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3〜5歳🏥健康・医療

発達スクリーニングのポイントと準備:遠城寺式・M-CHAT・PARS-TR──年齢別の代表的検査と『早期支援の入口』としての位置づけ

発達スクリーニングは『遠城寺式(乳幼児全般)』『M-CHAT(自閉スペクトラム症 18か月)』『PARS-TR(自閉症スペクトラム指数)』『新版K式(総合発達)』など年齢・目的別に多種類。健診・専門相談で実施される。『診断ではなくスクリーニング』であり、早期支援の入口としての位置づけが大事。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-06-107分で読めます
情報の信頼性

情報源:国立障害者リハビリテーションセンター・こども家庭庁・国立成育医療研究センター ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-06-10参考文献:4

受診の目安

  • 高熱が続く・ぐったりしている・水分が取れない場合はすぐに受診
  • 症状が3日以上改善しない場合はかかりつけ医に相談
  • 夜間・休日の急な症状は#8000(子ども医療電話相談)

この記事は情報提供を目的としたものであり、医療上の助言ではありません。

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この記事のポイント

  • まず結論:発達スクリーニングは 早期発見・早期支援の入口
  • 多種類:遠城寺式・M-CHAT・PARS-TR・新版K式
  • 「スクリーニング ≠ 診断」:精密検査・専門医評価で確定
  • 対象:乳幼児〜学齢期のお子さんを持つ保護者向け

受診のタイミング

状況 対応
早めに相談(保健センター・小児科・発達相談センター) 健診で「再検査」「経過観察」「専門相談」を勧められた/気になる発達の遅れ/集団生活での困りごと
専門医評価(小児神経科・児童精神科) スクリーニング陽性/療育を検討/診断書が必要
見守り 多少の個人差/全体のバランス取れている

発達スクリーニングとは

国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害ナビポータル より:

基本

  • 「健康な子の中から心配のある子を見つける」 検査
  • スクリーニング ≠ 診断
  • 陽性 = 「精密検査が必要」
  • 早期発見・早期支援 の入口

実施場所

  • 乳幼児健診:1歳半・3歳児・5歳児健診等
  • 保健センター
  • 小児科
  • 発達相談センター
  • 児童発達支援センター
  • 保育園・幼稚園:一部で

代表的なスクリーニング検査

① 遠城寺式・乳幼児分析的発達検査

国立障害者リハビリテーションセンター より:

  • 0〜4歳7か月 が対象
  • 6領域:移動運動・手の運動・基本的習慣・対人関係・発語・言語理解
  • 「発達年齢」を測定
  • 健診で広く使われる

② M-CHAT(Modified Checklist for Autism in Toddlers)

  • 18〜24か月 が対象
  • 自閉スペクトラム症(ASD)の早期スクリーニング
  • 23項目の質問票
  • **「指差し」「目が合う」「真似」「呼びかけへの反応」**など
  • 1歳半健診で多く導入

③ PARS-TR(親面接式自閉スペクトラム症評定尺度)

  • 3歳〜成人 が対象
  • 自閉スペクトラム症の特性評価
  • 親への面接形式
  • 57項目(短縮版あり)
  • 専門医療機関で実施

④ 新版K式発達検査

  • 0〜成人 が対象
  • 3領域:姿勢運動・認知適応・言語社会
  • 発達年齢・発達指数
  • 総合的な発達評価
  • 発達相談センター・小児科で実施

⑤ その他

  • ASQ-3:年齢別の質問票
  • デンバー式発達スクリーニング検査
  • WISC:知能検査(5歳以上)
  • 田中ビネー知能検査
  • JMAP(日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査)

健診でのスクリーニング

厚生労働省 乳幼児健康診査の手引きこども家庭庁 より:

各健診で実施されるもの

健診 主なスクリーニング
1歳半健診 遠城寺式・M-CHAT
3歳児健診 遠城寺式・問診票
5歳児健診(自治体による) 遠城寺式・PARS-TR 等
就学時健診 知能検査・運動機能

「精密検査が必要」と言われたら

  • 慌てない:「決めつけ」ではない
  • 指定された医療機関・発達相談センター で評価
  • 「念のため」のステップ

スクリーニング陽性の意味

国立成育医療研究センター 子どものこころの診療部 より:

