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3〜5歳🍎食育・栄養

子どもの糖質摂取:WHO『遊離糖は総カロリーの10%未満・できれば5%未満』──年齢別の砂糖量と隠れた糖分

WHO(世界保健機関)は『遊離糖(添加糖+果汁・蜂蜜)は総カロリーの10%未満、できれば5%未満』を推奨。子どもの摂取目安は1日約25g(5%)程度。米AAPは『2歳未満は添加糖ゼロ』。清涼飲料水・お菓子・パン・調味料の隠れた糖分、虫歯・肥満・糖尿病リスクまで整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-06-107分で読めます
情報の信頼性

情報源:世界保健機関(WHO)・米国小児科学会(AAP)・厚生労働省 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-06-10参考文献:4
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この記事のポイント

  • まず結論:WHO 「遊離糖は総カロリーの10%未満・できれば5%未満」
  • 米AAP「2歳未満は添加糖ゼロ」 推奨
  • 清涼飲料水・お菓子・調味料の隠れた糖分 に注意
  • 対象:0〜12歳のお子さんを持つ保護者向け

「遊離糖」とは

世界保健機関 Guideline: Sugars intake for adults and children より:

定義

  • 「遊離糖(Free Sugars)」
    • 食品・飲料に 添加される糖
    • 果汁・蜂蜜・シロップ に含まれる糖
  • 「含まれない」糖
    • 果物・野菜の中の糖(細胞内)
    • 牛乳の乳糖

なぜ「遊離糖」と「内在性糖」を分けるか

  • 遊離糖:吸収が早く血糖変動大、虫歯リスク
  • 果物・野菜の糖:食物繊維と一緒で吸収緩やか

WHO の推奨

WHO ガイドライン より:

「強い推奨」

  • 遊離糖は総エネルギーの10%未満
  • 大人・子ども共通
  • 「絶対守るべき上限」

「条件付き推奨」

  • 遊離糖は総エネルギーの5%未満が望ましい
  • 健康改善効果↑
  • 「できればこのレベルに」

「総エネルギー10%」の量

年齢 1日推奨エネルギー 10%(遊離糖上限) 5%(推奨)
1〜2歳 約950kcal 約24g 約12g
3〜5歳 約1300kcal 約33g 約16g
6〜7歳 約1500kcal 約38g 約19g
8〜9歳 約1850kcal 約46g 約23g
10〜11歳 約2150kcal 約54g 約27g

小学校低学年で1日約20〜30g が「できればこのレベル」

米AAP の「2歳未満は添加糖ゼロ」

米国小児科学会 より:

推奨

  • 2歳未満は添加糖ゼロ
  • 2歳以降は WHO の5%未満を目指す

理由

  • 乳幼児期は味覚形成期
  • 甘味への嗜好を作らない
  • 栄養密度の高い食品で満たす

日本の食事摂取基準

厚生労働省 食事摂取基準 より:

  • 日本では「上限」明示なし だが過剰摂取への注意
  • 「目標量」:年齢に応じて
  • 小児期の過剰摂取が指摘 されている

「隠れた糖分」を知る

清涼飲料水(200mLあたり)

飲料 糖分
コーラ 約22g
果汁100% ジュース 約20〜22g
スポーツドリンク 約12g
乳酸菌飲料 約16g
加糖コーヒー 約15g

1本でWHO 推奨量を超える ことも

お菓子(1食分目安)

お菓子 糖分
チョコレート板1枚(50g) 約25g
ショートケーキ1個 約30g
ドーナツ1個 約15g
クッキー1枚 約5g
アイスクリーム1個 約20g

「健康的に見える」食品

食品 隠れた糖分(100gあたり)
ヨーグルト(加糖) 約12g
シリアル(一部) 約20〜30g
菓子パン 約20g
加糖豆乳 約7g
ケチャップ 約25g
焼肉のタレ 約30g

「食事の調味料」にも糖分

食品表示の見方

厚生労働省 より:

「炭水化物」と「糖類」

  • 炭水化物:糖質 + 食物繊維
  • 糖質:糖類 + 多糖類 + 糖アルコール
  • 糖類:単糖類 + 二糖類(白砂糖など)
  • 「糖類0g」表示:原則として 0.5g未満

原材料表示の見方

  • 「砂糖」「ぶどう糖」「果糖ぶどう糖液糖」 は遊離糖
  • 「異性化液糖」:トウモロコシ由来の甘味料
  • 「○○糖」「○○シロップ」 は糖
  • 原材料は多い順に記載

「○○ゼロ」「○○オフ」

  • 「カロリーオフ」:100mLあたり20kcal以下
  • 「糖類ゼロ」:100mLあたり0.5g未満
  • 人工甘味料が代わりに使われる ことも

過剰摂取のリスク

米AAP より、小児期の糖質過剰摂取のリスク:

