この記事のポイント
- 3〜6歳は感情を言葉で表し、少しずつ自分で気持ちを立て直す力が育つ時期。友だちとの関わりのなかで情緒が大きく伸びます。
- 感情のコントロールは一気には完成しない。4〜5歳でも泣いたり怒ったりは普通で、できる日とできない日の波があるのが自然です。
- **「我慢させる」より「気持ちを言葉にして、切り替え方を一緒に練習する」**関わりが、自分で立ち直る力につながります。
- 対象:3〜6歳ごろの子どもの情緒の発達や感情のコントロールに悩む保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 情緒や感情の起伏の相談 | かかりつけ小児科 |
| 発達全般の不安・健診のフォロー | 地域の保健センター |
| 園での集団生活やことばの気がかり | 自治体の発達相談 |
| 専門的な発達支援が必要かも | 児童発達支援センター |
重要:この時期に感情が激しく出ること自体は珍しくありません。ただ「集団に入りにくい」「切り替えが極端に難しい」「健診や園で指摘があった」など気になる点が重なるときは、自己判断せず園やかかりつけ小児科、自治体の発達相談で共有しましょう。
3〜6歳の情緒の発達、何が育つ?
厚生労働省「母子保健(こどもの健やかな成長)」 より:幼児期は心と体が育ち、人との関わりが広がる大切な時期とされています。
- 「うれしい・くやしい・はずかしい」など、複雑な感情がわかってきます。
- 友だちの気持ちを想像する力が芽生え、思いやりが少しずつ育ちます。
- 順番を待つ、我慢するなど、自分で気持ちを調整する経験を重ねます。
- 想像力が広がり、こわい夢や不安を訴えることも増えます。
感情のコントロールはどう育つ?
文部科学省「幼稚園教育要領(幼児期の教育)」 より:幼児期は遊びや人との関わりを通して、感情や社会性の基礎が培われるとされています。
- 感情のコントロールは一気に身につくものではなく、少しずつ育ちます。
- 言葉で「いやだ」「かして」と言えるようになると、手や泣きが減ります。
- 4〜5歳でもかんしゃくは普通で、できる日とできない日の波があります。
- 遊びのなかでルールを守る経験が、気持ちの調整力を後押しします。
家庭でできる関わり方
こども家庭庁「こどもの育ちに関する政策」 より:こどもの育ちは周囲の大人の温かい関わりに支えられると示されています。
- 「くやしかったね」と気持ちに名前をつけて返すと、感情を整理しやすくなります。
- 落ち着く方法(深呼吸・場所を変える)を一緒に練習しておくと役立ちます。
- できたときに「言葉で言えたね」と認めると、次の行動につながります。
- 大人が感情的に怒鳴り返さず、落ち着いた対応のモデルを見せます。
個人差を尊重して見守る
国立成育医療研究センター「発達相談・こころの診療部門」 より:こころの育ちには個人差があり、一人ひとりに合わせた関わりが大切だとされています。
- 情緒の育ちは同じ年齢でも進み方に大きな幅があります。
- 内気な子・活発な子など気質の違いも尊重して見ていきます。
- 気になる様子はメモして園や小児科で具体的に伝えると相談しやすくなります。
- ほかの子と比べて焦るより、その子なりの伸びを認める姿勢が大切です。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 「泣かないの」と感情を封じる | 気持ちを表現する力が育ちにくくなる |
| かんしゃくに大人も感情的に怒鳴り返す | 気持ちの立て直し方のモデルが示せない |
| 年齢の目安より遅いと過度に焦る | 個人差が大きく、不安が関わりに悪影響を与える |
| 我慢だけを強く求める | ストレスがたまり情緒の安定を損なう |
| 気になる点を放置し誰にも相談しない | 早めの相談で安心できる機会を逃す |
よくある誤解
Q. 4歳でもかんしゃくがあるのは遅れていますか?
A. いいえ。4〜5歳でも感情が激しく出るのは普通です。感情のコントロールは少しずつ育つもので、できる日とできない日の波があります。
Q. 感情をすぐ我慢できる子が「いい子」ですか?
A. 我慢が早ければよいとは限りません。気持ちを言葉で表したうえで切り替えられる力のほうが、長い目では大切です。
Q. 切り替えが苦手で、気持ちを引きずります。どうすれば?
A. 落ち着く方法を一緒に練習し、見通しを言葉で伝えると切り替えやすくなります。それでも難しければ園や小児科で相談を。
Q. 友だちとのトラブルが多いのは情緒の問題ですか?
A. この時期はぶつかり合いながら社会性を学ぶ過程です。多くは発達の通り道ですが、続いて困るときは園と共有しましょう。
Q. 情緒の発達が気になるとき、どこに相談すればいい?
A. まずは園やかかりつけ小児科、地域の保健センターへ。発達全般が気がかりなら自治体の発達相談や、必要に応じて児童発達支援センターにつないでもらえます。
この記事の根拠
- 厚生労働省「母子保健(こどもの健やかな成長)」
- 文部科学省「幼稚園教育要領(幼児期の教育)」
- こども家庭庁「こどもの育ちに関する政策」
- 国立成育医療研究センター「発達相談・こころの診療部門」
まとめ
- 3〜6歳は感情を言葉で表し、少しずつ自分で気持ちを立て直す力が育つ情緒の発達の時期です。
- 感情のコントロールは一気には完成せず、4〜5歳でも波があるのが自然です。
- 我慢させるより、気持ちを言葉にして切り替え方を一緒に練習する関わりが力になります。
- 年齢の目安は幅をもって見て、ほかの子と比べて焦りすぎないことが大切です。
- 気になる点は園やかかりつけ小児科、自治体の発達相談で相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達や個別の状況については、かかりつけの小児科医や地域の保健センターにご相談ください。

