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6〜8歳🏥健康・医療

子どもの花粉症:症状の見分け方・薬の選び方・舌下免疫療法

子どもの花粉症は5歳以下でも発症する例が増えています。風邪との見分け方、第2世代抗ヒスタミン薬・点鼻ステロイド薬の使い分け、5歳から始められる舌下免疫療法(ダニ・スギ)を日本アレルギー学会ガイドラインに沿って整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-05-299分で読めます
情報の信頼性

情報源:日本アレルギー学会 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-05-29参考文献:4

受診の目安

  • 高熱が続く・ぐったりしている・水分が取れない場合はすぐに受診
  • 症状が3日以上改善しない場合はかかりつけ医に相談
  • 夜間・休日の急な症状は#8000(子ども医療電話相談)

この記事は情報提供を目的としたものであり、医療上の助言ではありません。

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この記事のポイント

  • まず結論:子どもの花粉症は 5歳以下でも発症する例が増加中第2世代抗ヒスタミン薬(鎮静作用の少ない) が基本。5歳から舌下免疫療法(スギ・ダニ)が可能
  • 風邪との見分け目のかゆみ/透明でサラサラの鼻水/2週間以上続く/季節性 ならアレルギー性を疑う
  • 対象:3〜12歳のお子さんを持つ保護者向け

すぐ受診・数日以内に相談・家庭ケアで様子見

状況 対応
すぐ受診 鼻づまりで眠れない/口呼吸が続いて咳・喘鳴/喘息発作と思われる(ゼーゼー・呼吸困難)/顔面の腫れ・呼吸困難(アナフィラキシーの可能性)/高熱を伴う
耳鼻咽喉科・アレルギー科を受診 同じ時期に毎年症状が出る/目のかゆみ+鼻水+くしゃみ が2週間以上/集中力・睡眠への影響/市販薬では改善しない/重症で勉強や登園・登校に支障
家庭ケアで様子見 治療中で症状コントロール/軽い鼻水・くしゃみ程度/本人は元気

夜間・休日で判断に迷うときは #8000 に電話できます。

子どもの花粉症の特徴

日本アレルギー学会 鼻アレルギーガイドライン より、子どもの花粉症は近年 低年齢化 しており、5歳未満での発症も珍しくありません。

原因となる主な花粉と季節

花粉 主な飛散時期
スギ 2〜4月
ヒノキ 3〜5月
シラカバ(北日本) 4〜5月
イネ科(カモガヤ等) 5〜7月、8〜10月
ブタクサ・ヨモギ 8〜10月

通年性のアレルギー性鼻炎は ダニ・ハウスダスト・ペット が原因。

典型的な症状

  • くしゃみ(連発する)
  • 透明でサラサラの鼻水
  • 鼻づまり
  • 目のかゆみ・充血・涙
  • のどのかゆみ・違和感
  • 集中力低下・倦怠感

風邪との見分け方

項目 花粉症 風邪
鼻水 透明・サラサラ 黄色・粘っこい(後半)
強いかゆみ・充血 軽度の充血のみ
なし or 微熱 38℃以上のことが多い
のど かゆみ 痛み
期間 2週間〜数か月 1〜2週間
季節 特定の時期に毎年 不定期
家族 アレルギー体質 関係少

治療:薬物療法の選択肢

第一選択:第2世代抗ヒスタミン薬

鎮静作用が少なく 学習・運動への影響が少ないため、子どもの花粉症で広く使われます。

  • 小児用:年齢・体重に応じて医師が選択
  • 内服または点鼻
  • 主な薬剤:ロラタジン・セチリジン・フェキソフェナジン・ビラスチン 等
  • 飲み始めは 症状が出る前から が効果的(初期療法)

鼻噴霧用ステロイド薬

鼻づまりに有効。点鼻なので全身への影響は少ないとされます。

  • 5歳以上から多くが使用可
  • 連用で効果が出るタイプ
  • 鼻血が出やすい場合は使い方を医師に相談

抗ロイコトリエン薬

鼻づまり主体の症状や 喘息合併 で使われることがあります。

  • 内服薬(モンテルカスト等)
  • 喘息治療と兼用できる

重症例:ゾレア(オマリズマブ)

  • 12歳以上、スギ花粉症の重症患者
  • 注射薬
  • 既存治療で効果不十分な場合

アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)

唯一の根治療法 とされる治療です。

対象 治療薬 開始可能年齢
スギ花粉症 シダキュア 5歳以上
ダニ通年性アレルギー ミティキュアラ、アシテア 5歳以上

特徴

  • 舌下に毎日 錠剤を含む(3〜5年継続)
  • 通院は1〜2か月に1回
  • 効果が出るまで 3〜6か月、最大効果は1〜2年
  • 症状改善・薬の使用量減少・寛解 が期待できる
  • 副作用:口の中のかゆみ・腫れ(多くは数か月で慣れる)、まれにアナフィラキシー
  • 花粉の飛散時期は新規開始できない(オフシーズンに開始)

何歳から始める?

