メインコンテンツへスキップ
0〜2歳🍎食育・栄養

食べ物による子どもの窒息事故防止:5歳以下に避ける食品と緊急時の対処

消費者庁の警告:2014〜2019年の食品による14歳以下の窒息死80件のうち5歳以下が73件(9割)。硬い豆・ナッツ類は5歳以下に与えない、ぶどう・ミニトマトは4等分が原則。年齢別危険食品と緊急時の対処法を整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-05-298分で読めます
情報の信頼性

情報源:消費者庁・こども家庭庁・日本小児科学会 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-05-29参考文献:4

受診の目安

  • 高熱が続く・ぐったりしている・水分が取れない場合はすぐに受診
  • 症状が3日以上改善しない場合はかかりつけ医に相談
  • 夜間・休日の急な症状は#8000(子ども医療電話相談)

この記事は情報提供を目的としたものであり、医療上の助言ではありません。

共有LINEX

この記事のポイント

  • まず結論:消費者庁データで 5歳以下が窒息死の9割(80件中73件)。硬い豆・ナッツ類は5歳以下に与えない が基本
  • ぶどう・ミニトマト は丸ごとNG、必ず 4等分
  • 緊急時:背部叩打法・腹部突き上げ法(ハイムリック法)を覚える、迷わず119
  • 対象:0〜5歳のお子さんを持つ保護者向け

⚠️ 本記事の取り扱い

窒息事故は 数秒〜数分で命にかかわる 重大事故です。本記事は 予防と緊急時対応の理解 が目的、実際の事故では迷わず救急要請(119)を。

緊急時の対応

状況 対応
意識あり、咳ができる 咳を続けさせる(自分で吐き出せる可能性)、見守りながら119連絡
意識あり、声が出ない・咳もできない 背部叩打法(背中をたたく)/腹部突き上げ法(ハイムリック法)/同時に119
意識なし 救急車(119)+ 心肺蘇生(胸骨圧迫)/呼気が入らない時のみ口の中を覗いて指で取れるものを除去

窒息事故の現状

消費者庁 2021年1月発表 より:

データ

  • 2014〜2019年の6年間、食品による14歳以下の 窒息死は80件
  • そのうち 5歳以下が73件(9割)
  • 1〜2歳が特に多い

子どもが窒息しやすい理由

理由 内容
歯の発育途中 噛む力・歯の数が不十分
飲み込む機能の発達途中 喉頭蓋の動きが未熟
気道が狭い わずかな食品でふさがれる
集中力が散漫 食べながら遊ぶ・話す・走る
食品の判断力が未熟 噛むべきものを丸呑みする

年齢別「避けるべき食品」

消費者庁・こども家庭庁 の指針より:

5歳以下 完全NG(与えない)

  • 硬い豆・ナッツ類(ピーナッツ・アーモンド・カシューナッツ・大豆・節分の豆等)
  • アメ玉(特に丸い形状)
  • 団子・もち の塊
  • 白玉団子

特に 節分の豆 での事故は毎年報告されており、消費者庁が繰り返し警告しています。

3歳以下 要注意(与え方を工夫)

  • ぶどう4等分 に切る
  • ミニトマト4等分 に切る
  • さくらんぼ:種を取って4等分
  • こんにゃくゼリー:与えない、または十分に小さく
  • ソーセージ:縦半分→輪切り
  • イカ・たこ:年齢的に避ける、または細かく
  • 生のにんじん・りんご:すりおろし・薄切り
  • キャンディー:与えない
  • 団子:与えない

食品の形による分類

危険な形状
球状で口に入る大きさ ぶどう・ミニトマト・アメ
硬くて砕けない 豆・ナッツ・生の根菜
粘着性が高い もち・白玉団子・パン(大きな塊)
弾力性で噛み切れない こんにゃく・イカ・たこ
吸い込みやすい 細長いゼリー・春雨

安全な食べさせ方

環境

  • きちんと座って食べる
  • 食べているときは食事に集中
  • テレビ・遊びを止める
  • 大人がそばで見守る
  • 走り回りながらの飲食を絶対禁止

切り方の工夫

  • 球状のもの:4等分(縦半分 → さらに横半分)
  • 大きな塊:子どもの一口大に
  • 硬いもの:よく煮る・蒸す
  • パン:小さくちぎる

食べ方の声かけ

  • よくかんでね
  • 一度に口に入れすぎないで
  • お話は飲み込んでから
  • 口にあるまま走らないで

兄弟への配慮

  • 上の子が好きな食品を 下の子の手の届く所に置かない
  • 兄弟で食卓を囲む時は 下の子に合わせた食品
  • ナッツやアメは 大人だけで食べる時間 を作る

窒息時の応急処置

1歳以上の子・大人

背部叩打法

  1. 子どもを前傾(小さい子は太ももの上で頭を低く)
  2. 肩甲骨の間手の付け根 で5回強くたたく
  3. 確認 → 改善しなければハイムリック法へ

腹部突き上げ法(ハイムリック法)

