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3〜5歳🍎食育・栄養

無添加食品の選び方:消費者庁『無添加・不使用表示ガイドライン』(2022年)と『無添加 = 安全』の誤解

消費者庁は2022年3月『食品添加物の不使用表示に関するガイドライン』を策定し、誤解を招く『無添加・不使用』表示を整理。指定添加物・既存添加物・天然香料・一般飲食物添加物の4区分、ADIによる安全評価、子どもへの実用的な選び方を整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-06-107分で読めます
情報の信頼性

情報源:消費者庁・厚生労働省・食品安全委員会 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-06-10参考文献:4
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この記事のポイント

  • まず結論:消費者庁 「無添加・不使用表示ガイドライン」(2022年3月) で誤解を招く表示を整理
  • 添加物は ADI に基づき安全性評価、基準内なら科学的に安全
  • 「無添加 = 安全」「添加物 = 危険」の二分は誤り
  • 対象:3〜12歳のお子さんを持つ保護者向け

食品添加物の4区分

厚生労働省 食品添加物 より:

区分一覧

区分 内容
指定添加物 厚労省が指定したもの(化学合成・天然問わず) アスパルテーム・キシリトール
既存添加物 1995年改正前から使用、安全性評価済み 柿タンニン・カラメル色素
天然香料 自然由来の香料 バニラ・コーヒー
一般飲食物添加物 通常食品だが添加物として使用 イチゴジュース(着色目的)

「天然 = 安全」ではない

  • 天然由来でも安全性評価あり
  • 「化学合成 = 危険」も誤り
  • 「使用可能リスト + 基準値」で管理

ADIによる安全評価

食品安全委員会 食品の安全(食品添加物) より:

ADI(一日摂取許容量)

  • 「一生涯毎日摂取しても健康に影響のない量」
  • 動物実験での「無毒性量」÷ 安全係数100
  • 国際的に確立
  • 複数の添加物を摂取しても合算で安全

使用基準値

  • 食品ごと・添加物ごとに設定
  • 「ADIを超えない」よう設計
  • モニタリング調査も実施

添加物の主な役割

厚生労働省 より:

種類別の役割

種類 役割
保存料 微生物の増殖を抑える ソルビン酸・安息香酸
酸化防止剤 酸化を防ぐ ビタミンC・ビタミンE
着色料 見た目を整える カラメル色素・ベニコウジ色素
甘味料 甘み アスパルテーム・スクラロース
増粘剤・安定剤 粘り・とろみ キサンタンガム・寒天
乳化剤 油と水を混ぜる レシチン
pH調整剤 酸性度の調整 クエン酸
発色剤 色を保つ 亜硝酸ナトリウム

「安全性を高める」役割も

  • 保存料:食中毒予防
  • 酸化防止剤:腐敗防止
  • 「添加物 = 悪」ではない

消費者庁「無添加・不使用表示ガイドライン」(2022年3月)

消費者庁 より、最重要のルール:

背景

  • 「無添加」表示の誤解を生む乱用 が問題に
  • 「消費者の合理的な選択」を支援
  • 食品表示法の枠組みで整理

「禁止される表示」10類型

  1. 単に「無添加」とだけ表示:何が無添加か不明
  2. 食品表示基準に規定のない用語
  3. 添加物の使用が法令で認められていないものに対する不使用表示
  4. 同一機能を持つ食品添加物を使用したものに対する不使用表示
  5. 同一機能をもつ原材料を使用したものに対する不使用表示
  6. 健康・安全と関連付けた表示
  7. 健康・安全以外と関連付けた表示
  8. 食品添加物の使用が予期されないものへの「不使用」表示
  9. 加工食品の原材料に対しての不使用表示
  10. 不使用表示と排他的な使用がないことを示す表示

実例

  • NG:「保存料無添加」「合成着色料不使用」を強調しすぎ
  • OK:「保存料を使用していません(ただし他の添加物使用)」と具体的に
  • 誤解を生む「無添加」を控える

「無添加 = 安全」の誤解

食品安全委員会 より:

「無添加・自然」のイメージ vs 現実

  • 「無添加 = ヘルシー」のマーケティング
  • 実際は「特定の添加物を使っていない」だけ
  • 他の添加物を使っているケースも
  • 天然由来でも添加物

「無添加」のリスクの可能性

  • 保存料無添加 → 食中毒リスク↑
  • 酸化防止剤無添加 → 酸化・劣化
  • 「賞味期限が短い」
  • 「適切に保存しないと危険」

子どもへの実用的な選び方

厚生労働省 や農水省より:

食品表示の見方

  • 原材料名は多い順
  • 添加物は「/(スラッシュ)」の後:原材料と区別
  • 「○○(〇〇由来)」:何由来かの確認
  • 読みやすい表示の製品を選ぶ

過剰な不安より「バランス」

  • 「無添加」を最優先せず、品質・価格・栄養で
  • 「すべて手作り」も非現実的
  • 加工食品の活用で家庭の負担↓

アレルギー対応

  • 特定原材料の表示確認:別の優先課題
  • 添加物より「アレルゲン」のチェック が小児にとって重要

「保存料無添加品」の扱い

  • 賞味期限を厳守
  • 開封後は早く食べる
  • 「無添加 = 長持ち」ではない

「自然派」マーケティング

消費者庁 より:

注意すべき表示

  • 「○○ゼロ」「不使用」を強調
  • 「天然」「自然」のイメージ訴求
  • 科学的根拠の確認
  • 値段が高くなる

「子ども専用品」

  • 「子ども向け = 安全」のイメージ
  • 通常食品との成分差を確認
  • 値段が高いことが多い
  • 必須ではない

添加物への過剰な不安のリスク

食品安全委員会 より:

デメリット

  • 加工食品を全否定 で家庭の食事が困難に
  • 保存料無添加でも食中毒リスク
  • 高額な「無添加食品」依存
  • 食育の機会↓:「添加物 = 悪」の単純化

合理的な姿勢

  • 「ADIに基づき安全性評価されている」を理解
  • 過度な不安は不要
  • 食品表示を読んで「自分で判断」

食育の機会として

農林水産省 食育 より:

子どもと一緒に

  • 食品表示を読む:原材料・添加物
  • 「これは何のため?」
  • 「ADI」「安全性評価」を高学年で
  • 「無添加 vs 添加物」の二分を超えて学ぶ

食品表示の役割

  • 「消費者の選択を支援」
  • 「自分で判断する力」
  • 食育の重要要素

「化学物質過敏症・特定の体質」の場合

食品安全委員会 より:

個別の体質

  • アレルギー反応:アレルゲンとして
  • 「特定の添加物で体調不良」:医師相談
  • 科学的根拠が乏しい主張も多い:「化学物質過敏症」

医師相談

  • 症状がある場合は具体的な原因を
  • 「すべての添加物」を漠然と避けるのではなく

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
「無添加 = 安全」と盲信 表示の意味を確認
「添加物 = 危険」と二分 ADI に基づき安全評価
「無添加」だけで選ぶ 賞味期限・他成分の確認
過剰なマーケティングを信頼 科学的根拠の確認
加工食品全否定で家庭疲弊 現実的なバランス
「子ども専用品」を盲信 通常食品で十分
保存料無添加品の長期保存 食中毒リスク
食品表示を読まない 自分で判断する力

よくある誤解

Q. 「無添加」食品は子どもに安全?

A. 「特定の添加物を使っていない」だけ、他の添加物使用や保存性低下を確認。

Q. 添加物は子どもに悪い?

A. ADIに基づき安全性評価、基準内なら科学的に安全。

Q. 天然添加物なら安心?

A. 「天然 = 安全」ではない、すべての添加物が安全性評価対象。

Q. 「子ども専用」は必要?

A. 通常食品でも十分、表示を読んで選ぶ。

Q. 全部手作りすべき?

A. 現実的でない、合理的なバランスで。

Q. 何に相談?

A. 食品安全情報は 食品安全委員会・消費者庁、健康相談は 小児科・管理栄養士

この記事の根拠

  • 消費者庁 食品添加物の不使用表示に関するガイドライン(2022年3月)
  • 厚生労働省 食品添加物
  • 食品安全委員会 食品の安全(食品添加物)
  • 農林水産省 食品の安全に関する情報

まとめ

  • 食品添加物は 4区分(指定・既存・天然香料・一般飲食物)
  • ADI に基づく安全性評価、基準内なら科学的に安全
  • 消費者庁ガイドライン(2022年) で誤解を招く「無添加」表示を整理
  • 「無添加 = 安全」「添加物 = 危険」の二分は誤り
  • 保存料・酸化防止剤 は食品の安全性を高める役割も
  • 食品表示を読む ことが「自分で判断する力」
  • 過剰な不安より合理的なバランス

大切なお知らせ:本記事は公的機関・専門機関の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。お子さまの食生活については、保健センター・管理栄養士にご相談ください。

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