚生労働省 より:

推奨

  • アセトアミノフェン(カロナール等):小児で第一選択
  • 必要時のみ使用
  • 規定量を守る

禁忌・慎重

  • アスピリン禁忌(ライ症候群リスク)
  • イブプロフェン・ロキソプロフェン:小児では慎重、医師判断
  • メフェナム酸(ポンタール):インフル脳症リスクで控える

「熱を下げれば安心」ではない

  • 解熱中の安静・観察が大事
  • 解熱剤で熱が下がっても感染は進行
  • 異常言動の見逃しに注意

家庭でのケア

基本

  • 十分な休息
  • 水分補給:脱水予防
  • 解熱剤:必要時アセトアミノフェン
  • 室温・湿度管理:20〜23度・50〜60%

食事

  • 食欲低下時は無理しない
  • 消化のいいもの:おかゆ・うどん・スープ
  • 冷たくて飲みやすい飲み物

観察

  • 1〜2日目は意識・行動を注意深く
  • 異常言動があればすぐ救急
  • 発熱が5日以上続けば再受診

きょうだいへの感染対策

  • マスク・手洗い
  • タオル・食器分け
  • 可能なら別室
  • 介護者の手洗い徹底

学校保健安全法

日本学校保健会 より:

出席停止基準

  • 「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」
  • 例:1日目発症、6日目解熱 → 8日目に解熱後2日経過、登園可(幼児なら9日目)

出席停止証明

  • 多くの園・学校で要求
  • 小児科で記入

「インフルかも?」と思ったら

受診のタイミング

  • 発熱から12時間以上:迅速検査が出やすい(早すぎると陰性も)
  • 48時間以内:抗インフル薬の適応
  • 激しい症状は時間を問わず受診

持ち物

  • 保険証・乳幼児医療証
  • マスク(他患者への配慮)
  • 着替え・タオル
  • 症状経過のメモ

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
アスピリン投与 ライ症候群(脳症・肝障害)
解熱剤で熱だけ下げて登園 感染拡大、本人も悪化
異常言動を「寝ぼけ」と判断 インフル脳症の見逃し
発熱中の子を1人にする 異常行動の見逃し
ワクチンを「副反応怖い」と接種せず 重症化リスク
「治った」と出席停止期間前に登園 集団感染
3か月未満の発熱を様子見 すぐ受診
嘔吐物処理を素手で 二次感染

よくある誤解

Q. ワクチンを打てばかからない?

A. 完全予防ではないが重症化を防ぐ。インフル脳症予防効果も期待。

Q. タミフルは異常行動を起こす?

A. 2018年に薬剤との関連は明確でないと再評価。ただし発熱中は2日間1人にしない原則は継続。

Q. インフル脳症は珍しい?

A. 日本で年間100〜500人、稀ではあるが致死率10%。

Q. アスピリンを少量なら?

A. 禁忌。少量でもライ症候群リスク。

Q. 何科を受診すれば?

A. 小児科、緊急は 救急外来・119

Q. 出席停止期間はいつから数える?

A. 発症日(発熱日)を1日目 として数える。

この記事の根拠

  • 国立感染症研究所 インフルエンザとは
  • 国立感染症研究所 予防接種スケジュール
  • 厚生労働省 インフルエンザ脳症ガイドライン
  • 日本学校保健会 学校において予防すべき感染症の解説

まとめ

  • インフルは小児で 重症化しやすい、特に5歳未満
  • インフルエンザ脳症:致死率5〜10%、異常言動・けいれんは緊急
  • ワクチン:生後6か月から、13歳未満は2回接種
  • 抗インフル薬は発症48時間以内 が効果的
  • アスピリン禁忌(ライ症候群)、解熱剤はアセトアミノフェン
  • 出席停止:発症後5日 + 解熱後2日(幼児3日)
  • 発熱中の子を1人にしない:2日間は観察

大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。診断・治療は必ず小児科の医師にご相談ください。

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