この記事のポイント
- 3〜6歳は急性中耳炎が減る一方、痛みの少ない「滲出性中耳炎」に注意。聞こえにくさで気づくことがあります。
- 症状を言葉で伝えられる年代。「耳が痛い」「耳がつまる」「聞こえにくい」を聞き逃さないようにします。
- 聞こえの変化は早めに耳鼻咽喉科へ。テレビの音が大きい・呼んでも反応が薄いはサインです。
- 対象:3〜6歳の子どもの中耳炎が心配な保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 耳痛・発熱・耳だれがある | 耳鼻咽喉科・かかりつけ小児科 |
| 聞こえにくそう・耳がつまる | 耳鼻咽喉科 |
| 夜間や休日に強く痛がる・高熱 | #8000(こども医療電話相談) |
| ぐったり・けいれん・反応が鈍い | 119番(救急) |
重要:3〜6歳では急性の耳痛は減りますが、痛みのほとんどない「滲出性中耳炎」で中耳に液がたまり、聞こえにくくなることがあります。「テレビの音が大きい」「呼んでも振り向かない」が続くときは、耳鼻咽喉科で聞こえを確認しましょう。
3〜6歳の中耳炎の症状
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「こどもの病気(耳・鼻・のど)」 より:急性中耳炎は痛みと発熱を伴い、滲出性中耳炎は痛みが少なく聞こえの低下が中心とされています。
- 急性中耳炎では「耳が痛い」と訴え、発熱を伴うことがある。
- 滲出性中耳炎は痛みが少なく、聞こえにくさやつまった感じが主な症状。
- テレビの音を大きくする・聞き返しが増える・呼んでも反応が薄い。
- かぜや鼻炎、アレルギー性鼻炎のあとに起こりやすい。
滲出性中耳炎と聞こえへの影響
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳鼻咽喉科 健康情報Q&A」 より:中耳に液がたまった状態が続くと、一時的に聞こえが低下することがあると説明されています。
- 痛みがないため気づかれにくく、発見が遅れやすい。
- 聞こえにくさが続くと、ことばの発達や園での会話に影響することがある。
- 鼻づまりやアレルギー性鼻炎の管理が、改善につながることがある。
- 経過観察で自然に治ることも多いが、長引く場合は治療を検討する。
家庭でできるホームケア
日本小児科学会「一般のみなさま向け情報」 より:子どもの体調変化は、家庭での観察と適切な受診の組み合わせが大切とされています。
- 鼻水・鼻づまりはこまめにケアし、中耳の換気を助ける。
- 痛みや発熱がつらいときは、医師の指示で解熱鎮痛薬を使う。
- 普段から「呼んだら振り向くか」「聞き返しが多くないか」を見ておく。
- 耳だれは入り口をやさしく拭く程度にし、奥はいじらない。
受診と救急のサインを見分ける
日本耳科学会「小児急性中耳炎診療ガイドライン」 より:症状や経過に応じて治療方針が決まるため、医師の診察に基づく判断が重要とされています。
- 耳痛・発熱・耳だれが出たら、早めに耳鼻咽喉科を受診する。
- 聞こえにくさが続くときは、痛みがなくても受診して確認する。
- 処方薬は症状が軽くなっても、指示された期間まで続ける。
- ぐったり・けいれん・反応が鈍いときは119番を考える。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 聞こえにくさを「そのうち治る」と放置する | 滲出性中耳炎が長引き、発達や会話に影響することがある |
| 市販の点耳薬を自己判断で使う | 鼓膜の状態が分からず、悪化や見落としを招く |
| 耳かきや綿棒で耳の奥を掃除する | 外耳や鼓膜を傷つけ、痛みや感染の原因になる |
| 痛みが消えたら通院をやめる | 中耳に液が残り、再発や聞こえに影響することがある |
| 抗菌薬を途中で勝手にやめる | 菌が残って再発・長引く原因になる |
よくある誤解
Q. 痛がらないなら中耳炎の心配はない?
A. 滲出性中耳炎は痛みがほとんどありません。聞こえにくさやつまった感じが続くときは、痛みがなくても受診しましょう。
Q. 聞こえにくいのは集中していないだけ?
A. 中耳に液がたまって一時的に聞こえが落ちていることがあります。聞き返しが増えたら耳鼻咽喉科で確認します。
Q. 滲出性中耳炎は放っておけば治る?
A. 自然に治ることも多いですが、長引くと聞こえに影響します。経過を医師に診てもらいながら判断するのが安心です。
Q. プールやお風呂の水で中耳炎になる?
A. 中耳炎の主な原因は鼻やのどからの感染です。外耳に入る水が直接の原因になることは多くありません。
Q. 中耳炎が心配なとき、どこに相談すればいい?
A. 耳の症状や聞こえの変化はまず耳鼻咽喉科へ、発熱など全身の様子はかかりつけ小児科へ。夜間・休日は#8000が使えます。
この記事の根拠
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「こどもの病気(耳・鼻・のど)」「耳鼻咽喉科 健康情報Q&A」
- 日本小児科学会「一般のみなさま向け情報」
- 日本耳科学会「小児急性中耳炎診療ガイドライン」
まとめ
- 3〜6歳は急性中耳炎が減り、痛みの少ない滲出性中耳炎に注意が必要です。
- 聞こえにくさ・聞き返しの増加・反応の薄さは、中耳炎のサインのことがあります。
- 家庭では鼻水ケアと聞こえの観察を続け、自己流の点耳・耳かきは避けます。
- 聞こえの変化や耳痛が続くときは、早めに耳鼻咽喉科を受診します。
- 耳の症状は耳鼻咽喉科、夜間・休日の急な変化は#8000に相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの体調や個別の状況については、かかりつけの小児科医や耳鼻咽喉科医にご相談ください。

