この記事のポイント
- 1〜3歳は中耳炎が最も多い年代。かぜや鼻水のあとに「耳が痛い」「耳を触る」「急な発熱」が出たら中耳炎を疑います。
- 痛みは夜に強くなりがち。横になると痛みが増し、夜泣きや「耳が痛い」の訴えで気づくことがよくあります。
- 家庭でできるのは痛みと熱への対応、そして受診判断。鼻水ケアで中耳の負担を減らします。
- 対象:1〜3歳の子どもの中耳炎が心配な保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 耳を痛がる・発熱・機嫌が悪い | 耳鼻咽喉科・かかりつけ小児科 |
| 夜間や休日に強く痛がる・高熱 | #8000(こども医療電話相談) |
| ぐったり・けいれん・反応が鈍い | 119番(救急) |
| くりかえす中耳炎・鼻づまり | 耳鼻咽喉科 |
重要:1〜3歳は耳と鼻をつなぐ管がまだ未熟で、中耳炎が最も多い年代です。「耳が痛い」と言える子もいれば、耳を触る・夜泣きでしか伝えられない子もいます。発熱や痛みが続くときは、早めに耳鼻咽喉科か小児科を受診しましょう。
1〜3歳の中耳炎の症状
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「こどもの病気(耳・鼻・のど)」 より:急性中耳炎は耳の痛みと発熱を伴うことが多く、乳幼児に頻度が高いとされています。
- 「耳が痛い」と訴える、または耳を触る・引っぱる・頭を振る。
- 急な発熱(38度前後以上のことも)と機嫌の悪さが出る。
- 横になると痛みが強くなり、夜に泣いて起きやすい。
- 耳から膿のような耳だれが出ると、痛みが少し和らぐことがある。
なぜ1〜3歳に多い?かぜとの関係
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳鼻咽喉科 健康情報Q&A」 より:かぜや鼻炎に続いて中耳炎が起こりやすいことが説明されています。
- 鼻やのどの菌が、短い耳管を通って中耳に入りやすい。
- 鼻水・鼻づまりが長引くと、中耳の換気が悪くなり悪化しやすい。
- 集団生活でかぜをもらう機会が増え、中耳炎もくりかえしやすい。
- 痛みが治まっても中耳に液(滲出液)が残ることがある。
家庭でできるホームケア
日本小児科学会「一般のみなさま向け情報」 より:子どもの発熱や痛みには、家庭での観察と適切な受診の組み合わせが大切とされています。
- 鼻水はこまめに吸う・かませて、中耳への負担を減らす。
- 痛みや発熱がつらいときは、医師の指示で解熱鎮痛薬を使う。
- 水分をこまめに与え、無理のない範囲で休ませる。
- 耳だれは入り口をやさしく拭く程度にし、奥はいじらない。
受診と救急のサインを見分ける
日本耳科学会「小児急性中耳炎診療ガイドライン」 より:重症度に応じて経過観察か治療かが決まるため、医師の診察が前提とされています。
- 痛みや発熱が続く・耳だれが出たら、早めに耳鼻咽喉科を受診する。
- 処方された薬は、症状が軽くなっても指示期間まで続ける。
- 痛みが消えても、医師に「治った」と確認するまで通院する。
- ぐったり・けいれん・反応が鈍いときは119番を考える。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 市販の点耳薬を自己判断で使う | 鼓膜の状態が分からず、悪化や見落としを招く |
| 耳かきや綿棒で耳の奥を掃除する | 外耳や鼓膜を傷つけ、痛みや感染の原因になる |
| 痛みが治まったら通院をやめる | 中耳に液が残り、聞こえや再発に影響することがある |
| 抗菌薬を途中で勝手にやめる | 菌が残って再発・長引く原因になる |
| 痛がるのに受診せず数日様子見 | 炎症が強まり治りが遅れることがある |
よくある誤解
Q. 耳だれが出たら自然に治ったということ?
A. 耳だれは中耳炎のサインで、治ったわけではありません。痛みが少し和らいでも、受診して経過を確認してもらいましょう。
Q. 痛みが消えたら通院は終わりにしてよい?
A. 痛みが消えても中耳に液が残ることがあります。医師に治ったと確認できるまで通院を続けてください。
Q. プールやお風呂で耳に水が入ると中耳炎になる?
A. 中耳炎の主な原因は鼻やのどからの感染です。外耳に入る水が直接の原因になることは多くありません。
Q. 中耳炎はくせになる?
A. 1〜3歳はくりかえしやすい時期ですが、成長とともに耳管が発達して起こりにくくなっていきます。
Q. 中耳炎が心配なとき、どこに相談すればいい?
A. 耳の症状はまず耳鼻咽喉科へ、発熱など全身の様子はかかりつけ小児科へ。夜間・休日は#8000が使えます。
この記事の根拠
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「こどもの病気(耳・鼻・のど)」「耳鼻咽喉科 健康情報Q&A」
- 日本小児科学会「一般のみなさま向け情報」
- 日本耳科学会「小児急性中耳炎診療ガイドライン」
まとめ
- 1〜3歳は中耳炎が最も多い年代で、かぜのあとの耳痛・発熱がサインです。
- 痛みは夜に強くなりやすく、耳を触る・夜泣きで気づくこともあります。
- 家庭では鼻水ケア・水分補給・痛みへの対応を中心に行います。
- 痛みが消えても中耳に液が残ることがあるため、医師の確認まで通院します。
- 耳の症状は耳鼻咽喉科、夜間・休日の急な変化は#8000に相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの体調や個別の状況については、かかりつけの小児科医や耳鼻咽喉科医にご相談ください。

