この記事のポイント
- 完了期(1歳〜1歳半ごろ)は、栄養の大部分を食事からとる練習期。歯ぐきでかめる固さが目安です。
- 「手づかみ食べ」を歓迎する時期。汚れても自分で食べる経験が、かむ力と自立につながります。
- 1回量・固さは目安にすぎない。食べる量には個人差が大きく、体重が順調なら気にしすぎないことが大切です。
- 対象:1歳〜1歳半ごろの離乳食完了期を進める保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 食べる量が少ない・体重が増えない | かかりつけ小児科 |
| 完了期の献立・固さ・量の不安 | 自治体の栄養相談・管理栄養士 |
| 離乳食の進め方全般 | 保健所・市区町村の保健センター |
| 食材をのどに詰まらせた | 119番(窒息・誤嚥の応急) |
重要:完了期でもかむ力は未発達で、窒息・誤嚥のリスクが残ります。あめ・ナッツ・ぶどうやミニトマトの丸のみなどは避け、もしのどに詰まらせて顔色が悪い・声が出ないときは迷わず119番に通報してください。
離乳食完了期はどんな時期?固さの目安
こども家庭庁「授乳や離乳」 より:完了期は栄養の大部分を食事からとる段階で、固さは歯ぐきでかめる程度が目安とされています。
- 固さの目安は「肉団子くらい」。前歯でかみ切り、歯ぐきでつぶせる固さです。
- 完了期はおおむね1歳〜1歳半ごろですが、開始時期や進み方には個人差があります。
- まだ奥歯が生えそろわない子も多く、固すぎる食材は丸のみしやすいので注意します。
- 1日3回の食事のリズムを整え、必要に応じて1〜2回の補食(おやつ)を加えます。
離乳食完了期の量の目安と食べムラ
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」 より:食べる量には個人差が大きく、量よりも食事のリズムや楽しさを重視する姿勢が示されています。
- 主食・主菜・副菜をそろえる意識で、軟飯や5倍がゆから普通のご飯へ近づけていきます。
- 食べる量は日によって波があり、完了期の食べムラはよくあることです。
- 量の目安はあくまで参考で、体重が順調に増えていれば気にしすぎなくて大丈夫です。
- 水分はコップやストローの練習を始め、食事と一緒に少しずつとります。
手づかみ食べの進め方
こども家庭庁「母子保健」 より:自分で食べようとする意欲を大切にする関わりがすすめられています。
- 完了期は手づかみ食べが盛んになる時期で、汚れても見守ることが大切です。
- スティック状のやわらかい野菜や、にぎりやすいおにぎりが手づかみに向いています。
- 自分で口に運ぶ経験が、ひと口量の調整やかむ力の発達につながります。
- スプーンやフォークは焦らせず、手づかみと並行して少しずつ慣らします。
完了期に気をつけたい窒息・誤嚥
消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意」 より:丸くてつるっとした食材や粘りつく食材は、子どもの窒息事故につながりやすいと注意喚起されています。
- ぶどう・ミニトマトは4分の1以下に小さく切り、丸のみを防ぎます。
- あめ・ナッツ・餅など固い・粘りつく食材は完了期にはまだ避けます。
- 食事中は座って食べさせ、歩きながら・遊びながらの「ながら食べ」をさせません。
- 大人が近くで見守り、口に詰め込みすぎていないか確認します。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| ナッツ・あめ・餅など固い食材を与える | のどに詰まる窒息・誤嚥のリスクが高い |
| ぶどう・ミニトマトを丸ごと与える | つるっとして気道をふさぎやすい |
| 食べないからと無理に口へ押し込む | 窒息の危険があり、食事嫌いにもつながる |
| 量の目安どおりに食べさせようと焦る | 食べムラは普通で、ストレスが食卓に伝わる |
| 歩きながら・遊びながら食べさせる | 誤嚥のリスクが上がる |
よくある誤解
Q. 完了期になったら大人と同じ食事でいいですか?
A. 固さと味つけはまだ別です。歯ぐきでかめる固さにし、薄味を基本にして大人の味つけから取り分ける工夫をします。
Q. 食べる量が少なくて心配です。
A. 完了期の食べムラはよくあることです。体重が順調に増えていれば、量の目安に届かなくても気にしすぎなくて大丈夫です。
Q. 手づかみ食べで汚すのをやめさせたいのですが。
A. 完了期の手づかみ食べはかむ力や自立につながる大切な経験です。汚れ対策をして、なるべく見守ってあげてください。
Q. 牛乳やはちみつはあげていいですか?
A. はちみつは1歳を過ぎても与え方に注意が必要な食材があります。心配な食材はかかりつけ小児科や栄養相談で確認すると安心です。
Q. 完了期の進め方や食べない悩みは、どこに相談すればいい?
A. 食べる量や体重の心配はかかりつけ小児科へ、献立や固さの不安は自治体の栄養相談・保健センターに相談すると安心です。
この記事の根拠
- こども家庭庁「授乳や離乳」「母子保健」
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
- 消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意」
まとめ
- 完了期(1歳〜1歳半ごろ)は栄養の大部分を食事からとる練習期で、固さは歯ぐきでかめる程度が目安です。
- 食べる量には個人差があり、完了期の食べムラは普通。体重が順調なら気にしすぎなくて大丈夫です。
- 手づかみ食べは歓迎し、汚れ対策をして見守ることがかむ力と自立につながります。
- ぶどう・ミニトマトは小さく切り、ナッツ・あめ・餅など固い食材は避けて窒息を防ぎます。
- 食べる悩みは小児科、献立や固さの不安は自治体の栄養相談へ相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの体調や個別の状況については、かかりつけの小児科医や管理栄養士にご相談ください。

