この記事の3つのポイント
子どもの病院・小児科の選び方と上手なかかり方ガイドについて、厚生労働省・日本小児科学会などの情報をもとにまとめました。
- 結論から言うと:かかりつけ医を持つことで、子どもの成長の経過を見てもらえ、緊急時の相談もスムーズになります。…
- ただし注意点も:夜間・休日の安易な受診(コンビニ受診)は小児救急医療を逼迫させるため、まず#8000に電話相談することが推奨されています…
- 対象年齢:0〜2歳のお子さんを持つ保護者向け
各機関の見解を比較
このテーマについて、主要な機関の見方は以下のように整理できます。
| 立場 | 機関・出典 | 見解の要旨 |
|---|---|---|
| 積極的 | 厚生労働省 | かかりつけ医を持つことで、子どもの成長の経過を見てもらえ、緊急時の相談もスムーズになります。 |
| 中立的 | 厚生労働省 | 「良い小児科」の基準は家庭によって異なります。アクセス、診療時間、先生との相性など総合的に判断することが大切です。 |
| 慎重派 | 一部専門家 | 夜間・休日の安易な受診(コンビニ受診)は小児救急医療を逼迫させるため、まず#8000に電話相談することが推奨されています。 |
見解の詳細
積極的な立場: かかりつけ医を持つことで、子どもの成長の経過を見てもらえ、緊急時の相談もスムーズになります。
中立的な立場: 「良い小児科」の基準は家庭によって異なります。アクセス、診療時間、先生との相性など総合的に判断することが大切です。
慎重な立場: 夜間・休日の安易な受診(コンビニ受診)は小児救急医療を逼迫させるため、まず#8000に電話相談することが推奨されています。
詳しい解説
かかりつけ小児科の選び方
なぜ「かかりつけ」が必要なのか
子どもは大人と違い、症状をうまく言葉にできません。普段からお子さんを診てくれている医師は、「この子の平熱は37.2℃だから、37.5℃でもそれほど心配ない」「前回も同じ症状で来たから○○の可能性がある」といった、その子に合った判断ができます。
選ぶ基準(優先度順)
- 自宅からのアクセス: 子どもが高熱を出している状態で30分以上かかる病院は現実的ではありません。車で15分以内、できれば徒歩圏内が理想
- 予防接種・乳幼児健診に対応: これが定期的な通院のベースになります
- 診療時間: 午後の診療開始時刻、土曜診療の有無を確認。共働き家庭は土曜OKかが重要
- Web予約対応: 待ち時間を大幅に減らせます。最近はアプリで順番確認できる医院も増えています
- 先生との相性: 子どもが怖がらない雰囲気か、親の質問に丁寧に答えてくれるか
「セカンドオピニオン」はためらわない
かかりつけ医に診てもらっても不安が残る場合は、別の医院を受診することは全く問題ありません。「先生に悪いから」と我慢する必要はありません。
受診時のコツ:先生に伝えるべきこと
小児科は1人あたりの診察時間が短いため、効率よく情報を伝えることが大切です。
伝えるべき5項目
- いつから: 「昨日の夜から」「今朝から」など
- どんな症状: 「38.5℃の熱」「水っぽい下痢が3回」「咳がひどくて眠れない」
- 経過: 「最初は鼻水だけだったが、今朝から熱が出た」
- 食事・水分・おしっこ: 特に脱水の判断に重要
- 周囲の感染状況: 「保育園でインフルエンザが流行っている」「兄が溶連菌と診断された」
スマホで記録しておくと便利なもの
- 体温の推移(時間ごとにメモ)
- 発疹がある場合はその写真
- 嘔吐物・便の状態(写真で見せると伝わりやすい)
- お薬手帳(電子版でもOK)
夜間・休日に熱が出た!どうする?