陽性 ≠ 発達障害

  • 「精密検査が必要」というシグナル
  • 半数以上は精密検査で異常なし の場合も
  • 早期介入の機会

陰性 ≠ 100%安心

  • スクリーニングの限界
  • 後から気になる時は再相談
  • 継続的な観察

「グレーゾーン」も支援対象

  • 診断がつかなくても支援は受けられる
  • 「困っているか」が支援基準
  • 発達特性の理解で本人も家族も楽になる

精密検査・専門医評価

専門医療機関

  • 小児神経科
  • 児童精神科
  • 子どものこころ専門外来
  • 発達相談センター
  • 児童発達支援センター

評価の流れ

  1. 問診:保護者から詳細
  2. 行動観察:本人の様子
  3. 発達検査:新版K式・WISC 等
  4. 必要に応じて画像・血液検査
  5. 総合的な診断

診断までの期間

  • 数か月〜半年:施設による
  • 複数回の評価 が必要なことも
  • 「短期で確定」より「丁寧に評価」

早期支援の意義

国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害ナビポータル より:

なぜ早期介入か

  • 脳の発達の感受性期
  • 療育・トレーニングの効果
  • 本人の自己肯定感を守る
  • 「困った行動」を減らす環境調整
  • 家族の理解と関わり

児童発達支援

  • 未就学児の療育
  • 児童発達支援センター・事業所
  • 受給者証 で利用
  • 多くの自治体で支援

就学への準備

  • 就学前相談:教育委員会
  • 通常学級・通級・特別支援学級 の選択
  • 本人の特性に合った環境
  • 詳しくは別記事「5歳児健診」「学校の健康診断

親としてできること

国立成育医療研究センター より:

健診を活用

  • 問診票に正直に
  • 気になることをメモ
  • 動画・写真 を持参(行動の様子)
  • 保育園・幼稚園の様子 を伝える

「スクリーニング陽性」を恐れない

  • 早期支援の入口
  • 「決めつけ」と拒否しない
  • 本人のために

一方で「決めつけ」も避ける

  • スクリーニングのみで「障害」と確信しない
  • 専門医評価を待つ
  • 本人の個性を尊重

「軽度なら様子見」のリスク

  • 時期を逃すと支援が間に合わない
  • 就学までに準備したい
  • 「気になる」なら相談を

発達障害の主な種類

国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害ナビポータル より:

主な発達障害

名称 主な特性
自閉スペクトラム症(ASD) 社会的コミュニケーション・反復行動・限定的興味
注意欠如・多動症(ADHD) 不注意・多動・衝動性
限局性学習症(SLD) 読み・書き・計算の特定領域の困難
発達性協調運動症(DCD) 不器用・運動の協調性
知的発達症 知的機能・適応機能
コミュニケーション症 言語・発音

「合併」が多い

  • 複数の特性を持つ子 が多い
  • ASD + ADHD
  • 総合的な評価 が大事

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
スクリーニング陽性を拒否 早期支援の機会を逃す
問診票に見栄を張る 必要な支援を逃す
「軽度なら様子見」と長期放置 時期を逃す
スクリーニングのみで「障害」と決めつけ 精密検査必要
「決めつけ」と拒否し続ける 本人が困り続ける
他の子と過剰に比較 個性の否定
「育て方が悪い」と自責 発達障害は育て方ではない
療育を「面倒」と拒否 早期介入の機会

よくある誤解

Q. スクリーニング陽性 = 発達障害?

A. 誤り。「精密検査が必要」のシグナル、半数以上は精密検査で異常なしも。

Q. 「決めつけ」と拒否してもいい?

A. 早期支援の機会を逃す。「念のための評価」と思って受ける。

Q. 何歳までに気づくべき?

A. 3歳・1歳半が大きな節目、ただし学齢期で気づく場合もある。

Q. 診断書がないと支援を受けられない?

A. 「困っている」が支援基準、診断書なしでも環境調整は可能。

Q. 何科を受診すれば?

A. 小児科・小児神経科・児童精神科発達相談センター が入口。

Q. 「療育」って何?

A. 発達特性への支援:児童発達支援事業所等で。本人の力を伸ばす関わり。

この記事の根拠

  • 国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害ナビポータル
  • こども家庭庁 母子保健施策
  • 国立成育医療研究センター 子どものこころの診療部
  • 厚生労働省 乳幼児健康診査の手引き

まとめ

  • 発達スクリーニングは 早期発見・早期支援の入口
  • 多種類:遠城寺式・M-CHAT・PARS-TR・新版K式・ASQ-3 等
  • 「スクリーニング ≠ 診断」:精密検査・専門医評価で確定
  • 陽性は「精密検査必要」のシグナル、慌てない
  • 「グレーゾーン」も支援対象、診断書なしでも環境調整
  • 早期介入で本人の自己肯定感 を守る
  • 「気になる」なら様子見せず相談

大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。発達の心配があれば、必ず小児科・発達相談センターにご相談ください。

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