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この記事は、公的機関や専門家の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめたものです。元の情報についてはページ下部の「参考にした情報」をご確認ください。
3〜5歳🏥健康・医療

子どもの発熱・体調不良時の対応マニュアル

発熱時の判断基準、救急受診の目安、ホームケアの方法、熱性けいれんへの対処法をまとめました。

公開: 2025-12-01更新: 2026-03-0915分で読めます

012.kids 編集部

公的機関・専門家の情報をもとにまとめています

子どもの急な発熱は、親にとって最も不安になる場面の一つです。「すぐに病院に行くべき?」「解熱剤は使ってもいい?」「けいれんが起きたらどうしよう?」——この記事では、子どもの発熱・体調不良時の対応を体系的にまとめました。


発熱の基本知識

子どもの「発熱」とは

日本小児科学会では、一般的に腋窩温(わきの下の体温)が37.5℃以上を発熱としています。ただし、子どもは大人に比べて体温が高く、平熱にも個人差があります。

  • 平熱の目安: 36.5〜37.4℃(個人差あり)
  • 微熱: 37.5〜37.9℃
  • 発熱: 38.0℃以上
  • 高熱: 39.0℃以上

発熱はなぜ起こる?

発熱は体がウイルスや細菌と戦うための免疫反応です。体温が上がることで免疫細胞の働きが活発になり、病原体の増殖を抑える効果があります。つまり、発熱自体は体を守るための大切な仕組みです。

発熱そのもので脳がダメージを受けることは通常ありません。41℃を超えるような場合を除き、発熱自体を恐れすぎる必要はないと考えられています。


受診の目安:いつ病院に行くべき?

すぐに救急受診が必要な場合(緊急)

以下の症状がある場合は、夜間・休日でも速やかに救急受診してください:

  • 生後3ヶ月未満の赤ちゃんが38℃以上の発熱
  • けいれんが5分以上続いている
  • 意識がもうろうとしている、呼びかけに反応が鈍い
  • 呼吸が苦しそう(肩で息をする、胸がへこむ、ゼーゼーひどい)
  • くちびるや爪の色が紫色(チアノーゼ)
  • 水分がまったく摂れず、半日以上おしっこが出ない
  • ぐったりして起き上がれない
  • 発疹が急速に広がり、押しても消えない紫色の点々がある

診療時間内に受診したほうがよい場合

  • 38℃以上の発熱が3日以上続いている
  • 生後3ヶ月〜6ヶ月の赤ちゃんが38℃以上の発熱
  • 耳を痛がる、耳だれが出る
  • 咳がひどくて眠れない
  • のどを痛がって水分や食事が摂れない
  • 発疹がある
  • 熱は下がったが機嫌が悪い状態が続く

自宅で様子を見てよい場合

  • 元気があり、遊んだり笑ったりしている
  • 水分が摂れている
  • おしっこが出ている
  • 熱があっても食欲がある程度ある
  • 顔色がよい

自宅でのホームケア

水分補給が最優先

発熱時はたくさんの水分が失われます。こまめな水分補給が最も大切なケアです。

  • 母乳やミルク(乳児の場合):いつもより頻繁に飲ませましょう
  • 経口補水液(OS-1など):発熱時の水分・電解質補給に最適です
  • お茶、薄めたスポーツドリンク:少量ずつこまめに与えましょう
  • アイスやゼリー:食欲がないときでも摂りやすいです

注意: 一度に大量に飲ませると嘔吐することがあります。少量ずつ頻繁に与えるのがポイントです。

環境調整

熱の上がりかけ(寒気がある時)

  • 手足が冷たく、ガタガタ震えている段階では、布団をかけて温めてあげましょう
  • 厚着をさせてよい時期です

熱が上がりきった後(暑がる時)

  • 薄着にして、布団も薄いものに
  • 部屋は適温(冬は20〜22℃、夏は26〜28℃程度)に
  • 首の後ろ、わきの下、太ももの付け根を冷やすと効果的です(大きな血管が通っている場所)

