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6〜8歳🏥健康・医療

子どもの耳鼻科:副鼻腔炎・扁桃炎・アデノイドの見分け方と治療

中耳炎以外の小児耳鼻科トラブル=副鼻腔炎(蓄膿症)・扁桃炎・アデノイド肥大の見分け方を整理。長引く鼻水・夜のいびき・繰り返す扁桃炎は耳鼻咽喉科で評価し、抗菌薬・手術の判断は医師に。中耳炎の単独記事と組み合わせて読めるよう構成しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-05-298分で読めます
情報の信頼性

情報源:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-05-29参考文献:4
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この記事のポイント

  • まず結論:小児耳鼻科の3大トラブルは 副鼻腔炎(蓄膿症)・扁桃炎・アデノイド肥大長引く鼻水・夜のいびき・繰り返す扁桃炎 が受診サイン
  • 対象:3〜12歳のお子さんを持つ保護者向け
  • 中耳炎は別記事 で扱っているので、本記事は他の3トラブルに焦点

受診のタイミング

症状 対応
すぐ受診 高熱+飲み込めない(扁桃が腫れすぎて呼吸困難)/いびきが大きく呼吸が止まる(睡眠時無呼吸)/顔面の腫れ(重症副鼻腔炎の合併)/首のリンパ節が大きく腫れて高熱
耳鼻咽喉科を受診 10日以上続く黄色〜緑色の鼻水(細菌性副鼻腔炎)/繰り返す扁桃炎(年4回以上)/毎晩のいびき・口呼吸/無呼吸が時々ある/中耳炎を併発/声がかすれて長引く
家庭ケアで様子見 軽い鼻水のみで本人は元気/時々いびき程度/治療中で改善傾向

夜間・休日で判断に迷うときは #8000 に電話できます。

① 副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎とは

副鼻腔(鼻の奥にある空洞)に 細菌・ウイルス感染で炎症 が起き、膿がたまる状態(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)。

症状

  • 10日以上続く黄色〜緑色の鼻水(透明な鼻水とは異なる)
  • 鼻づまり が続く
  • 顔の頬・額が 重い・痛む
  • 黄色いタンを伴う咳(鼻水がのどに流れる)
  • 集中力低下・倦怠感
  • 慢性化すると 嗅覚障害

治療

  • マクロライド系抗菌薬:少量を 2〜3か月 長期投与
  • 抗ヒスタミン薬・点鼻ステロイドの併用
  • アレルギー性鼻炎の合併治療
  • アデノイド肥大が背景 にあれば手術検討

「中耳炎の繰り返し」との関係

副鼻腔と中耳は 耳管でつながっている。副鼻腔炎が中耳炎を繰り返す原因になることも。両方の治療が必要。

② 扁桃炎・扁桃肥大

扁桃とは

口を開けたときに見える のどの両側の塊。免疫の役割があるが、感染源にもなる。

急性扁桃炎

  • 突然の 高熱・のどの強い痛み
  • 扁桃が腫れ、白い苔(白苔) がつく
  • 飲み込みにくい
  • 首のリンパ節腫脹

原因と治療

原因 治療
ウイルス性 対症療法、自然軽快
細菌性(溶連菌等) 抗菌薬(ペニシリン系等)7〜14日、迅速検査で確定

繰り返す扁桃炎・扁桃肥大

  • 年4回以上の急性扁桃炎 が2年連続:扁桃摘出手術を検討
  • 扁桃が大きく 食事・呼吸・睡眠に支障
  • 学校を頻繁に休む
  • 手術(扁桃摘出術) で改善することが多い
  • 全身麻酔で1週間程度の入院

③ アデノイド肥大

アデノイドとは

鼻の奥(鼻咽腔)にあるリンパ組織。出生時は小さく、3〜7歳でピーク12歳以降に縮小徳洲会 等の情報を参考)。

アデノイド肥大の症状

  • 鼻づまり が常時続く
  • 口呼吸(口を開けて呼吸)
  • いびき(毎晩、大きな音)
  • 睡眠時無呼吸:いびきの間に呼吸が止まる
  • 中耳炎を繰り返す(耳管が圧迫される)
  • 副鼻腔炎を繰り返す
  • 成長への影響(栄養・睡眠の質)
  • アデノイド顔貌:長期化で顎の発達への影響

