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妊娠中の寝姿勢:シムスの体位・仰臥位低血圧症候群と楽な眠り方

妊娠後期は仰向け寝で『仰臥位低血圧症候群』のリスク。左下側臥位のシムスの体位がおすすめです。抱き枕の活用、楽な眠り方、いつから気をつけるべきかなど実践的なポイントを整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-05-297分で読めます
情報の信頼性

情報源:産婦人科医療情報 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-05-29参考文献:4
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この記事のポイント

  • まず結論:妊娠後期は 左下側臥位(シムスの体位) がおすすめ。仰向け寝での 仰臥位低血圧症候群 に注意
  • 対策抱き枕・クッション を使ってリラックス、自分が楽な姿勢で
  • 注意:めまい・冷や汗が出たらすぐ横向きに
  • 対象:妊娠中の女性(特に妊娠中期以降)向け

受診のタイミング

状況 対応
すぐ受診 寝ようとすると めまい・冷や汗・吐き気強い動悸・息切れ/寝ている時に 胎動が極端に減る
産科で相談 寝るのが苦しい/不眠/腰痛・足のつりで眠れない/いびきがひどい・無呼吸(睡眠時無呼吸の可能性)
家庭の工夫 楽な姿勢を試行中/抱き枕で快適に眠れている

なぜ妊娠中の寝姿勢が大事か

お腹の中の血管との関係

お腹の右側を通る 下大静脈 は、下半身の血液を心臓に戻す太い血管。

  • 仰向けで大きくなった子宮が下大静脈を圧迫
  • 血液が心臓に戻りにくくなる
  • 血圧が低下、めまい・冷や汗・吐き気
  • これが 「仰臥位低血圧症候群」

妊娠中期以降に注意

  • 妊娠 20週以降 からお腹が目立ち始める
  • 28週以降は特に注意
  • 子宮はやや右に傾いているため、右下側臥位より左下側臥位の方が下大静脈の圧迫が少ない

シムスの体位とは

産婦人科関連情報 によれば、シムスの体位は 左側を下にした、うつ伏せに近い横向き姿勢

基本のシムスの体位

  1. 左側を下にして横向きに寝る
  2. 左腕は背中側に伸ばす(または楽な位置)
  3. 右脚を曲げて前に出し、抱き枕や布団に乗せる
  4. 左脚はまっすぐ伸ばす
  5. お腹の下にもクッションを入れると楽

メリット

  • 下大静脈の圧迫を避ける:血流が確保される
  • お腹を押しつぶさない:抱き枕・布団に体重を分散
  • 腰の負担軽減
  • 赤ちゃんへの血流確保

バリエーション

完璧なシムスでなくても、左下を意識した横向き であればOK。

  • 抱き枕を抱きしめて
  • 膝の間にクッション
  • 背中側にもクッション

いつから気をつける?

妊娠週数 寝姿勢の考え方
〜20週 自由な姿勢で問題なし
20〜28週 徐々に横向きを意識
28週〜 仰向け寝は避ける、左下側臥位推奨
後期(32週〜) 抱き枕・クッションを活用
臨月 リラックスして眠れる姿勢を優先

それぞれの寝姿勢の評価

◎ 左下側臥位(シムス)

  • 最もおすすめ
  • 下大静脈の圧迫が少ない
  • 赤ちゃんへの血流良好

○ 右下側臥位

  • 左下側臥位ほどではないが、仰向けよりは良い
  • 左がつらい時は右でもOK

△ 仰向け(仰臥位)

  • 妊娠後期は避けたい
  • めまい・冷や汗が出たらすぐ横向きに
  • 短時間(休憩程度)ならOK

× うつ伏せ

  • お腹を圧迫
  • 妊娠中期以降はNG

注意点

  • 基本は自分が楽な姿勢でリラックス
  • 一晩中同じ姿勢でいる必要なし(無意識に動く)
  • 起きた時に仰向けだった、なら寝直す程度でOK

楽な眠りのための工夫

寝具・道具

アイテム 使い方
抱き枕(マタニティ用) 抱きしめて寝る、膝の間に挟む
授乳クッション 横腹のサポートに
タオルケット 体の隙間を埋めて安定
クッション 背中側・足元のサポート
マットレス 硬すぎず柔らかすぎず

