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0〜2歳🏥健康・医療🤱妊娠・出産

妊娠中の腰痛:リラキシン由来の仕組み・骨盤ベルト・受診の目安

妊娠中の腰痛は約半数の妊婦が経験する症状です。ホルモン(リラキシン)で骨盤靭帯が緩むこと、お腹の重さで反り腰になることが主因。骨盤ベルト・正しい姿勢・ストレッチが対策。激しい痛みや動けないほどの場合は受診が必要です。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-05-298分で読めます
情報の信頼性

情報源:産婦人科医療情報 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-05-29参考文献:4

受診の目安

  • 高熱が続く・ぐったりしている・水分が取れない場合はすぐに受診
  • 症状が3日以上改善しない場合はかかりつけ医に相談
  • 夜間・休日の急な症状は#8000(子ども医療電話相談)

この記事は情報提供を目的としたものであり、医療上の助言ではありません。

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この記事のポイント

  • まず結論:妊娠中の腰痛は 約半数の妊婦 が経験。リラキシンで骨盤が緩み、お腹の重さで反り腰になるのが主因
  • 対策骨盤ベルト・姿勢の工夫・ストレッチ・適度な運動
  • 要受診サイン:動けないほどの痛み/規則的なお腹の張り+腰痛/発熱・出血を伴う/脚のしびれ・麻痺
  • 対象:妊娠中の女性向け

受診のタイミング

状況 対応
すぐ受診 動けないほどの激しい痛み/規則的なお腹の張りを伴う(切迫早産の可能性)/発熱を伴う(尿路感染症・腎盂腎炎の可能性)/出血・破水/脚のしびれ・麻痺・歩行困難
産科で相談 日常生活に支障が出るほどの腰痛/鎮痛薬の使用について相談したい/骨盤ベルトの選び方/産前産後ケアの紹介
家庭ケア 動ける範囲の腰痛/姿勢・骨盤ベルトで軽減/本人がリラックスできている

夜間・休日で判断に迷うときは #8000 ではなく、かかりつけ産科の連絡先 に電話してください(妊娠期は産科対応)。

なぜ妊娠中に腰痛になるのか

① ホルモン(リラキシン)の影響

  • リラキシン というホルモンが胎盤・卵巣から分泌
  • 出産に向けて 骨盤の靭帯を緩める 働き
  • 同時に 靭帯のサポート力が低下 → 腰・骨盤周りに負担

② お腹の重さ・体型変化

  • お腹が大きくなる → 重心が前方に
  • 自然と 反り腰(後弯)の姿勢
  • 腰の筋肉が 常に緊張 して疲労
  • 骨盤の傾きの変化

③ 体重増加

  • 妊娠後期は 10kg前後の体重増加 が普通
  • 腰・膝への負担増加

④ 運動不足

  • 安静を取りすぎる
  • 筋力低下で支えられなくなる

⑤ 既往の腰痛

  • 妊娠前から腰痛持ちだった
  • 椎間板ヘルニア等の既往

「危険な腰痛」と「生理的な腰痛」の見分け方

危険なサイン(要受診)

サイン 意味
規則的なお腹の張り+腰痛 切迫早産の可能性
動けないほどの激痛 椎間板ヘルニアの悪化など
発熱を伴う 腎盂腎炎(尿路感染症)の可能性
出血・破水 切迫流早産の可能性
脚のしびれ・麻痺 神経圧迫の可能性
排尿時の痛み 尿路感染症
歩行困難 骨盤の異常

生理的な腰痛

  • お腹が大きくなるにつれて徐々に出現
  • 長時間立っていると悪化
  • 休めば軽減
  • 寝ている時はマシ(左下側臥位など)
  • 妊娠週数に応じて変化

対策:骨盤ベルト

骨盤ベルトとは

  • 骨盤を 適切な位置に固定 するベルト
  • 腰への負担を軽減
  • 妊娠初期から使えるタイプもある

つけるタイミング

時期 使用法
妊娠初期(〜4か月) 既往の腰痛があれば使用も可。きつくしすぎない
妊娠中期以降 お腹を支える役目も。日中の活動時に
妊娠後期 お腹の重さで腰痛が悪化、寝るとき以外も着用
産後 骨盤の戻りを助ける役割で継続使用

選び方のポイント

  • マジックテープで調整可能
  • 腰回りをしっかり支える
  • 通気性が良い
  • マタニティ用と表示があるもの
  • 助産師・産科で相談を

姿勢の工夫

立ち姿勢

  • 背筋を伸ばす
  • 腰を反らせない・引っ込めない
  • 足は肩幅
  • 長時間立ちっぱなしを避ける

座り姿勢

  • 椅子に深く腰掛ける
  • 腰の後ろにクッション
  • 床に直接座る場合は 足を組まない・あぐら
  • 長時間同じ姿勢を避ける

寝姿勢

  • 左下側臥位(シムスの体位) が楽(別記事参照)
  • 抱き枕を活用
  • 仰向け寝は妊娠後期は避ける(仰臥位低血圧症候群)

