この記事のポイント
- 6〜9歳は「論理的に考える力」が伸びる時期。具体的なものを使いながら、順序立てて考えたり、理由を説明したりできるようになっていきます。
- 記憶・注意・段取りの力が育つぶん、得意・不得意の差も見えやすくなります。比べすぎず本人の伸びを見ます。
- 認知の育ちには個人差があります。理解のスピードが違っても、その子なりのペースで深まっていきます。
- 対象:6〜9歳ごろの認知発達や学習の様子が気になる保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 学習のつまずきが続く | かかりつけ小児科・発達相談 |
| 集中の難しさ・落ち着きのなさ | 地域の保健センターの発達相談 |
| 発達全般について評価を受けたい | かかりつけ小児科 |
| 継続的な発達のサポートを受けたい | 児童発達支援センター |
重要:理解の遅さや集中の難しさは、性格や努力不足と決めつけないことが大切です。気になる様子が続くときは、まずかかりつけ小児科や地域の保健センターの発達相談で具体的な場面を伝えてみましょう。
6〜9歳の認知発達、何が伸びる?
文部科学省「新学習指導要領」 より:この時期は思考力・判断力・表現力を育てることが重視されています。
- 目に見える具体物を手がかりに、論理的に考える力が育ちます。
- 「なぜそうなるのか」を理由づけて説明できるようになっていきます。
- 数や時間、ルールなど抽象的な概念の理解も少しずつ進みます。
- 記憶や注意を自分でコントロールする力(実行機能)が伸びます。
思考力・記憶力を育てる関わり方
国立成育医療研究センター「成長・発達に関する診療」 より:発達は環境とのやりとりのなかで育つとされています。
- 「どう思う?」と問いかけ、自分で考える時間を大切にします。
- 答えをすぐ教えず、ヒントを出して考える過程を支えます。
- 興味のあるテーマを深掘りすると、調べる力や記憶が定着します。
- 結果より「考えた過程」をほめると、思考への意欲が育ちます。
認知発達と個人差
厚生労働省「成育医療等の提供に関する情報(母子保健)」 より:発達には個人差があり、画一的に捉えないことが大切とされています。
- 理解のスピードや得意分野は一人ひとり違います。
- 言葉が得意な子、数や図形が得意な子など、伸び方に幅があります。
- 「まだできない」ことも、その子のペースで深まっていきます。
- 比べて焦るより、本人の中での伸びに目を向けます。
気になるときの見方とサポート
厚生労働省「発達障害に関する施策」 より:気になる発達は専門的な視点で評価し支援することが大切とされています。
- 特定の場面だけ極端に苦手なときは、背景を丁寧に見ます。
- つまずきが続くなら、努力不足と決めつけず相談を検討します。
- 学校での様子と家庭での様子を合わせて伝えると役立ちます。
- 必要に応じて専門の相談やサポートにつなぐことも選択肢です。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 理解が遅いことを「努力不足」と決めつける | 背景の要因を見落とし、自信を損なう |
| 他の子と比べて評価する | 学習や思考への意欲を下げる |
| 答えをすぐ教えて考えさせない | 自分で考える力が育ちにくい |
| 結果(点数)だけをほめる・叱る | 過程を大切にする姿勢が育たない |
| 気になる様子を自己判断で放置する | 必要な相談やサポートが遅れる |
よくある誤解
Q. 6歳で集中力が続かないのは問題ですか?
A. この年齢では集中できる時間に幅があります。年齢が上がるにつれ伸びていくことが多く、すぐに問題と考える必要はありません。
Q. 理解が遅いのは頭が悪いということ?
A. 認知の育ち方には個人差があり、理解のスピードと能力は同じではありません。その子のペースで深まっていきます。
Q. 早くから難しい勉強をさせた方が認知は伸びますか?
A. 量より、興味を持って自分で考える経験が思考力の土台になります。詰め込みは逆効果になることもあります。
Q. 得意・不得意の差が大きいのは心配?
A. 得意分野が伸びる時期なので、差が見えやすくなるのは自然です。極端なつまずきが続くときは相談を検討します。
Q. 認知発達や学習のつまずきが気になるときは、どこに相談すればいい?
A. まずはかかりつけ小児科や地域の保健センターの発達相談へ。継続的な支援が必要な場合は児童発達支援センターにつながることもあります。
この記事の根拠
- 文部科学省「新学習指導要領」
- 国立成育医療研究センター「成長・発達に関する診療」
- 厚生労働省「成育医療等の提供に関する情報(母子保健)」
- 厚生労働省「発達障害に関する施策」
まとめ
- 6〜9歳は論理的に考える力や記憶・段取りの力が伸びる認知発達の時期です。
- 答えを急がず、自分で考える過程を支えることが思考力の土台になります。
- 認知の育ち方には個人差があり、理解のスピードや得意分野は一人ひとり違います。
- 理解の遅さや集中の難しさを「努力不足」と決めつけないことが大切です。
- 気になる様子が続くときは、かかりつけ小児科や発達相談へ相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達や個別の状況については、かかりつけの小児科医や地域の保健センターにご相談ください。

