この記事のポイント
- 最初の一本が生えたら、まずは口に触れる習慣から。いきなり歯ブラシでゴシゴシではなく、ガーゼや指で軽くふくところからで十分です。
- 乳歯が生える時期は個人差が大きい。生後半年前後が目安ですが、1歳すぎでも珍しくありません。
- 0歳のむし歯予防は「甘い飲み物の習慣化を避ける」が要。寝かしつけの哺乳びんに糖分の多い飲料を入れない、が一番効きます。
- 対象:0〜1歳ごろのお子さんの歯のケアを始めたい保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 歯が生える時期・順番が心配 | かかりつけ小児科・歯科 |
| 歯みがきを嫌がって続かない | 歯科(小児歯科) |
| 歯ぐきの腫れ・歯の色の異常 | 歯科 |
| 夜間に痛がる・発熱を伴う | #8000(夜間・休日の急病) |
重要:0歳の歯のケアは「完璧にみがく」ことより、口に触れられることに慣れる習慣づくりが目的です。痛みや腫れなど気になる症状があるときは、自己判断せず歯科で相談しましょう。
歯みがきはいつから?最初の一本のケア
厚生労働省「歯・口腔の健康(e-ヘルスネット)」 より:乳歯が生え始めたら、その歯の清掃を少しずつ始めることがすすめられています。
- 下の前歯が最初に生えることが多く、生後半年前後が一つの目安です。
- 最初はガーゼや清潔な指で歯の表面を軽くふくだけで十分です。
- 慣れてきたら乳児用の小さな歯ブラシを少しずつ取り入れます。
- 嫌がる日は無理せず、口に触れる遊びから始めると続きやすくなります。
0歳のむし歯予防で一番大切なこと
日本小児歯科学会「子どものお口の健康に関する提言」 より:甘い飲み物を口の中に長くとどめない生活習慣が、むし歯予防の基本とされています。
- 寝かしつけの哺乳びんに糖分の多い飲料を入れる習慣は避けます。
- だらだらと甘い飲み物を飲み続けると、歯が酸にさらされ続けます。
- 食後や授乳後は、湯ざましや水で口の中をさっぱりさせます。
- むし歯菌は周囲の大人から伝わるため、家族の口の健康も大切です。
フッ素は0歳から使える?
日本小児歯科学会「小児歯科に関するQ&A」 より:フッ素の利用は年齢や使用量に応じた方法を守ることが大切とされています。
- 歯が生えたら、年齢に合った濃度・量のフッ素入り歯みがき剤を検討します。
- 0歳では使う量はごく少量にとどめ、量は歯科で確認すると安心です。
- 自治体の歯科健診や乳児健診でフッ素塗布の機会がある場合もあります。
- 飲み込みが多い時期なので、量と頻度は専門家の助言に沿って使います。
歯が生えるときのぐずり・よだれ
厚生労働省「歯科口腔保健の推進」 より:乳幼児期の口の健康づくりは、健診などの機会を活用することがすすめられています。
- 歯が生える時期はよだれが増え、歯ぐきを気にする様子が出ることがあります。
- 機嫌が悪くなる子もいますが、多くは一時的なものです。
- 清潔な歯がためなどで口の不快感がやわらぐこともあります。
- 高熱や強い痛みが続く場合は、別の原因も考え小児科や歯科に相談します。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 寝る前の哺乳びんに甘い飲料を入れる | 歯が長時間酸にさらされ、むし歯の大きな原因になる |
| 嫌がるのに歯ブラシを無理に押し込む | 口の中をけがしたり、歯みがき嫌いにつながる |
| 大人の口で食べ物を冷ます・噛んで与える | むし歯菌が口から口へ伝わりやすくなる |
| 「まだ歯が少ないから不要」と放置する | 早い時期からの習慣づくりが後のケアを楽にする |
| 痛みや腫れを様子見だけで放置する | 受診が必要な症状を見逃すことがある |
よくある誤解
Q. 乳歯はどうせ抜けるからケアしなくていい?
A. 乳歯のむし歯はその後の歯並びや永久歯にも影響します。生え始めから少しずつケアする習慣が大切です。
Q. まだ前歯だけなのに歯みがきは必要ですか?
A. 一本でも生えたらケアの対象です。ガーゼでふくだけでも十分なので、口に触れる習慣から始めましょう。
Q. 歯が生えるのが遅いと問題がありますか?
A. 個人差が大きく、1歳すぎでも珍しくありません。極端に遅い・心配な場合は歯科で相談すると安心です。
Q. フッ素は赤ちゃんに使って大丈夫ですか?
A. 年齢に合った量・濃度を守れば利用できます。0歳では量がごく少量になるため、歯科で確認すると安心です。
Q. 歯のことで心配なときは、どこに相談すればいい?
A. 歯の生え方や歯みがきの悩みは歯科(小児歯科)へ、夜間に痛がる急なときは#8000を活用しましょう。
この記事の根拠
- 厚生労働省「歯・口腔の健康(e-ヘルスネット)」
- 厚生労働省「歯科口腔保健の推進」
- 日本小児歯科学会「子どものお口の健康に関する提言」「小児歯科に関するQ&A」
まとめ
- 歯みがきは最初の一本が生えたら、ガーゼや指で軽くふくところから始めます。
- 乳歯の生える時期は個人差が大きく、早い遅いで焦る必要はありません。
- 0歳のむし歯予防は「寝る前の甘い飲料を避ける」ことが何より効果的です。
- フッ素は年齢に合った量を守れば使えますが、0歳では量を歯科で確認します。
- 歯みがきや歯の悩みは歯科へ、夜間の急な痛みは#8000を活用しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの歯や口の個別の状況については、かかりつけの歯科医や小児科医にご相談ください。

