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3〜5歳🍎食育・栄養

子どもの食中毒予防:厚労省『つけない・増やさない・やっつける』3原則とノロ・カンピロ・腸管出血性大腸菌(O157)

食中毒は子どもで重症化しやすく、特に腸管出血性大腸菌(O157等)は溶血性尿毒症症候群(HUS)のリスク。厚労省は『つけない・増やさない・やっつける』の家庭での食中毒予防3原則を提唱。ノロ・カンピロ・サルモネラ・O157など病原別の特徴、夏冬の流行、肉の中心75度1分以上加熱まで整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-06-107分で読めます
情報の信頼性

情報源:厚生労働省・国立感染症研究所・農林水産省 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-06-10参考文献:4

受診の目安

  • 高熱が続く・ぐったりしている・水分が取れない場合はすぐに受診
  • 症状が3日以上改善しない場合はかかりつけ医に相談
  • 夜間・休日の急な症状は#8000(子ども医療電話相談)

この記事は情報提供を目的としたものであり、医療上の助言ではありません。

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この記事のポイント

  • まず結論:厚労省 「つけない・増やさない・やっつける」 の3原則
  • 腸管出血性大腸菌(O157等) は HUS リスクで子どもで重症化
  • 1歳未満に蜂蜜NG(乳児ボツリヌス症)・5歳未満に生肉NG
  • 対象:0〜12歳のお子さんを持つ保護者向け

⚠️ 本記事の取り扱い

食中毒は 数時間で重症化 することがあります。激しい腹痛・血便・嘔吐繰り返し・脱水 は迷わず受診を。

受診のタイミング

状況 対応
すぐ救急(119/救急外来) 血便(O157 疑い)/激しい腹痛/嘔吐繰り返し・脱水/意識がぼんやり/ぐったり/3か月未満で発熱・嘔吐
すぐ受診(小児科) 38度以上の発熱+嘔吐下痢/水分が摂れない/集団発生(家族・園で複数)
早めに受診 1日以上嘔吐・下痢が続く/微熱が続く
家庭ケアでOK 嘔吐は数回で落ち着いた/水分が摂れる/元気な時間あり

厚労省「家庭でできる食中毒予防3原則」

厚生労働省 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント より:

① つけない(手洗い・清潔)

  • 食材・手・調理器具を清潔に
  • 石鹸で手洗い:調理前・調理後・トイレ後
  • 生肉・生魚を扱った後は手洗い
  • まな板・包丁を分ける(または洗浄)

② 増やさない(温度管理)

  • 冷蔵庫10度以下・冷凍庫マイナス15度以下
  • 「常温で長時間放置しない」
  • 「夏は30分・冬は2時間」が目安:細菌増殖
  • 解凍は冷蔵庫で:常温解凍はNG

③ やっつける(加熱)

  • 食品の中心まで75度1分以上
  • 特に肉・魚・卵は十分加熱
  • 電子レンジは加熱ムラに注意
  • 「焼き目」だけでなく中心温度

「6つのポイント」全体

  1. 食品の購入:新鮮・期限内
  2. 家庭での保存:適切な温度
  3. 下準備:手洗い・調理器具の清潔
  4. 調理:十分な加熱
  5. 食事:速やかに食べる・室温放置しない
  6. 残った食品:すぐ冷蔵・再加熱

病原体別の特徴

国立感染症研究所 感染症発生動向調査厚生労働省 より:

ノロウイルス(冬に多発)

  • 11〜3月にピーク
  • 嘔吐・下痢・微熱
  • 少数のウイルスで感染
  • アルコール無効、次亜塩素酸で消毒
  • → 詳しくは別記事「ノロウイルス

カンピロバクター(夏に多発)

  • 鶏肉・生焼け鶏肉:主な原因
  • 潜伏期2〜7日
  • 下痢・腹痛・発熱
  • 稀にギラン・バレー症候群(神経麻痺)
  • 「鶏のたたき・刺身は子どもに不適切」

サルモネラ(夏に多発)

  • 卵・鶏肉:主な原因
  • 「生卵」「半熟卵」は乳幼児に注意
  • 下痢・腹痛・発熱
  • 乳児で菌血症リスク

腸管出血性大腸菌(O157・O111等)

厚生労働省 より、最重要:

  • 生肉・生焼け牛肉:主な原因
  • 生野菜・井戸水でも
  • 血便・激しい腹痛
  • 小児で重症化
  • HUS(溶血性尿毒症症候群):腎不全・致命的
  • 少量の菌で発症
  • 「子どもに生肉・ユッケNG」

黄色ブドウ球菌

  • おにぎり・お弁当:手で握った物
  • 常温放置で増殖
  • 嘔吐:毒素型
  • 加熱しても毒素は分解されない

セレウス菌

  • 米飯・スパゲッティ:常温放置
  • 嘔吐型と下痢型
  • 「米飯を常温で長時間」はNG

ボツリヌス菌

  • 真空・低酸素環境で増殖
  • 缶詰・瓶詰・密封食品
  • 乳児ボツリヌス症は蜂蜜が原因:1歳未満NG

「1歳未満に蜂蜜NG」

厚生労働省 より、絶対的なルール:

乳児ボツリヌス症

  • 蜂蜜中のボツリヌス菌芽胞
  • 乳児の腸内で発芽・毒素産生
  • 便秘・哺乳力↓・全身脱力
  • 「致命的になりうる」
  • 1歳までは絶対に蜂蜜不可

蜂蜜を含む食品

  • ハニーバター・カステラ等:表示確認
  • 「蜂蜜入り食品」全般 1歳未満NG
  • メーカーは「1歳未満禁止」表示

1歳以降はOK

  • 腸内環境が安定し発症リスク↓
  • ただし大量摂取は注意

「5歳未満に生肉NG」

厚生労働省 より:

禁止される食品(5歳未満)

  • ユッケ・生レバー:法令で18歳未満禁止だが特に小児
  • 生の鶏肉(鶏刺し・タタキ)
  • 半熟卵:サルモネラリスク
  • 馬刺し・牛刺し:寄生虫・菌

「自宅で生肉を扱う」リスク

  • 生肉の汁が他の食材に付く:交差汚染
  • まな板・包丁を分ける
  • 生肉処理後の手洗い徹底

季節別の注意

夏(5〜9月)

  • 細菌性食中毒:カンピロ・サルモネラ・O157
  • 常温放置注意
  • お弁当の保冷
  • 焼肉・バーベキュー:中心まで加熱
  • 生肉用と焼く用の箸を分ける

冬(11〜3月)

  • ノロウイルス
  • アルコール無効、石鹸の手洗い
  • 嘔吐物処理に次亜塩素酸
  • → 詳しくは別記事「ノロウイルス

通年

  • 黄色ブドウ球菌:お弁当・おにぎり
  • アニサキス:生魚

お弁当作りの食中毒対策

厚生労働省 より:

基本

  • 手洗い・調理器具の清潔
  • 十分な加熱
  • 冷ましてから詰める:温かいまま蓋すると蒸気→細菌増殖
  • 保冷:保冷剤・保冷バッグ
  • 早めに食べる

避けたい食材(夏場)

  • 生野菜:レタス・トマト等(水分多い)
  • マヨネーズたっぷり
  • 半熟卵
  • 加熱不十分なハンバーグ

安全な食材

  • しっかり加熱した卵焼き
  • 十分に火を通した肉・魚
  • 塩・酢を使ったおかず:抗菌作用
  • 「自然解凍OK」冷凍食品

家庭内感染を防ぐ

厚生労働省 ノロウイルスQ&A より:

嘔吐物・便の処理

  • 使い捨て手袋・マスク
  • キッチンペーパーで覆う
  • 次亜塩素酸で消毒
  • 家庭内感染防止

きょうだいへの感染

  • タオル・食器を分ける
  • 手洗いの徹底
  • 「家族全滅」を防ぐ

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
1歳未満に蜂蜜 乳児ボツリヌス症、致命的
5歳未満に生肉・半熟卵 サルモネラ・カンピロ・O157リスク
生肉と他の食材のまな板共有 交差汚染
常温で食品を長時間放置 細菌増殖
電子レンジで加熱ムラ 不十分な加熱
解凍を常温で 細菌増殖
「アルコールで全部消毒」と思い込む ノロには無効
血便を「便秘の切れ痔」と判断 O157 の重要サイン

よくある誤解

Q. 「家庭で食中毒は珍しい」?

A. 家庭での食中毒は多い:厚労省も家庭での予防を強調。

Q. アルコール消毒で食中毒は防げる?

A. ノロには無効。手洗い・加熱・温度管理が基本。

Q. 「焼き目がついた肉」なら安全?

A. 中心温度75度1分以上が条件。表面だけでは不十分。

Q. 蜂蜜入りお菓子は1歳未満OK?

A. NG。表示確認、蜂蜜入りは1歳未満禁止。

Q. 「冷蔵庫なら何日でも安全」?

A. 冷蔵庫でも菌は徐々に増殖、早めに食べる・期限を守る。

Q. 何科を受診すれば?

A. 小児科・救急外来、血便・激しい症状は 119

この記事の根拠

  • 厚生労働省 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント
  • 国立感染症研究所 感染症発生動向調査(IDWR)
  • 農林水産省 食品の安全に関する情報
  • 厚生労働省 ノロウイルスに関するQ&A

まとめ

  • 厚労省 3原則:つけない・増やさない・やっつける
  • 病原体別:ノロ(冬)・カンピロ/サルモネラ/O157(夏)・黄色ブドウ球菌(お弁当)
  • 腸管出血性大腸菌(O157) は HUS リスクで子ども重症化
  • 1歳未満に蜂蜜NG:乳児ボツリヌス症
  • 5歳未満に生肉・半熟卵NG:細菌リスク
  • 加熱は中心まで75度1分以上
  • お弁当:冷ましてから・保冷・早く食べる
  • 嘔吐物処理は次亜塩素酸(アルコール無効)

大切なお知らせ:本記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。激しい症状・血便があれば、迷わず小児科・救急にご相談ください。

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