食事について

  • 無理に食べさせなくて大丈夫です。水分が摂れていれば、1〜2日食事が少なくても心配いりません
  • 食べられるものを食べたいときに少しずつ
  • おかゆ、うどん、バナナ、すりおろしりんごなど消化のよいものがおすすめ
  • 解熱後に食欲が戻ってきたら、少しずつ通常の食事に戻しましょう

入浴について

  • 高熱で辛そうな時やぐったりしている時は入浴を控えましょう
  • 熱があっても元気で汗をかいている場合は、さっとシャワーで汗を流す程度ならOKです
  • 長湯は体力を消耗するので避けましょう

解熱剤の使い方

子どもに使える解熱剤

子どもに安全に使える解熱剤は**アセトアミノフェン(カロナール、アンヒバなど)**です。

注意: 大人用の解熱鎮痛薬(ロキソプロフェンやアスピリンなど)は子どもには使用しないでください。特にアスピリンはライ症候群のリスクがあります。

いつ使う?

解熱剤は以下のような場合に使用を検討しましょう:

  • 38.5℃以上の発熱でぐったりしている、眠れない場合
  • 水分が摂れないほど辛そうな場合

**「熱を下げるため」というよりも「辛さを和らげるため」**に使うと考えましょう。元気があれば無理に使う必要はありません。

使い方のポイント

  • 投与間隔は6〜8時間以上空けましょう
  • 1日の使用回数は3回までが目安です
  • 体重に応じた適正量を守りましょう(アセトアミノフェン:体重1kgあたり10〜15mg/回)
  • 坐薬の場合、冷蔵庫から出して少し温めてから挿入するとスムーズです
  • 坐薬挿入後にすぐ便が出た場合は再挿入してよいですが、15分以上経過していた場合は次回まで待ちましょう

熱性けいれん(ねつせいけいれん)への対応

熱性けいれんとは

熱性けいれんは、38℃以上の発熱に伴って起こるけいれんで、生後6ヶ月〜5歳頃の子どもに見られます。日本では子どもの約7〜10%が経験するとされ、決して珍しいものではありません。

熱性けいれんが起きたら

落ち着いて以下の対応をしてください:

  1. 平らな安全な場所に寝かせる(ベッドから落ちないように)
  2. 顔を横に向ける(嘔吐した場合に備えて)
  3. 口の中に何も入れない(指やタオルを入れると危険です)
  4. 体を押さえつけない(けいれんを止めようとしないでください)
  5. 時間を計る(スマートフォンで動画を撮ると受診時に役立ちます)
  6. けいれんの様子を観察する(左右対称か、片側だけか、目の向きはどうかなど)

救急車を呼ぶ場合

  • けいれんが5分以上続く場合
  • けいれんが止まっても意識が戻らない場合
  • 1日に2回以上けいれんを繰り返す場合
  • けいれんが左右非対称の場合
  • 初めてのけいれんの場合(特に1歳未満)

熱性けいれん後の注意

  • けいれんが短時間(5分以内)で止まり、その後意識が回復して元気であれば、多くの場合は心配いりません
  • ただし、初めてのけいれんの場合は必ず受診しましょう
  • 再発予防のためにジアゼパム坐薬(ダイアップ)が処方されることがあります。使い方を医師に確認しておきましょう

よくある症状別のホームケア

嘔吐(おうと)

  • 吐いた直後は30分〜1時間は飲食を控えましょう
  • 落ち着いたら、スプーン1杯程度の経口補水液から再開
  • 5〜10分おきに少量ずつ量を増やしていきます
  • 嘔吐が続く場合は脱水に注意。受診を検討してください

下痢(げり)

  • 水分と電解質の補給が最優先です
  • お尻がかぶれやすくなるので、おむつ替えのたびにシャワーで洗ってワセリンで保護を
  • 下痢止めの薬は医師の判断なく使用しないでください(病原体の排出を遅らせる場合があります)
  • 食事は消化のよいものを(おかゆ、にんじんの煮物、バナナなど)

  • **室内の湿度を50〜60%**に保ちましょう(加湿器の活用)
  • 上半身を少し起こした姿勢の方が楽に呼吸できます
  • はちみつは1歳以上の子どもの咳を和らげる効果があるという研究があります(1歳未満には絶対に与えないでください
  • 咳き込んで眠れない場合は受診を