入眠の工夫

  • 入浴で温まる(38〜40℃、長湯は避ける)
  • 就寝1〜2時間前のスクリーンタイムを控える
  • 室温:18〜23℃、湿度50〜60%
  • 照明:暗く落ち着いた環境
  • カフェイン:午後以降は控える
  • 就寝前のストレッチ:軽く

夜中に目が覚めたら

  • トイレ:我慢しすぎない
  • 水分補給:のどの渇きで起きる
  • 寝姿勢を変える:左→右→左
  • 無理に眠ろうとしない:リラックスを優先

妊娠中の睡眠トラブル

よくあるトラブル

  • 頻尿で目が覚める:子宮が膀胱を圧迫
  • 腰痛で眠れない:別記事「妊娠中の腰痛」参照
  • 足のつり:マグネシウム・カルシウム不足の可能性
  • 胎動で目が覚める:赤ちゃんの活動時間
  • 不安・夢が多い:ホルモン変化
  • いびき・無呼吸:体重増加・鼻づまりで(要受診の場合も)

睡眠時無呼吸の可能性

  • 大きないびき
  • 寝ている間に 呼吸が止まる
  • 朝の頭痛・眠気
  • → 妊婦健診で相談、必要に応じて検査

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
妊娠後期に仰向けで長時間寝る 仰臥位低血圧症候群のリスク
うつ伏せ寝(妊娠中期以降) お腹を圧迫、赤ちゃんへの影響
「左下じゃないとダメ」と神経質に 強迫的な姿勢固定はストレス。リラックス優先
市販の睡眠薬を自己判断で使う 妊娠中に避けるべき薬がある
足のつりを「水分不足」だけと思う 電解質バランス、医師に相談を
大きないびき・無呼吸を放置 睡眠時無呼吸の可能性、産科に相談
熱いお風呂で長湯 血圧変動、のぼせ、脱水
「寝なきゃ」と焦る ストレスで余計に眠れない。リラックス

よくある誤解

Q. 左を向いて寝ないと赤ちゃんに悪い?

A. 神経質になりすぎる必要はありません。基本は自分が楽な姿勢。仰向けで気分が悪くなければ短時間OK、めまいが出たら横向きに。

Q. 寝ている間に仰向けになってしまった

A. 無意識に動くのは普通。気づいたら横向きに戻す程度でOK。

Q. 右下側臥位はダメ?

A. 左下ほどではないが、仰向けよりは良い。両方をローテーションでも問題なし。

Q. うつ伏せ寝はいつから避ける?

A. お腹が大きくなり始める20週前後 から避けると安心。

Q. 抱き枕は必要?

A. 必須ではないが快適性は大幅アップ。マタニティ専用が使いやすい。普通のクッション・タオルでも代用可。

Q. いびきがひどくなった

A. 体重増加・ホルモンによる鼻づまりの影響。大きな無呼吸を伴う なら産科に相談、睡眠時無呼吸の評価を。

Q. 何科を受診すれば?

A. まず かかりつけ産科。睡眠時無呼吸の評価が必要なら耳鼻咽喉科・睡眠外来に紹介。

この記事の根拠

  • 日本産科婦人科学会
  • こども家庭庁 母子保健
  • 産婦人科専門医療情報

まとめ

  • 妊娠後期は 左下側臥位(シムスの体位) がおすすめ
  • 仰向け寝は妊娠後期で 仰臥位低血圧症候群 のリスク
  • 抱き枕・クッション で楽な姿勢を
  • 自分が楽な姿勢でリラックス が基本、神経質にならない
  • めまい・冷や汗が出たら すぐ横向きに
  • うつ伏せ寝は 妊娠中期以降は避ける
  • いびき・無呼吸が強ければ 産科に相談

大切なお知らせ:本記事は公的医療情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。睡眠トラブル・体調については、必ずかかりつけ産科の医師にご相談ください。

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