メインコンテンツへスキップ
6〜8歳🏥健康・医療

子どもの血液検査のポイントと準備:感染症・貧血・肝機能・腎機能──親が知っておきたい採血の意味と結果の見方

子どもの血液検査は感染症(CRP・白血球)・貧血(ヘモグロビン・鉄)・肝機能(AST/ALT)・腎機能(クレアチニン)・電解質などをチェック。発熱・体重↓・倦怠感・健診の精密検査で実施。採血の事前準備、結果の見方、知っておきたい子ども特有の正常値、検査前後のケアまで整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-06-106分で読めます
情報の信頼性

情報源:日本小児科学会・日本小児血液・がん学会・国立成育医療研究センター ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-06-10参考文献:4

受診の目安

  • 高熱が続く・ぐったりしている・水分が取れない場合はすぐに受診
  • 症状が3日以上改善しない場合はかかりつけ医に相談
  • 夜間・休日の急な症状は#8000(子ども医療電話相談)

この記事は情報提供を目的としたものであり、医療上の助言ではありません。

共有LINEX

この記事のポイント

  • まず結論:血液検査は 感染症・貧血・臓器機能 など多くの情報を一度に
  • 子ども特有の正常値 あり(成人とは異なる)
  • 事前準備:説明・気を紛らわす方法・絶食指示の確認
  • 対象:採血が必要なお子さんの保護者向け

受診のタイミング

状況 対応
すぐ受診(小児科・救急外来) 高熱が続く/哺乳力↓・体重↓/顔色不良(貧血疑い)/血液疾患の家族歴/学校尿検査の異常
計画的に検査 発達相談・食物アレルギー評価/不明熱/長期治療の経過観察
健診の精密検査 学校健診で「要再検査」/鉄欠乏性貧血の疑い

子どもの血液検査でわかること

日本小児科学会 より:

主な検査項目

カテゴリ 主な項目 わかること
感染・炎症 CRP・白血球(WBC)・好中球・リンパ球 細菌性 vs ウイルス性の感染
貧血 ヘモグロビン(Hb)・赤血球・MCV 鉄欠乏性貧血等
鉄関連 フェリチン・血清鉄・TIBC 鉄欠乏の詳細
肝機能 AST・ALT・γ-GTP 肝臓のダメージ
腎機能 クレアチニン・BUN 腎臓の機能
電解質 Na・K・Cl・Ca 脱水・代謝
血糖 血糖・HbA1c 糖尿病
甲状腺 TSH・FT4 内分泌
アレルギー 特異的IgE アレルギー検査(別記事)

子ども特有の正常値

  • 多くの項目で成人と異なる
  • 年齢別の基準値
  • 「成人の基準で異常」も子では正常 のことが
  • 医師が年齢を考慮して判断

なぜ血液検査をするか

主な目的

感染症の評価

  • CRP:細菌感染で上昇
  • 白血球:上昇・低下・分画
  • 「ウイルス性 vs 細菌性」の参考
  • 抗菌薬の適応判断

貧血の評価

  • 鉄欠乏性貧血:6か月以降に多い
  • 顔色不良・元気がない
  • 離乳食での鉄不足
  • 学校での「立ちくらみ」

臓器機能

  • 肝機能:黄疸・薬剤性肝障害等
  • 腎機能:尿検査異常・脱水
  • 甲状腺:成長発達

経過観察

  • 慢性疾患の管理
  • 治療の効果判定
  • 副作用のモニタリング

鉄欠乏性貧血

国立成育医療研究センター より、子どもに多い貧血:

多い時期

  • 6か月以降の乳児:胎内貯蔵が枯渇、母乳で不足
  • 離乳食が進まない子
  • 早産児・低出生体重児
  • 思春期女子:月経で

症状

  • 顔色不良・蒼白
  • 元気がない
  • 食欲低下
  • 発達への影響リスク:認知発達への懸念
  • 学校での集中力↓・立ちくらみ

検査値の目安

  • ヘモグロビン低下:年齢別基準値
  • MCV低下:小球性
  • フェリチン低下:鉄貯蔵の指標
  • 血清鉄低下・TIBC上昇

対策

  • 食事:赤身肉・魚・卵黄・大豆製品
  • ビタミンC と一緒に:吸収↑
  • 鉄剤投与:医師判断で

採血の準備

事前準備(数日前)

  • 絶食指示の確認:項目による
    • 血糖検査:絶食必要
    • 一般項目:通常 不要
  • 服薬中の薬 を医師に伝える
  • 過去の検査結果 を持参

当日の朝

  • 指示通りの飲食
  • 十分な睡眠
  • 服装:腕を出しやすいもの
  • 水分補給:可能なら(脱水で採血困難)

持ち物

  • 保険証・乳幼児医療証
  • 母子健康手帳・お薬手帳
  • 過去の検査結果
  • 本人のお気に入りのもの:気を紛らわすため

採血を嫌がる子への対応

日本小児科学会 より:

事前説明

  • 「血を採るよ」と正直に:嘘はNG
  • 「ちくっと痛い」:誇張せず
  • 「すぐ終わるよ」:時間感
  • 「終わったら○○しようね」:楽しみを

気を紛らわす方法

  • お気に入りのおもちゃ・絵本
  • スマホで動画
  • 歌・話しかけ
  • 抱っこ・手をつなぐ
  • 「窓の外を見ようね」

麻酔シール

  • ペンレステープ等:採血部位の麻酔
  • 事前に貼る:30〜60分前
  • 採血の痛みを軽減
  • 医療機関で確認

「採血恐怖」を作らない

  • 過度に怖がらせない
  • 頑張りを認める:「えらかったね」
  • 次回への不安 を減らす

結果の見方

「異常値」と「正常値」

  • 年齢別の基準値で判断
  • 「成人の基準で異常」も子では正常 のことが
  • 「軽度異常」は経過観察 のことも
  • 必ず医師の説明を聞く

よくある結果

CRP 上昇

  • 細菌感染を疑う:高値ほど
  • ウイルス感染でも軽度上昇 あり
  • 臨床症状と合わせて判断

白血球異常

  • 上昇:感染・炎症・ストレス
  • 低下:ウイルス感染・薬剤性

ヘモグロビン低下

  • 貧血:原因の評価が必要
  • MCV と合わせて判断

肝機能異常

  • 薬剤性・ウイルス性・代謝性
  • 軽度なら経過観察

「再検査」の意味

  • 「異常」ではなく「再確認」のこともある
  • 必ず指定通りに再検査
  • 時系列の変化 を見る

採血後のケア

採血部位

  • 5分以上 圧迫:止血
  • 揉まない
  • 当日の入浴OK:採血部位は擦らない
  • 激しい運動は控える(半日程度)

子どもの様子

  • 頑張りを褒める
  • 「もう終わったよ」と安心
  • 痛みが続けば医師相談
  • 採血部位の腫れ・あざ:徐々に消える

結果待ちの間

  • 即日結果:迅速検査
  • 数日〜1週間:詳細な検査
  • 不安があれば電話確認

検査結果を活用する

経過観察

  • 数値の経時変化:改善傾向 or 悪化
  • 治療効果の判定
  • 疾患の活動性評価

治療方針

  • 抗菌薬の選択
  • 鉄剤投与
  • 入院の判断
  • 専門医紹介

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
「採血しないよ」と嘘 信頼関係崩壊
絶食指示を無視 正確な結果が出ない
服薬中の薬を伝えない 結果の解釈に影響
「異常値」を自己判断 年齢別基準で違う、医師の説明を
再検査を「面倒」と無視 早期発見の機会を逃す
採血部位を揉む 内出血
「痛い」と恐怖を植え付ける 次回の採血が困難に
顔色不良を「いつものこと」と放置 鉄欠乏性貧血の見逃し

よくある誤解

Q. 子どもに血液検査は危険?

A. 適切な量で安全、小児用の少量採血。

Q. CRP 高値 = 必ず細菌感染?

A. 可能性は高いが絶対ではない、臨床症状と総合判断。

Q. 「軽度異常」は治療必要?

A. 必ずしも、経過観察のこともある。医師判断で。

Q. 採血を嫌がる、どう対応?

A. 事前説明・気を紛らわす・麻酔シール。「頑張ったね」で締める。

Q. 結果はいつ出る?

A. 項目による:即日〜1週間。「迅速検査」は当日。

Q. 何科を受診すれば?

A. 小児科、専門評価は 小児血液・がん専門医・小児内分泌科 など。

この記事の根拠

  • 日本小児科学会 子どもがかかりやすい病気
  • 日本小児血液・がん学会 小児血液・腫瘍
  • 国立成育医療研究センター 新生児・乳幼児の血液疾患
  • 厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド

まとめ

  • 血液検査は 感染症・貧血・臓器機能 など多くの情報を一度に
  • 子ども特有の正常値 あり、医師が年齢を考慮して判断
  • 鉄欠乏性貧血 は6か月以降に多い、離乳食での鉄不足
  • 採血前:絶食指示確認・服薬報告・気を紛らわす方法準備
  • 麻酔シール(ペンレステープ等)で痛みを軽減
  • 採血後:5分以上圧迫・揉まない・褒める
  • 結果の解釈 は必ず医師の説明を

大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。検査・治療は必ず小児科の医師にご相談ください。

🌱

次のステージ:Mid Stage9〜10歳

お子さんが成長したら、こちらもどうぞ

あわせて読みたい

当サイトの情報は公的機関や専門家の発信をもとに編集部が独自にまとめたものです。各情報源の機関が監修・承認したものではありません。健康や発達について心配がある場合は医師や専門家にご相談ください。