この記事のポイント
- 子どものチックの多くは一過性。まばたきや咳払いなどが一時的に出ても、成長とともに目立たなくなることが多いとされています。
- わざとではない。チックは本人がコントロールしにくい動きで、叱ったり「やめなさい」と言ったりしても止まりません。
- 指摘しすぎないことが基本。注目しすぎず、いつも通りに接する環境づくりが家庭でできる支えです。
- 対象:まばたき・咳払いなどのチックが気になる、おおむね6〜8歳の子どもの保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| チックが続く・気になる動きがある | かかりつけ小児科 |
| 発達全体や接し方の不安 | 地域の保健センターの発達相談 |
| 症状が強い・長引く・本人がつらそう | 小児神経の専門外来 |
| 継続的な支援につなげたいとき | 児童発達支援センター |
重要:チックは「叱ってやめさせる」ものではありません。多くは一過性ですが、症状が1年以上続く・本人がつらそう・日常生活に支障が出るときは、自己判断せずかかりつけ小児科や小児神経の専門家に相談しましょう。
チックってどんなもの?まず知っておきたいこと
発達障害情報・支援センター より:チックは突発的で素早い、本人が意図しない動きや発声で、多くは経過のなかで変化していくとされています。
- まばたき・顔をしかめる・肩をすくめるなどの「運動チック」があります。
- 咳払い・鼻を鳴らす・声を出すなどの「音声チック」もあります。
- 本人がわざとやっているのではなく、止めようとしても止めにくいものです。
- 緊張・疲れ・興奮で一時的に増えることがあり、症状には波があります。
子どものチックの多くは一過性
国立成育医療研究センター「こころの診療部」 より:チックは子どもに比較的よくみられ、その多くは一過性で経過をみていけることが多いとされています。
- 一時的に出て数週間〜数か月でおさまるチックは珍しくありません。
- 出たり消えたり、種類が変わったりしながら自然に目立たなくなることがあります。
- 「治そう」と焦るより、まず落ち着いて様子をみる姿勢が大切です。
- 症状が1年以上続く場合は、経過を医師と一緒に確認していきます。
家庭でできる接し方
国立成育医療研究センター「成長発達科」 より:子どもの状態や生活への影響をみながら、安心できる環境を整えることが支えになるとされています。
- チックを見つけても、いちいち指摘せず、いつも通りに接します。
- 「またやってる」と注目すると本人が気にして増えることもあります。
- 睡眠や生活リズムを整え、疲れすぎ・緊張しすぎを避けます。
- 本人が困っていることがあれば話を聞き、安心できる雰囲気をつくります。
受診を考える目安
日本小児科学会の活動・提言 より:気になる症状が続くときは、自己判断せず専門家に相談することがすすめられています。
- チックが1年以上続く、または日に日に強くなっている。
- 本人がつらそう・気にして生活や学校に支障が出ている。
- 運動チックと音声チックの両方が長く続いている。
- まばたきが極端に多いなど、目の病気との区別がつかないとき。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 「やめなさい」と叱る | 本人の意思で止められず、緊張で増えることがある |
| 何度も指摘して注目する | 気にしすぎてかえって症状が出やすくなる |
| わざとやっていると決めつける | チックは意図的な行動ではない |
| 無理にがまんさせ続ける | 強い緊張やストレスにつながりやすい |
| 自己流の民間療法で対処する | 効果が不確かで、必要な相談が遅れることがある |
よくある誤解
Q. チックは親の育て方やしつけのせいですか?
A. 育て方が原因とは考えられていません。本人がコントロールしにくい動きで、しつけの問題ではないとされています。
Q. 叱ってやめさせたほうがいいですか?
A. 叱っても止まらず、かえって増えることがあります。注目しすぎず落ち着いて接するほうがよいとされています。
Q. チックは必ず治りますか?
A. 多くは一過性で目立たなくなりますが、続き方には個人差があります。長く続くときは医師と経過をみます。
Q. まばたきが増えたのですが、目の病気ではありませんか?
A. 目の乾きや結膜炎でまばたきが増えることもあります。区別がつかないときは小児科で相談しましょう。
Q. チックが気になるときは、どこに相談すればいい?
A. まずはかかりつけ小児科へ。症状が強い・長引くときは小児神経の専門外来や、地域の保健センターの発達相談も利用できます。
この記事の根拠
- 発達障害情報・支援センター
- 国立成育医療研究センター「こころの診療部」「成長発達科」
- 日本小児科学会の活動・提言
まとめ
- 子どものチックの多くは一過性で、成長とともに目立たなくなることが多いとされています。
- チックはわざとではなく、叱ってやめさせるものではありません。
- 家庭ではいちいち指摘せず、いつも通りに接して安心できる環境を整えます。
- 1年以上続く・本人がつらそう・生活に支障が出るときは受診の目安です。
- 気になるときはかかりつけ小児科、症状が強いときは小児神経の専門家に相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの体調や個別の状況については、かかりつけの小児科医や専門家にご相談ください。