  • 5歳以上から保険適応
  • 早めに開始するほど 長期的なメリット が大きいとされる
  • 開始判断は アレルギー科・耳鼻咽喉科 で

家庭でできること

外出時の花粉対策

  • マスク(不織布、隙間ができない子ども用サイズ)
  • メガネ:花粉が目に入るのを減らす(伊達メガネ・サングラスでOK)
  • 帽子:髪に花粉が付くのを減らす
  • ツルツル素材の上着:花粉が落ちやすい
  • 花粉飛散の多い時間帯(11〜14時、17〜19時)の外出を避ける

帰宅時のケア

  1. 玄関で服の花粉を払う
  2. 手洗い・うがい・洗顔・鼻洗浄
  3. 可能なら着替え・シャワー

室内環境

  • 窓開けを最小限に(換気は花粉の少ない時間に短時間)
  • 洗濯物は室内干し(花粉の時期)
  • 空気清浄機(花粉対応HEPA) を寝室・リビングに
  • 掃除機・床拭き をこまめに
  • 寝具のシーツ・枕カバーは週1回洗濯

鼻洗浄

生理食塩水での鼻洗浄は 補助的に有効

  • 子ども用の鼻洗浄器具を使う
  • 自己流の水道水洗浄は刺激が強い
  • 5歳以上で本人が嫌がらなければ

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
大人用市販薬を子どもに「半分量」で自己判断使用 用量が合わず、副作用や効果不足のリスク
症状が出てから慌てて薬を始める 効果発現に時間がかかる薬もある。症状が出る前から(初期療法)が推奨
「自然に治る」と毎年無治療で過ごす 集中力・睡眠・学習に影響。低年齢で悪化傾向もある
重い鼻づまりで口呼吸が続いているのを放置 顎の発達・歯並び・睡眠の質に影響
抗ヒスタミン薬を眠くなる旧世代のものを使用 学習効率・運動神経への影響。第2世代を選ぶ
舌下免疫療法を花粉飛散時期に開始したい アナフィラキシーリスク。オフシーズン開始
「シダキュアを1日忘れた」と勝手にやめる 担当医に相談し、再開・継続を相談
目のかゆみで強くこする 結膜炎・角膜傷つきのリスク。冷たいタオル+点眼薬

受診の詳しい目安

耳鼻咽喉科 / アレルギー科を受診

  • 同じ時期に毎年症状が出る(季節性)
  • 通年性で長期間続いている
  • 目のかゆみ+鼻水+くしゃみ が2週間以上
  • 集中力・睡眠への影響
  • 市販薬では改善しない
  • 重症で学校生活に支障
  • 舌下免疫療法を検討したい

すぐ受診

  • 鼻づまりで眠れない
  • 口呼吸が続いて咳・喘鳴
  • 喘息発作と思われる(ゼーゼー・呼吸困難)
  • 顔面の腫れ・呼吸困難(アナフィラキシーの可能性 → 救急へ)
  • 高熱を伴う(風邪・副鼻腔炎の合併)

検査

  • 血液検査:特定IgE抗体(13項目セット等)でアレルゲンを特定
  • 必要に応じて鼻汁好酸球検査・皮膚プリック検査

よくある誤解

Q. 子どもの花粉症は何歳から?

A. 一般的には3〜5歳前後で発症することが多いですが、5歳未満の発症も増加 しています。家族にアレルギー体質があると早期化する傾向。

Q. 抗ヒスタミン薬は眠くなるので嫌

A. 第2世代 は鎮静作用が少なく、子どもの学校・運動への影響が少ないとされます。眠気が出る旧世代薬は通常使われません。

Q. 舌下免疫療法は怖い

A. ガイドラインで有効性・安全性が確認された治療です。重い副作用は稀ですが、開始時は医療機関で30分待機します。担当医とよく相談を。

Q. 自宅でできる予防は?

A. マスク・帽子・室内干し・空気清浄機・帰宅時のシャワー が基本。花粉の多い時間帯の外出を避けると効果的。

Q. アレルギー検査はやったほうがいい?

A. 原因(スギ・ヒノキ・ダニ等)の特定 で治療方針が決まります。受診時に医師と相談を。

Q. 学校・園で薬を飲めない

A. 1日1回タイプ・朝に1回タイプ の薬を選べます。点鼻ステロイドは朝1回のことが多い。医師に学校生活の事情を伝えて相談を。

Q. ヨーグルト・甜茶で治る?

A. 食事だけで治癒する根拠は確立していません。補助的な意味合いで、症状を完全に抑える効果は期待しない方が安全。

Q. 何科を受診すれば?

A. 耳鼻咽喉科アレルギー科。眼症状が強ければ 眼科 も。

この記事の根拠

  • 日本アレルギー学会 鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版
  • 厚生労働省 花粉症の正しい知識と治療・セルフケア
  • 日本アレルギー学会・厚生労働省 アレルギーポータル
  • こども家庭庁 こども医療電話相談事業(#8000)

まとめ

  • 子どもの花粉症は 5歳以下でも発症が増加中。早めの治療が学校生活への影響を抑える
  • 第2世代抗ヒスタミン薬(鎮静作用少) が基本。鼻づまり主体なら 点鼻ステロイド
  • 舌下免疫療法は5歳以上で開始可(スギ・ダニ)、根本的改善が期待できる
  • 症状が出る前から(初期療法)開始するのが効果的
  • 自宅では マスク・帽子・室内干し・空気清浄機・帰宅シャワー

大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会ガイドラインの発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。医療行為の指示ではありません。お子さまの個別の症状については、必ずかかりつけ医や耳鼻咽喉科・アレルギー科の医師にご相談ください。

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