この記事のポイント
- 3〜6歳は「基本の動き」が出そろう時期。走る・跳ぶ・投げる・転がるなど、さまざまな動きを少しずつ経験することが運動能力の土台になります。
- **数字より「いろいろな遊び」**が現実的。一つの種目を練習するより、外遊びや体を使った遊びで自然に動きの引き出しを増やします。
- できる時期には大きな個人差があります。ケンケンや片足立ちがまだでも、本人のペースを尊重して焦らないことが大切です。
- 対象:3〜6歳ごろの運動発達が気になる保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 転びやすい・体の使い方がぎこちない | かかりつけ小児科 |
| 発達全般の遅れが気になる | 地域の保健センターの発達相談 |
| 集団での運動を極端に嫌がる | かかりつけ小児科・発達相談 |
| 継続的な発達のサポートを受けたい | 児童発達支援センター |
重要:運動の発達は個人差がとても大きい分野です。「同じ年齢の子ができていること」と比べて不安になりすぎず、気になる点があれば、まずはかかりつけ小児科や地域の保健センターの発達相談で様子を伝えてみましょう。
3〜6歳の運動能力、発達の目安は?
文部科学省「幼児期運動指針」 より:幼児期は多様な動きを経験することが重要とされています。
- 3歳ごろは走る・両足ジャンプ・ボールを蹴るなどができ始めます。
- 4〜5歳でケンケン(片足跳び)や片足立ちが安定してくる子が増えます。
- 6歳に近づくとスキップや縄跳び、ボールを投げて捕るなど複雑な動きへ。
- ただし時期には幅があり、できないからといって遅れとは限りません。
家庭でできる運動遊びの工夫
厚生労働省「成育医療等の提供に関する情報(母子保健)」 より:日々の生活のなかで体を動かす習慣が大切とされています。
- 公園で走る・登る・ぶら下がるなど、全身を使う遊びを取り入れます。
- 風船やボールのやりとりで「投げる・捕る」を楽しく練習できます。
- ケンケンパや「だるまさんがころんだ」など昔ながらの遊びも有効です。
- 一つの種目を反復させるより、いろいろな動きを少しずつ経験させます。
運動能力の発達と個人差
こども家庭庁「こどもの育ちに関する施策」 より:こどもの育ちは一人ひとり異なり、画一的に捉えないことが大切とされています。
- 体格・性格・運動経験の量で、できる時期は大きく変わります。
- 慎重な子は新しい動きに時間がかかることがあり、それも個性です。
- 「苦手=発達の問題」ではなく、経験不足のことも少なくありません。
- 比べて焦るより、本人が楽しめる範囲で運動の機会を増やします。
無理のないサポートのコツ
国立成育医療研究センター「成長・発達に関する診療」 より:気になる発達は専門的に評価したうえで支援することが大切とされています。
- できたことを具体的にほめると、運動への意欲が育ちます。
- 失敗しても責めず、もう一度挑戦したくなる雰囲気を作ります。
- 転びやすさやぎこちなさが続くときは小児科で相談すると安心です。
- 親が一緒に体を動かすと、子どもの運動量も自然に増えます。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 他の子と比べて練習を詰め込む | 運動そのものへの苦手意識につながる |
| できないことを叱る・からかう | 自信を失い、挑戦を避けるようになる |
| 年齢に合わない高度な動きを強要する | けがや過度な負担の原因になる |
| 運動を「成果」だけで評価する | 楽しむ気持ちが育ちにくくなる |
| 気になる遅れを自己判断で放置する | 必要な相談やサポートが遅れることがある |
よくある誤解
Q. 4歳でケンケンができないのは遅れですか?
A. できる時期には幅があり、5歳前後で安定する子も多くいます。すぐに遅れと考える必要はありません。
Q. 運動が苦手だと将来も運動神経が悪いままですか?
A. 幼児期の「苦手」は経験不足のことが多く、いろいろな遊びを重ねるなかで伸びていきます。
Q. 早くから一つのスポーツを習わせた方がいい?
A. この時期は特定の種目より、多様な動きを幅広く経験する方が運動の土台づくりに役立つとされています。
Q. よく転ぶのは心配した方がいい?
A. 一時的なことも多いですが、転びやすさやぎこちなさが続くなら、かかりつけ小児科で相談すると安心です。
Q. 運動の発達が気になるときは、どこに相談すればいい?
A. まずはかかりつけ小児科や地域の保健センターの発達相談へ。継続的な支援が必要な場合は児童発達支援センターにつながることもあります。
この記事の根拠
- 文部科学省「幼児期運動指針」
- 厚生労働省「成育医療等の提供に関する情報(母子保健)」
- こども家庭庁「こどもの育ちに関する施策」
- 国立成育医療研究センター「成長・発達に関する診療」
まとめ
- 3〜6歳は走る・跳ぶ・投げるなど基本の動きが出そろう時期です。
- 数字を満たすことより、いろいろな運動遊びを楽しく経験することが土台になります。
- できる時期には大きな個人差があり、ケンケンや縄跳びが遅くても焦りすぎないことが大切です。
- 比べて練習を詰め込むより、本人が楽しめる範囲で体を動かす機会を増やします。
- 転びやすさやぎこちなさが続くときは、かかりつけ小児科や発達相談へ相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達や個別の状況については、かかりつけの小児科医や地域の保健センターにご相談ください。