起き上がり方

  • 横向きから手を使って起き上がる
  • 仰向けから一気に起きるのは腰に負担

物を持ち上げる時

  • 膝を曲げてしゃがむ
  • 腰だけで持ち上げない
  • 重い物は持たない

ストレッチ・運動

妊娠中に向いている運動

運動 効果
マタニティヨガ 全身の柔軟性、リラックス
マタニティスイミング 全身運動、関節への負担少
ウォーキング 簡単、心肺機能維持
骨盤底筋トレーニング 出産・産後の回復

自宅でできるストレッチ

  • キャットスタイル(四つん這いで背中を反らせたり丸めたりする)
  • 股関節ストレッチ
  • 骨盤周りの軽い回旋
  • 無理しない範囲で

注意

  • 医師の許可下 で運動
  • お腹の張り・痛みが出たらすぐ中止
  • ハイインパクトな運動は避ける
  • 切迫早産の傾向があれば安静を優先

鎮痛薬・湿布

妊娠中の使用

  • 市販の鎮痛薬・湿布は自己判断で使わない
  • ロキソプロフェン・イブプロフェンなどNSAIDsは妊娠後期に避ける
  • 必要なら アセトアミノフェン(カロナール等)が比較的安全とされるが、必ず医師指示で
  • 湿布も種類による(インドメタシン入りは避ける等)

マッサージ・整体

  • 妊娠への知識がある マタニティ専門 の施術者を選ぶ
  • 強い指圧・腰の捻りは避ける
  • お腹の張りを感じたら中止
  • 整骨院・接骨院での 保険適用は妊娠中は注意

家庭でできるその他の工夫

日常生活

  • 休憩をこまめに
  • 温める(蒸しタオル・お風呂)→ ただし長湯は避ける
  • 冷やさない(夏でも冷房に注意)
  • 靴は低めで安定したもの(ヒールは避ける)

睡眠環境

  • マットレスは硬すぎず柔らかすぎず
  • 抱き枕・授乳クッション活用
  • 左下側臥位

出産準備

  • マタニティクラス・両親学級 で体の使い方を学ぶ
  • 体力作り・呼吸法の練習

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
市販の鎮痛薬・湿布を自己判断で使う 妊娠後期に避けるべき薬がある
整体・マッサージで強い指圧 お腹への影響、流産・早産リスク
「ただの腰痛」と発熱・張りを伴う症状を放置 切迫早産・尿路感染症の可能性
重い物を持つ・無理な姿勢 腰痛悪化、お腹への負担
長時間の同じ姿勢(立ち・座り) 筋肉の緊張を悪化
冷やしすぎ(夏の冷房直撃等) 血行不良で痛み増
痛いからと完全に動かない 筋力低下で更に悪化
ヒールの高い靴 バランスを崩しやすい・腰への負担

よくある誤解

Q. 妊娠中の腰痛は出産で治る?

A. 多くは出産後に軽減 しますが、産後も腰痛が続く こともあります。妊娠中からの対策と、産後の骨盤ケアが大事。

Q. 骨盤ベルトはいつまでつける?

A. 妊娠中ずっと、産後も骨盤の戻りまで 継続使用が一般的。助産師・産科に相談を。

Q. 接骨院・整体に行ってもいい?

A. マタニティ専門の施術者 を選び、強い指圧は避ける。お腹の張りを感じたら中止。

Q. ロキソニンは使えない?

A. 妊娠後期は避けるべき(胎児の動脈管早期閉鎖等のリスク)。アセトアミノフェンが比較的安全だが、必ず医師指示で。

Q. お風呂で温めるのはいい?

A. 適度な温めは血行促進 で効果的。ただし長湯(42℃以上の高温・30分以上)は避ける。

Q. 整骨院は保険適用?

A. 妊娠中の腰痛での整骨院利用は保険適用外のことが多い。事前確認を。

Q. 何科を受診すれば?

A. まず かかりつけ産科。整形外科的な問題が疑われたら整形外科に紹介されることも。

この記事の根拠

  • 日本産科婦人科学会
  • こども家庭庁 母子保健
  • 産婦人科専門医療情報

まとめ

  • 妊娠中の腰痛は 約半数の妊婦 が経験、リラキシン+お腹の重さが主因
  • 対策:骨盤ベルト・正しい姿勢・ストレッチ・適度な運動
  • 寝姿勢は 左下側臥位(シムス) がおすすめ
  • 鎮痛薬は アセトアミノフェン以外は医師指示で、湿布も確認を
  • 規則的な張り・発熱・出血・脚のしびれ を伴う腰痛は要受診
  • マッサージ・整体は マタニティ専門 の施術者を

大切なお知らせ:本記事は公的医療情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。妊娠中の薬の使用・施術等については、必ずかかりつけ産科の医師にご相談ください。

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