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3〜5歳🏥健康・医療

子どものやけど応急処置:『すぐ冷やす・服の上から・水ぶくれは潰さない』──受診目安と低温やけど

やけどは『すぐに流水で10〜20分冷やす』が鉄則。子どもは皮膚が薄く重症化しやすい。服は無理に脱がさず上から冷やす、水ぶくれは潰さない。重症度(I〜III度)の見分け、範囲が手のひら以上は受診、低温やけど・化学やけどの注意点まで整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-06-097分で読めます
情報の信頼性

情報源:日本熱傷学会・消費者庁・日本小児科学会 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-06-09参考文献:4

受診の目安

  • 高熱が続く・ぐったりしている・水分が取れない場合はすぐに受診
  • 症状が3日以上改善しない場合はかかりつけ医に相談
  • 夜間・休日の急な症状は#8000(子ども医療電話相談)

この記事は情報提供を目的としたものであり、医療上の助言ではありません。

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この記事のポイント

  • まず結論:やけどは すぐに流水で10〜20分冷やす が鉄則
  • 服は無理に脱がさず上から冷やす水ぶくれは潰さない
  • 手のひら以上の範囲・顔・陰部・関節 は受診
  • 対象:0〜12歳のお子さんを持つ保護者向け

⚠️ 本記事の取り扱い

やけどは 広範囲・深い・気道熱傷で命に関わる ことがあります。広い範囲・煙を吸った・意識の異常 は迷わず119を。

応急処置(まずこれ)

状況 対応
すぐ冷やす 流水で10〜20分(水道水・シャワー)/服の上から でもOK
服がくっついている 無理に脱がさない、服の上から冷やす
水ぶくれ 潰さない、清潔に保つ
広範囲・重症 冷やしながら 119/全身を冷やしすぎない(低体温に注意)
化学物質・電気 大量の流水で洗い流す/119・受診

緊急時の判断

状況 対応
すぐ救急(119) 広範囲(手のひら何枚分も)/煙を吸った・声がかすれる(気道熱傷)/意識の異常/白く乾いた・黒いやけど/化学・電気やけど
すぐ受診(小児科・皮膚科・救急) 手のひら以上の範囲/顔・陰部・関節/水ぶくれが大きい/2歳未満のやけど
家庭ケアでOK ごく狭い範囲/赤みのみ/水ぶくれなし/痛みが冷却で和らぐ

やけどの重症度

日本熱傷学会 熱傷の応急処置 より:

深さの分類

度数 深さ 症状 治癒
I度 表皮 赤み・ヒリヒリ 数日、跡なし
II度(浅い) 真皮浅層 水ぶくれ・強い痛み 1〜2週間
II度(深い) 真皮深層 水ぶくれ・痛み鈍い 3〜4週間、跡残ることも
III度 皮下組織 白〜黒・痛み感じない 手術が必要なことも

範囲の評価

  • 子どもの手のひら ≒ 体表面積の約1%
  • 手のひら何枚分か で広さを把握
  • 広範囲ほど重症:脱水・全身への影響
  • 「9の法則」「5の法則」:医療者が使う

「痛みがない=軽い」ではない

  • III度は神経まで損傷して痛みを感じない
  • 白く乾いた・黒いやけどは重症
  • 痛みの有無で判断しない

正しい応急処置

日本熱傷学会 より:

① すぐ冷やす

  • 流水(水道水)で10〜20分
  • シャワー・蛇口の水
  • やけど直後ほど効果的
  • 痛みが和らぐまで

② 服の扱い

  • 服の上からやけどした場合:服の上から冷やす
  • 服がくっついている:無理に脱がさない
  • 脱がせられる服:そっと脱がせて冷やす
  • おむつ・きつい服:腫れる前に外す