短期

  • 虫歯:糖分・酸
  • 食欲低下:甘味で他の食事を拒否
  • エネルギー過剰:肥満
  • 血糖変動:気分・集中力に影響

長期

  • 肥満・メタボリックシンドローム
  • 2型糖尿病:小児期の発症が増加
  • 非アルコール性脂肪肝
  • 心血管疾患リスク
  • 「甘味依存」

子どもの肥満は将来に

  • 小児肥満の約7割が成人肥満に
  • 生活習慣病の若年化
  • 早期介入が大事

「適切な糖質」を選ぶ

厚生労働省 食事摂取基準 より:

「良い炭水化物」

  • 全粒穀物:玄米・全粒粉パン
  • 果物:丸ごと
  • 野菜:食物繊維豊富
  • 豆類:タンパク質も
  • 乳製品(無糖)

「制限したい遊離糖」

  • 砂糖・蜂蜜(追加分)
  • 清涼飲料水
  • 菓子類
  • 加工食品の添加糖

家庭での実践

飲み物

  • 水・お茶を基本に
  • ジュースは AAP 指針の量で(別記事「子どものジュースの量」)
  • スポーツドリンクは運動時のみ

お菓子

  • 「特別な日のお菓子」と「日常のおやつ」を区別
  • 「果物・乳製品(無糖)・無糖シリアル」 を日常に
  • チョコ・ケーキ・アイスは特別な日

食事

  • 加糖調味料を控えめに
  • 手作りで糖分管理
  • 市販品の表示を読む

段階的に

  • 「いきなり完全制限」は逆効果
  • 少しずつ甘さを減らす
  • 「薄味・薄甘味」に慣らす

「お菓子・ご褒美」の管理

日本小児歯科学会 より:

「ご褒美 = お菓子」を習慣化しない

  • 食べ物以外のご褒美:シール・遊び・お出かけ
  • 「ご褒美ジュース」を毎日にしない
  • 甘味依存を作らない

おやつの時間を決める

  • 時間を固定:3時など
  • 量を見える化:1日分を別皿に
  • 「ダラダラ食い」を避ける

虫歯予防

  • 食後の歯磨き
  • 間食の時間を区切る
  • 「お口を清潔に保つ時間」

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
2歳未満に添加糖 AAP「ゼロ」推奨
「果汁100% = 健康的」と大量 糖分は清涼飲料水並み
清涼飲料水を水代わりに 糖分過剰・肥満リスク
「ご褒美 = お菓子」を習慣化 甘味依存
食品表示を読まない 隠れた糖分を見逃す
食事中の頻繁なジュース 食事の妨げ・血糖変動
極端な糖質制限 成長期のエネルギー不足
「○○ゼロ」表示を過信 人工甘味料の影響を理解

よくある誤解

Q. 「果物 = 糖分過剰」?

A. 果物の糖は食物繊維と一緒で吸収緩やか。WHO も「果物を食べる」を推奨。

Q. 蜂蜜は健康的?

A. WHO 定義の「遊離糖」に含まれる。蜂蜜も砂糖と同じく制限対象。1歳未満は乳児ボツリヌス症でNG。

Q. 人工甘味料なら安全?

A. 「糖質ゼロ」になるが、子どもへの長期影響は議論中。「水・お茶」が一番。

Q. 朝食のシリアルは健康的?

A. 「加糖シリアル」は糖分多い。表示確認、無糖シリアル + 果物 推奨。

Q. 極端な糖質制限は良くない?

A. 成長期に必要なエネルギー不足リスク。「遊離糖を減らす」「炭水化物全部減らす」は別物。

Q. 何科・誰に相談?

A. 保健センター・管理栄養士、小児肥満は 小児科・小児内分泌科

この記事の根拠

  • WHO Guideline: Sugars intake for adults and children
  • 米国小児科学会(AAP)添加糖の摂取に関する勧告
  • 厚生労働省 食事摂取基準
  • 日本小児歯科学会 こどものお口の健康Q&A

まとめ

  • WHO 「遊離糖は総エネルギーの10%未満、できれば5%未満」
  • 米AAP 「2歳未満は添加糖ゼロ」
  • 遊離糖:添加糖 + 果汁・蜂蜜の糖(果物・野菜の糖は除く)
  • 隠れた糖分:清涼飲料水・お菓子・調味料・加糖ヨーグルト等
  • 過剰摂取リスク:虫歯・肥満・糖尿病・脂肪肝
  • 食品表示の見方:原材料・栄養成分
  • 段階的に減らす:「いきなり完全制限」は逆効果

大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。お子さまの食生活については、保健センター・管理栄養士にご相談ください。

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