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0〜2歳🏥健康・医療

手足口病の症状と対処法:エンテロウイルスによる夏かぜ──登園・登校再開の目安と合併症

手足口病は主にコクサッキーA16・エンテロウイルス71(EV71)によるウイルス感染症。手・足・口の水疱、発熱が主症状。学校保健安全法では『出席停止の対象外』だが全身状態が回復するまでは登園・登校を控える。脱水・髄膜炎などの合併症、家庭での対処、感染対策まで整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-06-097分で読めます
情報の信頼性

情報源:国立感染症研究所・厚生労働省・日本小児科学会 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-06-09参考文献:4

受診の目安

  • 高熱が続く・ぐったりしている・水分が取れない場合はすぐに受診
  • 症状が3日以上改善しない場合はかかりつけ医に相談
  • 夜間・休日の急な症状は#8000(子ども医療電話相談)

この記事は情報提供を目的としたものであり、医療上の助言ではありません。

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この記事のポイント

  • まず結論:手足口病はコクサッキーA16・EV71等のエンテロウイルス が主因
  • 学校保健安全法上は出席停止の対象外、全身状態回復まで自宅療養が基本
  • 多くは7〜10日で自然治癒、特効薬はない
  • 対象:1〜5歳のお子さんを持つ保護者向け

⚠️ 本記事の取り扱い

手足口病は 稀に髄膜炎・脳炎 など重症化することがあります。激しい頭痛・嘔吐・けいれん・ぐったり は緊急受診を。

親のリアルな本音

「保育園で『手足口病が流行ってます』と。3日後、うちの子も発症」

「水疱が痛そうで何も食べない。脱水が心配で寝られない」

「登園いつから?園と病院で言うことが違う」

SNSや子育てコミュニティでよく聞かれる本音です(編集部が想定した典型例として整えています)。保育園のクラス全滅 の典型的な感染症の一つです。

受診のタイミング

状況 対応
すぐ救急(119/救急外来) 激しい頭痛・嘔吐を繰り返す/首が硬い・項部硬直/けいれん/意識がぼんやり/ぐったり/水分を全く摂れない
すぐ受診(小児科) 38度以上の高熱が3日以上/口内痛で水分摂取困難/呼吸が苦しい/2か月未満の発熱
家庭ケアでOK 軽度の発熱・水疱/元気・食欲・水分摂取あり/典型的な経過

手足口病とは

国立感染症研究所 手足口病とは より:

病原ウイルス

  • コクサッキーウイルスA16(CA16)
  • エンテロウイルス71(EV71)
  • コクサッキーウイルスA6(近年は重症化・大人もかかる流行株)
  • 複数の型 があり、何度もかかる

流行時期

  • 夏〜初秋:6〜8月にピーク
  • 冬にも小流行
  • 集団生活で広がる:保育園・幼稚園

感染経路

  • 飛沫感染:咳・くしゃみ
  • 接触感染:水疱の内容物・便
  • 経口感染:糞口経路
  • 回復後も2〜4週間 便からウイルス排出

症状

国立感染症研究所 より:

典型的な経過

経過 症状
潜伏期 3〜5日
初日 微熱・倦怠感、まれに38度以上
1〜2日目 口の中の水疱・潰瘍、痛みで食欲↓
2〜3日目 手・足の発疹・水疱、お尻にも
3〜5日目 発熱は下がる、発疹は残る
7〜10日目 水疱がかさぶたに、回復

水疱の特徴

  • 手のひら・足の裏・口の中 が典型
  • お尻・膝・肘 にも出ることが
  • 大きさ:2〜5mm程度
  • 痛みより痒み が強いことも
  • CA6 では大きな水疱・爪が剥がれる ことも

全身症状

  • 発熱:多くは微熱〜38度、CA6では高熱も
  • 倦怠感
  • 食欲低下
  • 稀に下痢・嘔吐

家庭でのケア

水分・栄養

  • 口内痛で食欲↓:刺激の少ないもの
  • 冷たい・ぬるい・柔らかいもの:プリン・アイス・ゼリー・スープ
  • 避けるもの:熱い・酸っぱい・塩辛い・硬いもの
  • 水分は少量を頻回:脱水予防

発熱への対応

  • 解熱剤:アセトアミノフェン(カロナール等)
  • イブプロフェン:小児科判断で
  • アスピリンは禁忌:ライ症候群リスク
  • クーリング:本人が気持ちよい範囲で