治療

  • 薬では小さくならない
  • 軽症は 経過観察(自然縮小を待つ)
  • 重症(無呼吸・繰り返す中耳炎・成長への影響)は手術
  • アデノイド切除術 + 必要なら扁桃摘出術 を同時に
  • 全身麻酔・短期入院

「夜のいびき・無呼吸」のサイン

毎晩のいびき・呼吸が止まるなどは 睡眠時無呼吸症候群 の可能性:

  • 子どもの 成長・集中力・記憶 に影響
  • 慢性化で 学習・運動への影響
  • 耳鼻咽喉科で 睡眠検査 を相談

家庭でできること

副鼻腔炎の予防

  • 手洗い・うがい
  • 鼻のかみ方を教える:片方ずつ静かに
  • アレルギー性鼻炎を治療
  • 加湿(湿度50〜60%)
  • 脱水を避ける(こまめな水分)

扁桃炎の予防

  • 手洗い・タオル分け
  • 溶連菌の家族内感染対策
  • 風邪をひいたら早めの受診
  • 慢性化したら扁桃摘出を相談

アデノイドの観察

  • 夜のいびきを録音・録画:受診時の参考になる
  • 無呼吸の有無を観察
  • 鼻づまり・口呼吸の頻度
  • 学校・園での集中力・体重増加 の経過

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
「鼻水が長引いてるけど風邪」と1か月放置 副鼻腔炎の慢性化。10日以上の黄色い鼻水は受診を
市販の総合感冒薬で済ます 副鼻腔炎・扁桃炎には抗菌薬が必要なことも
抗菌薬を症状改善で自己中断 不完全な治療で再発・耐性化
「いびきは寝相が悪いだけ」と無視 睡眠時無呼吸の可能性。子どもの成長への影響大
手術を「怖いから」と先延ばし 学習・成長への影響が大きいなら早めの相談を
アデノイドを薬で治そうとする 薬では小さくならない。経過観察か手術
扁桃炎を繰り返しても抗菌薬の追加だけ 年4回以上なら手術の検討も
鼻を強くかむ 中耳炎の原因に。片方ずつ静かに

よくある誤解

Q. 副鼻腔炎は大人の病気?

A. 子どもにもあります。むしろ風邪の繰り返しで慢性化することも。10日以上続く鼻水は副鼻腔炎を疑って受診を。

Q. 扁桃を取ると免疫が落ちる?

A. 大きな影響はない とされます。他のリンパ組織が補う。むしろ繰り返す扁桃炎の悪影響の方が大きい。

Q. アデノイドはなぜ大きくなる?

A. 鼻の奥のリンパ組織で 免疫機能の発達と関連。3〜7歳がピーク、12歳以降に縮小するのが自然経過。

Q. アデノイド切除と扁桃摘出は別の手術?

A. 別の手術ですが、同時に行うことが多い。両方が問題なら効率的。

Q. 手術後はすぐ普通の生活に戻れる?

A. 1〜2週間で日常生活に。激しい運動・スポーツは1か月程度控える。学校復帰は医師の指示通り。

Q. 何科を受診すれば?

A. 耳鼻咽喉科(できれば 小児耳鼻科)。発熱・全身状態が強ければ小児科で初期対応、必要なら紹介。

Q. 鼻吸い器は使い続けても大丈夫?

A. 適切に使えば問題なし。電動式が楽。強い吸引は粘膜を傷めるので注意。

この記事の根拠

  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
  • 国立成育医療研究センター 耳鼻咽喉科
  • 厚生労働省 保育所における感染症対策ガイドライン
  • こども家庭庁 こども医療電話相談事業(#8000)

まとめ

  • 小児耳鼻科の3大トラブル:副鼻腔炎・扁桃炎・アデノイド肥大
  • 長引く黄色い鼻水 → 副鼻腔炎、抗菌薬の長期治療
  • 繰り返す扁桃炎・大きく腫れる → 抗菌薬、年4回以上で手術検討
  • 毎晩のいびき・無呼吸 → アデノイド肥大の可能性、睡眠検査も
  • 中耳炎を併発することも多いので 総合的な耳鼻科評価
  • 中耳炎は 別記事「子どもの中耳炎」 を参照

大切なお知らせ:本記事は学会・公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。医療行為の指示ではありません。お子さまの個別の症状については、必ずかかりつけ医や耳鼻咽喉科の医師にご相談ください。

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