  1. 子どもの背後に立ち(小さい子はひざまずく)
  2. 両手をへその上・みぞおちの下 で組む(片手は握りこぶし)
  3. 斜め上に向かって5回 突き上げる
  4. 5回ごとに口の中を確認

1歳未満には腹部突き上げ法は禁忌(背部叩打+胸部突き上げ)

1歳未満の乳児

  1. 片腕の上にうつ伏せ に乗せ、頭を低く
  2. 肩甲骨の間手の付け根 で5回たたく(背部叩打)
  3. 次に仰向け にして、胸骨の下半分 を指2本で5回圧迫(胸部突き上げ)
  4. 繰り返し、119対応へ

意識がなくなったら

  1. 119を要請(誰かが近くにいれば同時並行)
  2. 平らな所に寝かせる
  3. 胸骨圧迫を開始(心肺蘇生)
  4. 口の中に異物が見えたら指で取る(見えないものは無理に取らない)
  5. 救急隊到着まで継続

日本赤十字社・消防署の 救命講習 を受講するのが最も確実です。

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
節分の豆を5歳以下に与える 窒息死の主要因の一つ
歩きながら・走りながら食べさせる 飲み込みで気道に入りやすい
テレビ見ながら食べさせる 集中力が散漫になる
無理にナッツやポテチを与える 5歳以下はNGの食品
食事中に話しかけて笑わせる 口の中の食物が気道に
「食べ終わるまで」と急がせる 焦って丸呑みになる
指で食物を取りに口を覗き込む(見えない時) 押し込むリスク
応急処置を知らないまま放置 数分の判断が命に関わる

窒息事故の典型シーン

実際の事故例を学んで予防:

① 節分の豆

毎年発生。5歳未満には硬い豆を与えない。鬼役の役割だけにする。

② ぶどうやミニトマト

丸ごと食べさせて窒息。必ず4等分

③ もち(特に正月)

伸びる・粘着で気道閉塞。5歳以下には与えない・小さく切って一緒に食べる時のみ

④ こんにゃくゼリー

過去に死亡事故。5歳以下は避ける、または十分小さく。

⑤ アメ・キャンディー

走りながら・笑いながらで窒息。5歳以下は避ける

⑥ パン(大きな塊)

水分なしでパンを大きく食べる → 食道で詰まる。水分と一緒・小さく

よくある誤解

Q. 「ナッツ」って何歳から?

A. 5歳以上が一般的な目安。完全な咀嚼力・吞下能力がついてから。

Q. 「うちの子は大丈夫」と過信していい?

A. 個人差より構造的な危険 が重要。年齢別の指針を守るほうが安全。

Q. ぶどうを丸ごとあげると死ぬの?

A. 5歳以下では窒息死リスク。必ず4等分または半分以下にカット。

Q. ハイムリック法は誰でもできる?

A. 訓練を受けると確実。日本赤十字社・消防署の救命講習で実技。

Q. 救命講習はどこで受けられる?

A. 地域の消防署・日本赤十字社。多くは無料〜数千円。

Q. 何科を受診すれば?

A. 窒息時は 救急要請(119)。窒息後の経過観察は 小児科・救急 で。

この記事の根拠

  • 消費者庁 食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意(2021年1月)
  • こども家庭庁 CDR 食品によるこどもの窒息事故 防ぐための工夫
  • こども家庭庁 窒息・誤飲事故
  • 日本小児科学会 食品による窒息事故への対応ガイドライン

まとめ

  • 食品による 5歳以下の窒息死が9割(消費者庁データ)
  • 硬い豆・ナッツ類は5歳以下に与えない
  • ぶどう・ミニトマト は4等分 が必須
  • 環境:座って食べる、食事に集中、走り回らない
  • 応急処置:背部叩打 + ハイムリック法、1歳未満は別技法
  • 救命講習 を受けて実技を体で覚える

大切なお知らせ:本記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。窒息は数分で命に関わるため、迷わず119を要請し、可能なら救命講習を受講してください。

参考になる外部サイト

信頼性の高い外部サイトをまとめました

支持的中立慎重・注意喚起
🌱

次のステージ:Pre Stage3〜5歳

お子さんが成長したら、こちらもどうぞ

あわせて読みたい

当サイトの情報は公的機関や専門家の発信をもとに編集部が独自にまとめたものです。各情報源の機関が監修・承認したものではありません。健康や発達について心配がある場合は医師や専門家にご相談ください。