まず「#8000」に電話
小児救急電話相談 #8000は、全国共通の番号で、小児科医や看護師に電話で相談できるサービスです。
- 対応時間: 概ね19:00〜翌朝8:00(自治体により異なる)
- 費用: 通話料のみ(相談は無料)
- 聞けること: 「今すぐ病院に行くべきか」「朝まで待ってよいか」「家でできる対処法」
「こどもの救急」ウェブサイト
日本小児科学会が運営する「こどもの救急(ONLINE-QQ)」では、症状を選択していくと「受診の目安」を教えてくれます。夜間に焦っているときに頼りになるサイトです。
救急車を呼ぶべき症状
迷わず119番すべき症状:
- 呼吸困難: 肩で息をしている、唇が紫色
- 意識がおかしい: 呼びかけに反応しない、ぐったりして目を開けない
- けいれん: 初めてのけいれん、5分以上続くけいれん
- 出血が止まらない: 圧迫しても15分以上止まらない
朝まで待ってよい可能性が高い症状
- 38℃台の熱があるが、水分が取れていて、機嫌もまあまあ
- 嘔吐1〜2回だが、その後落ち着いている
- 咳はあるが、眠れている あくまで目安です。「いつもと明らかに様子が違う」と感じたら、躊躇せず受診してください。
知らないと損する医療費の制度
子ども医療費助成制度
全国の市区町村が実施している制度で、子どもの医療費の自己負担を軽減してくれます。
- 対象年齢: 自治体によって異なる(中学3年まで、高校3年まで、など)
- 自己負担額: 無料〜数百円の自治体が多い
- 申請方法: 出生届と同時に申請するのが一般的。引っ越し時は新しい自治体で再申請が必要 注意: この制度は自治体ごとに大きく異なります。引っ越しをした場合は、必ず転入先の制度を確認しましょう。
高額療養費制度
入院などで医療費が高額になった場合、1ヶ月の自己負担に上限が設けられています。限度額適用認定証を事前に取得しておくと、窓口での支払いが上限額までで済みます。
予防接種の費用
定期接種(ヒブ、肺炎球菌、四種混合、MR、日本脳炎など)は無料です。任意接種(インフルエンザ、おたふくかぜなど)は自費ですが、自治体によって一部補助が出ることもあります。
お薬との付き合い方
「抗生物質を出してください」は避ける
風邪の多くはウイルス性であり、抗生物質は効きません。不必要な抗生物質の使用は耐性菌を生むリスクがあります。先生が「抗生物質は不要」と判断した場合は、その判断を信頼しましょう。
薬の飲ませ方のコツ
- 粉薬: 少量の水で練ってペースト状にし、頬の内側に塗りつける
- シロップ: スポイトで口の奥に入れる(舌の上に垂らすと味が広がって吐き出しやすい)
- 混ぜてよいもの: 少量のアイスクリーム、チョコレートシロップ、ジャム(オレンジジュースは苦味が増す薬がある)
- お薬手帳は1冊に: 複数の病院にかかっても、お薬手帳は1冊にまとめましょう
相談できる窓口
| 窓口 | 連絡先 | 対応時間 |
|---|---|---|
| こどもの救急 | #8000 | 夜間・休日 |
| 児童相談所 | 189 | 24時間 |
| 子育て支援センター | お住まいの市区町村 | 平日日中 |
| かかりつけ小児科 | ー | 診療時間内 |
この記事のまとめ
子どもの病院・小児科の選び方と上手なかかり方ガイドについて、厚生労働省と日本小児科学会などの公的情報をもとに解説しました。
ポイントの振り返り:
- かかりつけ医を持つことで、子どもの成長の経過を見てもらえ、緊急時の相談もスムーズになります
- 「良い小児科」の基準は家庭によって異なります
- 不安があれば専門家への早めの相談が大切
子育てに唯一の正解はありません。お子さんの個性を大切にしながら、この記事が日々の参考になれば幸いです。
大切なお知らせ: この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめたものです。お子さまの個別の状況については、かかりつけ医や専門家にご相談ください。

