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0〜2歳🍎食育・栄養

ビタミンD不足と子どもの骨:日光浴・魚・きのこ──くる病急増の背景と日焼け対策との両立

日本でくる病(ビタミンD欠乏性骨軟化症)が再増加。完全母乳・日光浴不足・偏食が背景。厚労省『食事摂取基準』では小児1日5〜10μg、日光浴は1日15〜30分(紫外線対策とのバランス)。鮭・きのこ・卵黄の食材、サプリの判断、骨の健康と将来の骨粗鬆症予防まで整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-06-107分で読めます
情報の信頼性

情報源:厚生労働省・日本小児内分泌学会・日本小児科学会 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-06-10参考文献:4
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この記事のポイント

  • まず結論:ビタミンDは 食事(魚・きのこ・卵黄)+日光浴
  • 日本でくる病が再増加、完全母乳・日光浴不足が背景
  • 日光浴は1日15〜30分(紫外線対策とのバランス)
  • 対象:0〜12歳のお子さんを持つ保護者向け

受診のタイミング

状況 対応
早めに受診(小児科・小児内分泌科) O脚悪化/低身長/骨折を繰り返すけいれん(低カルシウム血症)/頭の柔らかさが目立つ/完全母乳でサプリ未使用
健診で相談 偏食・日光浴不足/成長が気になる
見守り バランスの良い食事+適度な日光浴

ビタミンDの役割

厚生労働省 食事摂取基準日本小児内分泌学会 より:

主な働き

機能 内容
カルシウム吸収 腸からのカルシウム吸収を促す
骨形成 骨を強くする
免疫機能 感染症予防の知見も
筋肉機能 筋力維持
将来の骨粗鬆症予防 小児期の骨量蓄積が重要

食事摂取基準(厚労省)

厚生労働省 食事摂取基準 より、目安量:

年齢 1日の目安量
0〜5か月 5.0μg
6〜11か月 5.0μg
1〜2歳 3.5μg
3〜5歳 4.5μg
6〜7歳 5.5μg
8〜9歳 6.0μg
10〜11歳 8.0μg

「成人より子どもの方が必要量が多い時期もある」(骨成長期)

くる病の再増加

日本小児内分泌学会 より、日本での懸念:

くる病とは

  • ビタミンD欠乏性骨軟化症
  • 骨が柔らかくなる:O脚・X脚悪化・低身長・骨折
  • 乳児では大泉門が閉じにくい
  • 歯の発育異常
  • 筋力低下

「ビタミンK欠乏性出血症」とは別物

  • ビタミンK欠乏症は新生児の出血性疾患(K2 シロップで予防)
  • ビタミンD欠乏症は骨の疾患
  • どちらも乳児期に重要

日本での増加背景

  • 完全母乳栄養の増加:母乳のビタミンDは少ない
  • 日光浴の不足:紫外線対策の徹底
  • 偏食:魚を食べない
  • 皮膚の色(白人より色素が濃い)
  • 室内生活

国際的にも

  • 欧米でも子どものビタミンD不足が報告
  • WHO・米AAP も注意喚起

食事からのビタミンD

厚生労働省 食事摂取基準 より:

ビタミンDの多い食品

食品 ビタミンD(100gあたり)
約25μg
さんま 約15μg
いわし 約30μg
ぶり 約8μg
きくらげ(乾) 約430μg
干ししいたけ 約13μg
生しいたけ 約0.4μg
卵黄 約12μg

「魚を食べる」が王道

  • 週2〜3回の魚
  • 鮭・さんま・いわし
  • 離乳食では白身魚から

きのこの注意

  • 「日光に当てたきのこ」のビタミンDが多い
  • 干ししいたけ・きくらげ
  • 生しいたけは少ない

卵黄

  • 1〜2歳から食べられる:アレルギー慎重に
  • 卵料理での摂取

日光浴

環境省 紫外線環境保健マニュアル厚労省 授乳・離乳の支援ガイド より:

日光浴の効果

  • 皮膚で UV-B を浴びるとビタミンDが合成
  • 食事だけでは不足することも
  • 特に冬季・室内生活で不足

推奨される日光浴

  • 1日15〜30分:顔・手程度
  • 季節・地域で必要時間が違う
  • 冬は長め、夏は短く
  • 窓ガラス越しの UV-B は通らない:屋外が必要

日焼け対策との両立

  • 過度な紫外線は皮膚がんリスク
  • 短時間の日光浴で十分
  • 日焼け止め+短時間外出 でOK
  • 詳しくは別記事「子どもの日焼け対策

季節・地域差

  • 冬の北日本:日照時間↓、不足リスク↑
  • 夏の南日本:短時間で十分
  • 室内生活が長い子:要注意

完全母乳栄養の場合

厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド日本小児内分泌学会 より:

リスク

  • 母乳のビタミンD含有量は少ない
  • 完全母乳でビタミンD不足のリスク
  • 特に日光浴不足の場合

推奨

  • 乳児用ビタミンD補充:医師相談で
  • 欧米・WHO は乳児サプリ推奨
  • 日本では医師判断で

サプリの選び方

  • 乳児用ビタミンD製剤
  • 医師処方 が望ましい
  • 過剰投与に注意:脂溶性ビタミン

ミルク(人工乳)の場合

  • 多くの粉ミルクにビタミンD強化
  • 必要量を満たす配合
  • 混合栄養なら半分は補える

サプリメントの判断

日本小児内分泌学会 より:

サプリが推奨される場合

  • 完全母乳栄養(医師相談)
  • 極端な日光浴不足
  • 偏食で魚を食べない
  • 基礎疾患:吸収不良等
  • 早産児・低出生体重児

「念のためサプリ」は不要

  • 食事+日光浴で十分なことが多い
  • 過剰摂取の害:高カルシウム血症
  • 医師相談で量を

過剰摂取の害

  • 脂溶性ビタミンで蓄積
  • 高カルシウム血症:嘔吐・脱水・腎障害
  • 稀だが重大

検査と治療

日本小児内分泌学会 より:

検査

  • 血液検査:ビタミンD(25-OH-VitD)・カルシウム・リン・ALP
  • X線:骨の状態
  • 必要時に小児内分泌科で

治療

  • ビタミンD製剤:欠乏症の場合
  • カルシウム補充
  • 原因疾患の治療

骨の健康と将来

日本小児内分泌学会 より:

小児期の骨量蓄積が大事

  • 約90%の骨量が18歳までに蓄積
  • 小児期のビタミンD・カルシウム不足は将来の骨粗鬆症リスク
  • 「子どもの骨は将来の貯金」

運動も重要

  • 骨に重力負荷:骨密度↑
  • 適度な運動
  • 室内ばかり はリスク

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
完全母乳でビタミンD補充せず くる病リスク
「日光浴は危険」と完全に避ける ビタミンD不足
「念のためサプリ大量」 過剰摂取で高カルシウム血症
「日焼け止めだけで完全カバー」 日光浴ゼロでビタミンD↓
魚を全く食べさせない 食事からの摂取↓
「窓越しの日光浴で十分」 UV-B はガラスを通らない
室内ばかり 日光浴・運動不足
くる病サインを見落とす O脚悪化・低身長を放置

よくある誤解

Q. 「日光浴は皮膚がんリスクで避けるべき」?

A. 過度は危険、短時間(15〜30分)は必要。日焼け止め+短時間外出で両立。

Q. 母乳だけで十分?

A. 母乳のビタミンDは少ない。日光浴不足ならサプリ検討。

Q. 「魚嫌い」は問題?

A. 他の食材で補える(卵黄・きのこ)。サプリも選択肢。

Q. 窓越しの日光浴で十分?

A. UV-B はガラスを通らない、屋外での日光浴が必要。

Q. ビタミンDサプリは安全?

A. 適量なら安全、過剰で高カルシウム血症のリスク。

Q. 何科を受診すれば?

A. 小児科が入口、専門は 小児内分泌科

この記事の根拠

  • 厚生労働省 食事摂取基準(2025年版)
  • 日本小児内分泌学会 小児内分泌疾患
  • 厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド
  • 環境省 紫外線環境保健マニュアル

まとめ

  • ビタミンDは 食事(魚・きのこ・卵黄)+日光浴
  • 日本でくる病が再増加、完全母乳・日光浴不足が背景
  • 食事摂取基準:小児で年齢別の目安量
  • 日光浴 1日15〜30分:紫外線対策との両立
  • 完全母乳栄養 はサプリ検討(医師相談)
  • 小児期の骨量蓄積 が将来の骨粗鬆症予防
  • 過剰摂取 で高カルシウム血症リスク

大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。気になる症状・サプリ判断は、必ず小児科・小児内分泌科にご相談ください。

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