水疱・発疹のケア

  • 掻かない:化膿予防
  • 爪を短く
  • シャワー程度の入浴OK
  • 石鹸で優しく洗う:ゴシゴシNG
  • 市販薬を勝手に塗らない

過ごし方

  • 十分な休息
  • 室内で過ごす:人混みを避ける
  • きょうだいとは可能な範囲で隔離

登園・登校の目安

日本学校保健会 学校において予防すべき感染症の解説 より:

学校保健安全法

  • 出席停止の対象外:第二種・第三種ともに 未指定
  • ただし 「条件によっては学校長の判断で出席停止」 にあたる
  • 多くの園・学校で独自基準 あり

一般的な目安

  • 発熱がなく
  • 本人の全身状態が良い
  • 食事が摂れる
  • 水疱はかさぶたに移行

登園・登校再開が可能

注意点

  • 完全治癒前でも登園可能 だが感染力は残る
  • 回復後2〜4週間は便からウイルス排出
  • 手洗い・トイレ後の衛生 を継続
  • 園・学校の規定 を確認

感染対策

家庭内

  • 手洗い・うがい:徹底
  • タオル共用しない
  • 歯ブラシ・コップを分ける
  • おむつ替え後の手洗い
  • 共用おもちゃを消毒

消毒

  • アルコールの効果は限定的:エンベロープを持たないため
  • 次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤希釈) が有効
  • 十分な手洗い が最も重要
  • 熱湯消毒 も有効

きょうだいへの感染

  • きょうだい間の感染は高頻度
  • 物の共用を控える
  • 手洗いの徹底
  • おもちゃの消毒

大人もかかる

  • 大人も罹患 することがある(特にCA6)
  • 大人は重症化 しやすい:高熱・全身倦怠感
  • 妊婦は流早産リスク の報告あり、産科に相談を

重症化サイン

国立感染症研究所 より、EV71 は重症化リスクが相対的に高い:

髄膜炎・脳炎の疑い

  • 激しい頭痛
  • 嘔吐を繰り返す
  • 首が硬い(項部硬直)
  • 意識がぼんやり
  • けいれん
  • 異常な眠気・興奮

心筋炎の疑い

  • 呼吸が荒い・苦しい
  • 顔色が悪い・チアノーゼ
  • 脈が早すぎる・遅すぎる
  • ぐったり

→ いずれも 救急受診

大人がかかった場合

  • 高熱・全身倦怠感:子より重い
  • 発疹が広範囲・大きい
  • CA6 では爪が剥がれる ことも
  • 仕事を休んで安静に
  • 妊婦は産婦人科に相談

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
アスピリン投与 ライ症候群のリスク
市販薬を勝手に塗る 悪化・かぶれ
熱い・酸っぱい食事 口内痛で水分摂取↓
「軽い病気だから」と無理させる 重症化のサインを見逃す
登園基準を曖昧に 集団感染の原因
水分を取らせない 脱水→重症化
激しい頭痛・嘔吐を様子見 髄膜炎を見逃す
回復後の手洗いをやめる 便から長期排出

よくある誤解

Q. 手足口病は一度かかれば二度とかからない?

A. 複数の型 があるため、何度もかかります。

Q. アルコール消毒で十分?

A. エンベロープを持たない ためアルコールは限定的。手洗い・次亜塩素酸 が確実。

Q. 大人はかからない?

A. 大人もかかる、特にCA6型では大人の症状も重い。

Q. 登園はいつから?

A. 発熱なく全身状態が良ければOK。園の規定を確認。

Q. 何科を受診すれば?

A. 小児科。重症サインは 救急外来・119

Q. 予防接種はある?

A. 日本では未承認(EV71ワクチンは一部のアジア諸国で承認)。

この記事の根拠

  • 国立感染症研究所 手足口病とは
  • 国立感染症研究所 感染症発生動向調査(IDWR)
  • 日本学校保健会 学校において予防すべき感染症の解説
  • 日本小児科学会 子どもがかかりやすい感染症

まとめ

  • 手足口病は コクサッキー・エンテロウイルス による夏かぜ
  • 多くは7〜10日で自然治癒、特効薬なし
  • 手・足・口の水疱、口内痛で食欲↓
  • 学校保健安全法は出席停止対象外、全身状態回復まで自宅
  • EV71 では稀に髄膜炎・脳炎、激しい頭痛・嘔吐・項部硬直は救急
  • 何度もかかる(複数の型)
  • 手洗い・次亜塩素酸 が感染対策の基本
  • 大人もかかる、妊婦は産科相談

大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。診断・治療は必ず小児科の医師にご相談ください。

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