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6〜8歳🏥健康・医療

子どもの溶連菌感染症:A群溶連菌の咽頭炎・猩紅熱──抗菌薬10日間飲み切りでリウマチ熱・腎炎を予防

A群溶連菌は冬〜春に多い咽頭炎の原因菌。3〜15歳がピーク、いちご舌・全身発疹(猩紅熱)・頸部リンパ節腫脹が特徴。抗菌薬未治療でリウマチ熱・急性糸球体腎炎の合併症リスク。10日間飲み切り・登園基準・家族内感染対策まで整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-06-107分で読めます
情報の信頼性

情報源:国立感染症研究所・日本小児科学会・厚生労働省 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-06-10参考文献:4

受診の目安

  • 高熱が続く・ぐったりしている・水分が取れない場合はすぐに受診
  • 症状が3日以上改善しない場合はかかりつけ医に相談
  • 夜間・休日の急な症状は#8000(子ども医療電話相談)

この記事は情報提供を目的としたものであり、医療上の助言ではありません。

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この記事のポイント

  • まず結論:A群溶連菌は 冬〜春の咽頭炎の主要原因
  • 特徴いちご舌・全身発疹(猩紅熱)・頸部リンパ節
  • 抗菌薬10日間飲み切り がリウマチ熱・腎炎予防
  • 対象:3〜15歳のお子さんを持つ保護者向け

⚠️ 本記事の取り扱い

劇症型溶連菌感染症は 数時間で重症化 することがあります。急速な進行・激しい全身症状 は迷わず119を。

受診のタイミング

状況 対応
すぐ救急(119) 急速進行・激痛・皮膚壊死(劇症型疑い)/呼吸困難/意識がぼんやり
すぐ受診(小児科) 高熱+強い喉痛/いちご舌/頸部リンパ節の腫れ/全身発疹/3日以上の発熱
早めに受診 喉痛+頭痛/繰り返す扁桃炎/家族にも症状

A群溶連菌咽頭炎とは

国立感染症研究所 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 より:

基本

  • A群β溶血性レンサ球菌(GAS) による感染症
  • 冬〜春に多発(12月・3月にピーク)
  • 3〜15歳が中心、5〜10歳が最多
  • 抗菌薬で速やかに治療できる
  • 無治療だと合併症リスク

主な疾患

疾患 内容
A群溶連菌咽頭炎 喉の感染・最多
猩紅熱 咽頭炎+全身発疹
伝染性膿痂疹(とびひ) 皮膚感染
侵襲性溶連菌感染症 稀、敗血症・劇症型

感染経路

  • 飛沫感染:咳・くしゃみ
  • 接触感染:手・物
  • 食品感染:稀
  • 家族内感染が多い

症状

日本小児科学会 より:

典型症状

症状 内容
発熱 38度以上、突然
強い喉の痛み 飲み込みづらい
扁桃の発赤・白苔 喉が真っ赤、白い膿
いちご舌 舌が赤くブツブツ、ザラザラ
頸部リンパ節腫脹 押すと痛い
頭痛・腹痛・嘔吐 子どもに多い
発疹(猩紅熱) 全身に細かい赤み

「咳が少ない」が手がかり

  • 咳・鼻水は少ない
  • 「咳なし高熱+喉痛」 は溶連菌を疑う
  • インフルとは違うパターン

猩紅熱

  • A群溶連菌咽頭炎+全身発疹
  • 首〜体幹に広がる細かい赤い発疹
  • 「サンドペーパー」のような触感
  • 1週間程度で皮むけ
  • 重症化はまれ

ウイルス性咽頭炎との見分け

日本小児科学会 より:

項目 溶連菌 ウイルス性
発熱 高熱・突然 中等度
喉痛 強い 中等度
咳・鼻水 少ない 多い
扁桃白苔 多い 少ない
いちご舌 特徴的 なし
頸部リンパ節 大きく痛む 小さい
発疹 猩紅熱で全身 なし

Centor 基準

成人向けだが小児にも参考に:

  • 発熱(38度以上)
  • 咳なし
  • 扁桃白苔
  • 頸部リンパ節腫脹
  • 3〜14歳

3点以上で溶連菌を強く疑う、検査

診断

迅速検査

  • 耳鼻科・小児科で実施
  • 喉のぬぐい液
  • 5〜10分で結果
  • 陽性なら確定
  • 「陰性でも臨床的に強く疑えば培養」

培養検査

  • 確定診断・薬剤感受性
  • 結果まで2〜3日

治療

日本小児科学会厚生労働省 AMR対策 より:

抗菌薬

第一選択:ペニシリン系

  • アモキシシリン:小児で標準
  • 10日間内服が原則
  • 症状軽快後も飲み切る

第二選択:セフェム系

  • セフカペン・セフジトレン等
  • 5〜7日処方 が多い(小児では7日推奨も)

ペニシリンアレルギー

  • マクロライド系:クラリスロマイシン・アジスロマイシン
  • 耐性に注意

「10日間飲み切り」が大事な理由

  • 症状改善後も体内に菌が残る
  • 再燃のリスク
  • AMR(薬剤耐性)のリスク
  • リウマチ熱・腎炎の予防

解熱剤

  • アセトアミノフェン:第一選択
  • アスピリン禁忌(ライ症候群)

合併症

国立感染症研究所 より:

リウマチ熱

  • 感染後2〜3週
  • 心臓弁膜症・関節炎・舞踏病
  • 適切な抗菌薬治療で予防可能
  • 発展途上国で多い、日本では稀だが完全消失していない

急性糸球体腎炎

  • 感染後1〜2週
  • 血尿・蛋白尿・浮腫・高血圧
  • 多くは自然軽快、入院管理も
  • 長期予後は概ね良好

扁桃周囲膿瘍

  • 扁桃の周囲に膿が溜まる
  • 激しい片側喉痛・開口困難
  • 緊急切開排膿

劇症型溶連菌感染症

  • 稀ながら致死率高い
  • 急速進行
  • 皮膚壊死・敗血症・多臓器不全
  • 「人食いバクテリア」とも呼ばれる

急速な進行を伴う症状は救急受診

学校保健安全法

日本学校保健会 より:

出席停止

  • 「適切な抗菌薬治療開始後24時間を経過していること」
  • 一般に 服薬開始翌日・翌々日 から登園可
  • 抗菌薬は飲み切り続ける
  • 学校・園規定を確認

家庭内感染対策

日本学校保健会 より:

患者ケア

  • 手洗い・うがい
  • タオル・食器分け
  • マスク(年齢で)
  • 共用物を最小限に

家族の症状監視

  • 発熱・喉痛が出たら検査
  • きょうだいは要観察
  • 複数で罹患するパターン多い

食事

  • 冷たい・薄味のもの:喉に優しい
  • 避ける:熱い・酸っぱい・塩辛い・炭酸
  • 水分摂取を意識

反復感染への対応

  • 「すぐまた感染」は家族内感染不完全治療 の可能性
  • 家族全員の検査 を検討
  • 抗菌薬の飲み切り徹底
  • 反復例は扁桃摘出も検討

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
抗菌薬を症状軽快で中断 再燃・合併症・AMR
「軽い喉痛」と放置 リウマチ熱・腎炎リスク
アスピリン投与 ライ症候群
市販の抗菌薬・他人の処方薬 耐性化
熱い・酸っぱい食事 喉痛↑、摂取困難
タオル・食器共有 家族内感染
登園・登校基準を曖昧に 集団感染
「うつる病気」を隠して登園 流行拡大

よくある誤解

Q. 溶連菌は喉痛だけ?

A. いちご舌・発疹・腹痛・嘔吐 など多彩。猩紅熱は全身発疹。

Q. 抗菌薬は症状軽快したら止めていい?

A. NG10日間飲み切り。リウマチ熱・腎炎予防のため。

Q. ウイルス性の風邪に抗菌薬は効く?

A. 無効。溶連菌か検査で確認してから処方。

Q. 何回もかかる?

A. 家族内感染や不完全治療 で繰り返すことが。家族全員の検査も。

Q. 何歳まで気をつける?

A. 3〜15歳が中心、特に5〜10歳。

Q. 何科を受診すれば?

A. 小児科・耳鼻科、緊急は 救急外来

この記事の根拠

  • 国立感染症研究所 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
  • 国立感染症研究所 感染症発生動向調査(IDWR)
  • 厚生労働省 AMR(薬剤耐性)対策アクションプラン
  • 日本学校保健会 学校において予防すべき感染症の解説

まとめ

  • A群溶連菌は 冬〜春の咽頭炎の主要原因、3〜15歳が中心
  • 典型:高熱+強い喉痛+いちご舌+頸部リンパ節、咳少ない
  • 抗菌薬10日間飲み切り がリウマチ熱・急性糸球体腎炎予防の鍵
  • 登園:「適切な抗菌薬治療開始後24時間経過」
  • アスピリン禁忌(ライ症候群)
  • 劇症型溶連菌感染症 は稀ながら致死率高い、急速進行に注意
  • 家族内感染が多い、家族の症状監視

大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。診断・治療は必ず小児科・耳鼻科の医師にご相談ください。

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