鼻水・鼻づまり

  • 電動鼻水吸引器があると便利です
  • お風呂の蒸気で鼻が通りやすくなります
  • 枕を少し高くすると楽になることがあります
  • 市販の点鼻薬の長期使用は避けましょう(医師に相談を)

電話相談を活用しよう

#8000(子ども医療電話相談)

  • 全国共通のダイヤルで、小児科医や看護師に電話相談ができます
  • 夜間・休日に「受診すべきか迷う」ときに最適です
  • 都道府県によって対応時間が異なります
  • プッシュ回線・携帯電話から利用可能

オンラインリソース

  • こどもの救急(ONLINE-QQ): 日本小児科学会が提供する症状チェックサイト。症状を入力すると受診の目安が表示されます
  • 各地域の救急医療情報センターに電話して、受診可能な病院を確認できます

病児保育について

病児保育とは

子どもが病気のとき、仕事を休めない保護者に代わって、専門のスタッフが子どもを預かるサービスです。

種類

  • 病児保育室(医療機関や保育所に併設):病気の急性期でも預かってもらえます
  • 病後児保育室:急性期を過ぎたが、まだ保育園に通えない回復期の子どもを預かります
  • 訪問型病児保育:シッターが自宅に来てケアしてくれるサービスです

利用のポイント

  • 事前登録が必要な施設がほとんどです。元気なうちに登録を済ませておきましょう
  • 当日の朝に予約できるか、前日予約が必要かは施設によります
  • 利用には医師の**診療情報提供書(連絡票)**が必要なことが多いです
  • 費用は自治体の補助があるところが多く、1日2,000〜5,000円程度が一般的です

感染症からの回復と登園の目安

保育園・幼稚園の登園再開の判断に迷う方も多いでしょう。基本的な目安は以下の通りです:

  • 解熱後24時間以上経過して、食欲・元気がもどっていること
  • 感染症の種類によっては法律で出席停止期間が定められています(インフルエンザ、水痘など)
  • 園に**登園許可証(治癒証明書)**の提出を求められる場合があります
  • 迷ったときはかかりつけ医に相談しましょう

家庭に備えておきたいもの

いざという時に慌てないために、以下のものを準備しておくと安心です:

  • 体温計(予測式でも実測式でも。複数あると便利です)
  • 経口補水液(粉末タイプなら長期保存可能)
  • アセトアミノフェン(坐薬・シロップ。体重に合ったものを処方してもらっておく)
  • 氷枕・冷却シート(冷やす際に使用)
  • 鼻水吸引器(電動がおすすめ)
  • お薬手帳(常に最新の状態に)
  • かかりつけ医、#8000、最寄りの夜間救急の連絡先メモ

まとめ

子どもの発熱や体調不良は避けられないものですが、正しい知識を持っていれば慌てずに対処できます。

大切なポイントは3つです:

  1. 緊急のサインを知っておく(迷ったら#8000に電話)
  2. 水分補給を最優先にホームケアを行う
  3. **解熱剤は「辛さを和らげるため」**に使う

発熱は子どもの体が病原体と戦っている証拠です。過度に恐れず、お子さんの様子をよく観察しながら、回復を見守ってあげてくださいね。

大切なお知らせ: この記事は一般的な情報提供を目的としています。個々の症状への対応は、必ずかかりつけの小児科医にご相談ください。緊急時は迷わず119番に電話してください。

さまざまな見方・意見

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多くの機関が支持する見方

子どもの発熱は多くの場合ウイルス感染による自然な免疫反応です。重症化のサインを見逃さないことが重要です。

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中立的な見方

子どもの急な発熱に慌てず対処できるよう、日頃から正しい知識を備えておくことが安心につながります。

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一方でこんな意見も

お子さんの状況は一人ひとり異なります。この記事の情報は一般的な内容であり、個別の判断は専門家にご相談ください。

参考にした情報(5件)

子どもの急病対応に関する公的情報等

支持的 中立 慎重

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