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6〜8歳🏥健康・医療

学校の健康診断のポイントと準備:就学時健診・毎年の定期健康診断──学校保健安全法に基づく検査項目と要再検査の対応

学校の健康診断は『就学時健診(年長秋)』と『毎年の定期健康診断』の2種類。学校保健安全法に基づき身体測定・視力・聴力・心臓・尿・歯科・運動器・脊柱側弯症などをチェック。『要再検査』の通知の意味、結果の見方、家庭での準備、運動器検診(2016年〜)まで整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-06-107分で読めます
情報の信頼性

情報源:文部科学省・日本学校保健会・日本学校歯科医会 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-06-10参考文献:4
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この記事のポイント

  • まず結論:学校の健康診断は 就学時健診(年長秋)毎年の定期健診 の2種類
  • 学校保健安全法 に基づく法定検査
  • 「要再検査」の通知 は必ず指定医療機関を受診
  • 対象:就学前〜学齢期のお子さんを持つ保護者向け

受診のタイミング

状況 対応
就学時健診 就学の前年(年長秋・10〜11月)に通知が来る、指定日に受診
定期健康診断 毎年4〜6月頃、学校で実施
要再検査 指定された医療機関を必ず受診:心電図・尿・聴力・視力等
就学前の心配ごと 健診を待たず 小児科・保健センター で相談

学校保健安全法に基づく健診

e-Gov 学校保健安全法 より:

2種類の健診

健診 時期 法令上の位置づけ
就学時健康診断 就学の前年秋 学校保健安全法 第11条
定期健康診断 毎学年4〜6月 学校保健安全法 第13条
臨時健康診断 必要時 学校保健安全法 第14条

目的

  • 健康状態の把握
  • 疾病の早期発見
  • 学校生活への配慮の検討
  • 特別な支援が必要な子の把握

就学時健康診断

文部科学省 就学時健康診断 より:

概要

  • 就学の前年(年長児)の秋に実施
  • 市町村教育委員会 が実施
  • 集団健診 が多い:小学校等で
  • 学校に入る前の最終チェック
  • 無料(公費)

検査項目

項目 内容
身体測定 身長・体重
栄養状態
脊柱・胸郭・四肢 姿勢・運動機能
視力 弱視・斜視のチェック
聴力
(眼科) 結膜・角膜等
耳鼻咽喉
皮膚 皮膚疾患
歯・口腔 むし歯・噛み合わせ
心臓 心音・必要に応じ心電図
知能検査 簡易検査・知的発達

流れ

  1. 市町村から案内通知
  2. 指定日に指定場所へ
  3. 問診票事前記入
  4. 当日:受付・身体測定・各検査・診察
  5. 結果通知:所要1〜2週間
  6. 要再検査 なら指定医療機関へ

知能検査について

  • 就学先選択の参考
  • 特別な支援が必要かの判断材料
  • 「合否判定」ではない
  • 必要なら就学相談へ

定期健康診断(毎学年)

日本学校保健会 学校保健の手引き より:

概要

  • 毎学年6月30日までに実施
  • 学校医・学校歯科医 が中心
  • 学校で集団実施
  • 学校保健安全法第13条で義務化

検査項目

項目 内容
身体測定 身長・体重・BMI
視力 0.3未満は要再検査
聴力 1・3・5年(中学・高校で抜粋)
耳鼻咽喉
歯・口腔 むし歯・歯肉炎・歯並び
結核検診 問診票・X線
心臓検診 1・4年・中1・高1で心電図
尿検査 タンパク・糖・潜血(全学年)
運動器検診 2016年〜全学年で実施(学校保健安全法施行規則改正)

検査時期

  • 4〜6月 に集中
  • 学校により実施日程が異なる
  • 学校からの案内 に従う

運動器検診(2016年〜)

日本学校保健会 より、近年加わった項目:

背景

  • 2016年4月、学校保健安全法施行規則改正で導入
  • 運動不足・運動過多の二極化
  • 脊柱側弯症 の早期発見
  • スポーツ障害(オスグッド病等) の予防

検査内容

  • 保健調査票:家庭で記入
  • 姿勢のチェック:脊柱側弯症
  • しゃがみ込みテスト:膝の屈曲制限
  • 片足立ち:バランス
  • 肩の動き:野球肘等

脊柱側弯症

  • 思春期前後の女児に多い
  • 早期発見・治療で進行を抑える
  • 背骨を曲げて左右の高さを見る
  • 「肩の高さが違う」「肩甲骨の出方が違う」

家庭でのチェック

  • 入浴時に背中を観察
  • 前屈時に左右の高さを見る
  • 「肩甲骨の出方が違う」なら受診

心臓検診

日本学校保健会 より:

実施学年

  • 小1・小4・中1・高1 で心電図
  • その他の学年 は問診票・聴診

目的

  • 先天性心疾患の未発見例
  • 不整脈・QT延長症候群
  • 心筋症
  • 学校管理(運動制限)の判断

「要再検査」になったら

  • 必ず指定医療機関を受診
  • 小児循環器内科
  • 多くは経過観察で済む
  • 「心配ない」と勝手に判断しない

尿検査

目的

  • タンパク尿:腎臓病
  • 糖尿:糖尿病
  • 潜血:腎臓・尿路疾患

採尿のコツ

  • 当日朝の最初の尿(早朝尿)
  • 採尿コップに少量
  • 激しい運動後は避ける:偽陽性
  • 女児は生理中を避ける:再検査も

「要再検査」になったら

  • 小児腎臓内科 または 小児科
  • 腎臓病の早期発見
  • 無症状でも検査異常があれば受診

視力・聴力の再検査

日本眼科医会 より:

視力

  • 0.3未満 は要再検査
  • A・B・C・D 判定
  • 眼科受診 で確定診断
  • メガネ処方 が必要なことも

聴力

  • オージオメーターで検査
  • 音域別の聴力
  • 要再検査は耳鼻科で:滲出性中耳炎等

健診結果の見方

「要受診」「要再検査」

  • 必ず指定された医療機関を受診
  • 「学校でやった」で済ませない
  • 指定の用紙を持って受診
  • 結果を学校に提出

「要観察」

  • 次回健診まで観察
  • 症状があれば受診

「異常なし」

  • 大きな問題なし
  • 次回まで通常生活

家庭での準備

就学時健診

  • 問診票 を丁寧に記入
  • 既往歴・予防接種歴 を確認
  • アレルギー を漏れなく
  • 発達の心配 も記入

定期健康診断

  • 持ち物 を確認
  • 当日朝の採尿(必要時)
  • 服装:脱ぎ着しやすいもの
  • 聞きたいことのメモ

普段から

  • 母子手帳と一緒に成長記録
  • 服薬・既往歴 を整理
  • 学校の保健室との連携

アレルギー対応の伝達

文部科学省 学校におけるアレルギー疾患対応 も参考に:

  • 学校生活管理指導表 を医師に記入してもらう
  • アレルギー・喘息・てんかん などを学校に伝達
  • 緊急時対応:エピペン・薬の保管
  • 担任・養護教諭との連携

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
就学時健診を受けない 法定健診、就学準備の機会を逃す
「要再検査」を放置 早期発見・治療の機会を逃す
問診票に既往・服薬を書かない 学校での適切な対応ができない
「学校でやった」で済ます 再検査は医療機関で
アレルギーを学校に伝えない 緊急時対応できない
「異常なし」で安心しすぎ 健診で発見できない疾患もある
採尿で偽陽性の条件(運動後・生理中等)に注意せず 不要な再検査・心配
脊柱側弯症の家庭チェックを怠る 思春期の進行を見逃す

よくある誤解

Q. 就学時健診の知能検査で「就学できない」?

A. そうではない。就学先選択の参考、特別支援の検討材料。

Q. 学校健診で「異常なし」なら病院不要?

A. 健診で発見できない疾患もある。気になる症状があれば受診。

Q. 「要再検査」って絶対病気?

A. 必ずしも。再検査で異常なしも多い。ただし放置せず受診を。

Q. 心電図異常 = 運動禁止?

A. 症例による。多くは経過観察で運動可。専門医で判断。

Q. アレルギーを学校に伝える必要?

A. 絶対に必要。生活管理指導表・エピペン情報も。

Q. 何科を受診すれば?

A. 「要再検査」の指定 に従う。心臓は 小児循環器内科、尿は 小児腎臓内科、視力は 眼科、聴力は 耳鼻科、運動器は 整形外科

この記事の根拠

  • e-Gov 学校保健安全法
  • 文部科学省 就学時健康診断
  • 日本学校保健会 学校保健の手引き
  • 日本学校保健会 運動器検診

まとめ

  • 学校の健康診断は 就学時健診(年長秋)毎年の定期健診 の2種類
  • 学校保健安全法 に基づく法定検査
  • 就学時健診:身体・視力・聴力・心臓・知能等
  • 定期健診:毎年4〜6月、視力・聴力・心電図(1・4年)・尿・運動器
  • 2016年〜運動器検診 が全学年で導入
  • 「要再検査」は必ず指定医療機関 を受診
  • アレルギーは生活管理指導表 で学校に伝達

大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。健診結果や気になる症状については、必ず小児科・専門医にご相談ください。

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