この記事のポイント
- つわりは妊娠初期に多くの人が経験する一時的な変化。多くは妊娠12〜16週ごろにかけて落ち着いていきます。
- 「吐く」「食べると楽」「眠い」など出方はさまざま。無理に標準を目指さず、その日に食べられるものを少しずつが基本です。
- 水分もとれない・体重が大きく減るときは妊娠悪阻のサイン。がまんせず産婦人科へ相談しましょう。
- 対象:つわりがつらい妊娠初期の方と、支えるご家族。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 水分もとれず吐いてしまう・尿が出ない | 産婦人科(かかりつけ) |
| つわりの過ごし方・食べ方の不安 | 助産師・母子保健の相談 |
| 妊娠中の体調全般・健診の相談 | 産婦人科・自治体の妊婦相談 |
| 仕事の負担や休みの調整 | 母性健康管理(職場・主治医) |
重要:つわりは多くの場合つらくても一時的ですが、「水分もとれない」「立てないほどだるい」「体重が短期間で大きく減った」ときは妊娠悪阻の可能性があります。がまんや自己判断をせず、早めに産婦人科を受診してください。
つわりはいつまで続く?種類別の出方
日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン 産科編 2023」 より:つわりは妊娠初期にみられる一過性の症状とされています。
- 多くは妊娠5〜6週ごろから始まり、12〜16週ごろにかけて軽くなります。
- 吐きつわり・食べつわり・眠りつわり・においに敏感になるなど出方は人それぞれです。
- 症状の重さや続く期間には大きな個人差があり、ほとんど感じない人もいます。
- 「自分は軽すぎ/重すぎ」と他人と比べて不安になりすぎないことも大切です。
つわりがつらいときの食べ方・過ごし方
こども家庭庁「母子保健(妊娠・出産の支援)」 より:体調に合わせて無理のない過ごし方を選ぶことがすすめられています。
- 空腹で悪化しやすいので、少量を回数多く分けて食べると楽なことがあります。
- 冷たいもの・さっぱりしたものなど、その日に受けつけるものを優先します。
- 水分はこまめに少しずつ。氷や経口補水液が飲みやすいこともあります。
- においがつらいときは換気し、温かい料理のにおいを避ける工夫をします。
妊娠悪阻のサインと受診の目安
日本産科婦人科学会「市民のみなさまへ」 より:症状が重いときは医療機関に相談することが大切とされています。
- 水分もとれず1日に何度も吐く状態が続くときは受診の目安です。
- 短期間で体重が大きく減った・尿がほとんど出ないときは要注意です。
- 立てないほどのだるさ・ふらつきがあるときも早めに相談します。
- 妊娠悪阻は点滴などの治療で楽になることがあり、がまんは禁物です。
仕事や周囲との付き合い方
厚生労働省「女性にやさしい職場づくりナビ」 より:妊娠中の体調に応じた働き方の配慮が示されています。
- つらいときは主治医に相談し、必要なら勤務の配慮を職場へ伝えます。
- 母性健康管理の仕組みを使うと、通勤や休憩の調整を求めやすくなります。
- 家事や育児は完璧を目指さず、家族に頼ってよい時期だと考えます。
- 「気合いが足りない」ではなく体の変化だと、周囲に理解してもらいます。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 水分もとれないのに様子見を続ける | 脱水や妊娠悪阻が進む恐れがある |
| 「食べないと赤ちゃんに悪い」と無理に詰め込む | 嘔吐を繰り返し体力を消耗する |
| 自己判断で市販の吐き気止めを使う | 妊娠中は薬の安全性を医師に確認すべき |
| つらさを我慢して周囲に言わない | 必要な配慮や受診が遅れる |
| 他の妊婦と比べて重い・軽いと落ち込む | 個人差が大きく比べる意味がない |
よくある誤解
Q. つわりが軽いと赤ちゃんに問題がありますか?
A. つわりの重さと赤ちゃんの状態は直接結びつきません。軽い人や感じない人も多くいます。
Q. 食べられないと栄養が足りなくなりますか?
A. 初期は少量でも大きな問題になりにくいとされます。まず水分を保ち、食べられるものを優先しましょう。
Q. つわりは気持ちの問題ですか?
A. 体のホルモン変化による生理的な症状で、気の持ちようで消えるものではありません。
Q. いつまで続くか不安です。終わりはありますか?
A. 多くは12〜16週ごろに落ち着きます。長引く・悪化するときは産婦人科に相談しましょう。
Q. つわりがつらいとき、どこに相談すればいい?
A. 過ごし方の不安は助産師や母子保健の相談へ、水分もとれない・体重が減るなど重い症状は産婦人科を受診してください。
この記事の根拠
- 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン 産科編 2023」「市民のみなさまへ」
- こども家庭庁「母子保健(妊娠・出産の支援)」
- 厚生労働省「女性にやさしい職場づくりナビ」
まとめ
- つわりは妊娠初期に多い一時的な変化で、多くは12〜16週ごろに落ち着きます。
- 出方や重さには大きな個人差があり、他人と比べる必要はありません。
- つらいときは少量を回数多く、その日に受けつけるものを優先します。
- 水分もとれない・体重が大きく減るときは妊娠悪阻のサインで、産婦人科を受診します。
- 過ごし方の不安は助産師や母子保健へ、仕事の負担は母性健康管理の仕組みで調整しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。つわりや妊娠中の体調については、かかりつけの産婦人科医や助産師にご相談ください。