③ 水ぶくれ

  • 潰さない:感染予防、自然な被覆
  • 潰れてしまったら:清潔なガーゼで保護、受診
  • 市販薬を勝手に塗らない

④ 冷却の注意

  • 氷・氷水は使わない:凍傷・血流障害
  • 広範囲を冷やしすぎない:低体温に注意(特に乳児)
  • 保冷剤を直接当てない:タオル越しに

⑤ やってはいけない民間療法

  • 「アロエ・みそ・しょうゆ・油」:感染・悪化
  • 「氷で冷やす」:凍傷
  • 「水ぶくれを潰す」:感染
  • 「絆創膏でぴったり覆う」:蒸れ・感染

部位別の注意

顔・首

  • 気道熱傷のリスク:煙・熱湯
  • 声がかすれる・咳 は気道熱傷の疑い
  • すぐ受診・119

手・指・関節

  • 拘縮(引きつれ)のリスク
  • 機能障害の可能性
  • 必ず受診

陰部・お尻

  • 感染しやすい
  • おむつ部位は要注意
  • 受診

広範囲

  • 脱水・体温調節障害
  • 全身管理が必要
  • 119

やけどの原因と予防

消費者庁 子どもの事故防止(やけど)こども家庭庁 より:

よくある原因

原因 予防
熱い飲み物・汁物 テーブルの端に置かない、テーブルクロス使わない
炊飯器・ポットの蒸気 手の届かない場所に
ストーブ・ヒーター 柵を設置
アイロン 使用後も冷めるまで放置しない
熱湯・お風呂 設定温度を下げる、追い焚き注意
花火・コンロ 大人がそばに
電気ケトル コードを垂らさない

入浴時のやけど

  • 給湯温度を下げる:50度以上は危険
  • 追い焚き中のお湯に注意
  • シャワーの最初の熱湯
  • 混合栓の操作

低温やけど

日本熱傷学会 より、見逃しやすいやけど:

特徴

  • 44〜50度程度の低い温度 でも長時間で発生
  • じわじわと深く進行:見た目より重症
  • 痛みが少ない:気づきにくい

原因

  • 湯たんぽ・カイロ
  • ホットカーペット
  • 電気毛布
  • 暖房器具に長時間接触

予防

  • 湯たんぽは直接肌に当てない
  • カイロは衣類の上から
  • 就寝中の暖房器具に注意
  • 同じ場所に長時間当てない

化学やけど・電気やけど

化学やけど

  • 洗剤・漂白剤・酸・アルカリ
  • 大量の流水で洗い流す(15〜30分)
  • 原因物質を保管して受診
  • 目に入ったら大量の水で洗い119

電気やけど

  • コンセント・コード
  • 見た目より深いことが多い
  • 不整脈のリスク
  • 必ず受診

受診時の準備

  • やけどの原因:何で・いつ
  • 応急処置の内容:冷やした時間
  • 範囲・部位
  • 化学物質の場合は製品情報

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
アロエ・みそ・油を塗る 感染・悪化
氷・氷水で冷やす 凍傷・血流障害
水ぶくれを潰す 感染
服を無理に脱がす 皮膚が剥がれる
「痛くないから軽い」と判断 III度は痛みなし
広範囲を冷やし続ける 低体温(特に乳児)
気道熱傷を様子見 命に関わる
化学やけどを拭くだけ 大量の流水が必要

よくある誤解

Q. やけどに冷やすのは何分?

A. 10〜20分。直後ほど効果的。痛みが和らぐまで。

Q. 水ぶくれは潰した方が早く治る?

A. 潰さない。自然な被覆・感染予防になる。

Q. アロエやみそが効く?

A. NG。感染・悪化のリスク。流水で冷やすのが正解。

Q. 痛くないやけどは軽い?

A. 。III度は神経まで損傷して痛みを感じない。重症。

Q. 低温やけどは大したことない?

A. 見た目より深いことが多い。湯たんぽ・カイロに注意。

Q. 何科を受診すれば?

A. 小児科・皮膚科・救急。広範囲・気道は 119

この記事の根拠

  • 日本熱傷学会 熱傷の応急処置
  • 消費者庁 子どもの事故防止(やけど)
  • こども家庭庁 子どもの事故防止ハンドブック
  • 日本小児科学会 子どもがかかりやすい事故

まとめ

  • やけどは すぐ流水で10〜20分冷やす が鉄則
  • 服は無理に脱がさず上から冷やす水ぶくれは潰さない
  • 氷・アロエ・みそ・油はNG
  • 手のひら以上・顔・陰部・関節 は受診
  • 痛みがない=重症(III度) のことも
  • 低温やけど は見た目より深い、湯たんぽ・カイロに注意
  • 気道熱傷(煙を吸った)・化学・電気やけど は命に関わる

大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。やけどの程度の判断・治療は、迷わず受診し医師にご相談ください。

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