この記事のポイント
- 肺炎球菌ワクチンは「肺炎球菌」が起こす重い感染症を防ぐ。とくに乳幼児の細菌性髄膜炎・敗血症・肺炎などの予防が目的です。
- 接種は複数回が基本。標準では生後2カ月から始め、初回3回+追加1回の計4回が目安です。
- 接種部位の腫れや軽い発熱が出ることがありますが、多くは数日で落ち着きます。
- 対象:生後2カ月〜5歳ごろの赤ちゃん・幼児を持つ保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 接種開始時期・回数の不安 | かかりつけ小児科・自治体の予防接種窓口 |
| 接種部位の腫れ・接種後の発熱 | かかりつけ小児科 |
| 夜間・休日に高熱やぐったりしている | #8000(こども医療電話相談) |
| 意識がおかしい・けいれんなど緊急時 | 119番 |
重要:肺炎球菌が起こす細菌性髄膜炎は進行が速く、初期は発熱だけで見分けにくいことがあります。接種の有無にかかわらず、高熱に加えてぐったり・嘔吐を繰り返す・呼びかけへの反応が鈍いといった様子のときは、早めにかかりつけ小児科を受診してください。
肺炎球菌ワクチンは何の病気を防ぐ?
感染症情報提供サイト「肺炎球菌感染症」 より:肺炎球菌は乳幼児の重い感染症の原因菌の一つです。
- 肺炎球菌は肺炎のほか、細菌性髄膜炎や敗血症を起こすことがあります。
- 乳幼児がかかると重症化し、後遺症につながることもあります。
- 中耳炎の原因菌の一つとしても知られています。
- ワクチン導入後、こうした重い感染症は大きく減ったとされています。
接種の時期と回数
国立感染症研究所「日本の予防接種スケジュール」 より:肺炎球菌は開始月齢で回数が変わる定期接種です。
- 標準では生後2カ月から接種を始めます。
- 初回3回+追加1回の計4回が標準的な目安です。
- 開始が遅れた場合は月齢に応じて必要な回数が変わります。
- 定期接種なので、対象期間内なら公費(無料)で受けられます。
一般的な副反応と見守り方
こども家庭庁「母子保健・予防接種」 より:予防接種後の反応には個人差があり、経過の見守り方を知っておくことが大切です。
- 接種部位の赤み・腫れ・しこりが出ることがあります。
- 軽い発熱や機嫌の悪さがみられることもあります。
- 多くは数日以内に自然に落ち着いていきます。
- 高熱が続く・ぐったりするなど通常と違うときは受診します。
他のワクチンとの組み合わせ
日本小児科学会「一般の方へ」 より:複数の予防接種を計画的に進める工夫が紹介されています。
- 肺炎球菌はHibやB型肝炎など他の定期接種と時期が重なります。
- 同時接種で来院回数を減らし、打ち忘れを防ぎやすくなります。
- スケジュールはかかりつけ小児科と相談して組み立てます。
- 体調を崩したときは無理せず接種日を調整します。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 1回打ったから大丈夫と途中でやめる | 必要な回数を満たさず効果が十分でないことがある |
| 接種部位を強くもむ・冷やしすぎる | 自然な経過を妨げることがある |
| 高熱やぐったりを「接種のせい」と決めつけ放置する | 別の感染症が隠れていることがある |
| 体調が悪い日に無理に接種する | 副反応か病気か判断しづらくなる |
| ネットの情報だけで接種を見送る | 重い細菌性髄膜炎を防ぐ機会を逃すおそれがある |
よくある誤解
Q. 肺炎球菌ワクチンを打てば肺炎にはかかりませんか?
A. すべての肺炎を防ぐわけではありません。肺炎球菌による重い感染症のリスクを下げるワクチンで、他の原因の肺炎は防げません。
Q. なぜ何回も打つのですか?
A. 1回では十分な免疫がつきにくいためです。初回3回+追加1回を重ねることで、しっかり予防する設計になっています。
Q. 接種後に少し熱が出ました。大丈夫?
A. 軽い発熱はよくみられ、多くは数日で落ち着きます。高熱が続く・ぐったりするときは受診してください。
Q. 始める時期が遅れてしまいました。
A. 月齢に応じて必要な回数が変わります。かかりつけ小児科で今からのスケジュールを相談しましょう。
Q. 接種スケジュールで迷ったら、どこに相談すればいい?
A. 回数や時期の不安は自治体の予防接種窓口やかかりつけ小児科に相談すると安心です。
この記事の根拠
- 国立感染症研究所「日本の予防接種スケジュール」
- 国立感染症研究所「肺炎について」
- こども家庭庁「母子保健・予防接種」
- 日本小児科学会「一般の方へ」
まとめ
- 肺炎球菌ワクチンは細菌性髄膜炎や肺炎など、乳幼児の重い感染症を防ぐ定期接種です。
- 標準では生後2カ月から始め、初回3回+追加1回の計4回が目安です。
- 接種部位の腫れや軽い発熱が出ても、多くは数日で落ち着きます。
- すべての肺炎を防ぐわけではなく、重い感染症のリスクを下げるワクチンです。
- 回数や時期の不安は自治体やかかりつけ小児科に相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの体調や個別の状況については、かかりつけの小児科医にご相談ください。

