この記事のポイント
- まず結論:1歳児健診は 多くの自治体で任意(法定は1歳6か月健診)
- チェック:つかまり立ち・伝い歩き・指さし・単語・歯
- 発達には個人差、できないことがあってもすぐ問題とは限らない
- 対象:1歳前後のお子さんを持つ保護者向け
親のリアルな本音
「1歳でまだ歩かない。健診で『遅れてる』と言われたらどうしよう」
「指さししない、単語も出ない。これって普通の範囲?」
「健診で何を聞かれる?準備しておくことは?」
SNSや子育てコミュニティでよく聞かれる本音です(編集部が想定した典型例として整えています)。「健診で何か指摘されたら」という不安 を抱えがちです。
受診・相談のタイミング
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 早めに相談(保健センター・小児科) | 歩く気配が全くない/指さし・意味のある単語が出ない/目が合いにくい/呼んでも振り向かない/極端に体重が増えない |
| 健診で相談 | 発達のペースが気になる/離乳食が進まない/睡眠・卒乳の悩み |
| 見守りでOK | 多少の個人差/つかまり立ち・伝い歩きはする/表情豊か・親と関わる |
1歳児健診の位置づけ
厚生労働省 乳幼児健康診査の手引き や こども家庭庁 母子保健施策 より:
法定健診と任意健診
| 健診 | 位置づけ |
|---|---|
| 3〜4か月健診 | 多くの自治体で実施 |
| 1歳児健診 | 多くは任意(自治体・医療機関による) |
| 1歳6か月児健診 | 法定健診(母子保健法) |
| 3歳児健診 | 法定健診(母子保健法) |
| 5歳児健診 | 自治体により実施拡大中(こども家庭庁が推進) |
→ 1歳児健診は法定ではない が、多くの自治体・医療機関で実施。
受診方法
- 集団健診:保健センター等で日程指定
- 個別健診:医療機関で受診
- 自治体から案内:母子手帳・通知
- 任意の場合は自費 のことも
チェック項目
厚生労働省 や 日本小児科学会 より、1歳前後の発達の目安:
運動発達
| 項目 | 1歳の目安 |
|---|---|
| つかまり立ち | できる |
| 伝い歩き | できる |
| ひとり歩き | できる子もできない子も(個人差大) |
| 手先 | 親指と人差し指で物をつまむ |
| 積み木 | 1〜2個積める子も |
言語・社会性
| 項目 | 1歳の目安 |
|---|---|
| 指さし | 興味のあるものを指す |
| 意味のある単語 | 「まんま」「わんわん」など1〜数語 |
| 名前を呼ぶと振り向く | できる |
| バイバイ・パチパチ | 模倣できる子も |
| 大人の真似 | する |
身体・健康
- 身長・体重・頭囲:成長曲線で評価
- 歯の生え方:上下の前歯が生えてくる頃
- 大泉門の閉じ具合
- 栄養状態・離乳食の進み
当日の流れ
一般的な流れ
- 受付・問診票提出
- 身体測定:身長・体重・頭囲
- 問診:保健師・医師
- 診察:医師による全身チェック
- 保健指導:栄養・歯・生活
- 個別相談:希望者
持ち物
- 母子健康手帳
- 問診票(事前記入)
- おむつ・着替え
- ミルク・授乳ケープ
- お気に入りのおもちゃ
- бお薬手帳(服薬中の場合)
服装
- 脱ぎ着しやすい服:身体測定がスムーズ
- 動きやすい服
健診で聞かれること
発達について
- 歩けるか・つかまり立ち
- 指さし・単語
- 真似をするか
- 目が合うか
生活について
- 離乳食の進み具合
- 授乳・卒乳の状況
- 睡眠リズム
- 便の状態
心配ごと
- 気になる発達のこと
- 育児の不安
- きょうだい関係
健診を活用するコツ
事前準備
- 聞きたいことをメモ しておく
- 気になる行動を記録:動画も有効
- 成長の記録 を見返す
- 問診票は正直に
相談のポイント
- 「些細なこと」でも聞く
- 「他の子と比べて」の不安も率直に
- 専門家の言葉を持ち帰る
- 必要なら再相談の予約
発達の個人差を理解
- 歩行は10〜18か月で個人差大
- 言葉も大きな個人差
- 「できない=異常」ではない
- 全体のバランスを見る
卒乳・離乳食の相談
1歳健診でよく相談されるテーマ:
卒乳
- 「いつまで」に正解はない
- WHOは2歳以上までの授乳継続も推奨
- 本人・家庭のペースで
- 無理にやめる必要はない
離乳食
- 1歳前後で「完了期」へ
- 3回食 + 補食
- 手づかみ食べを尊重
- 進まなくても焦らない
予防接種の確認
1歳で接種する主なワクチン
- MR(麻しん・風しん)第1期
- 水痘(みずぼうそう)
- おたふくかぜ(任意)
- ヒブ・肺炎球菌の追加
- 四種混合の状況確認
→ 健診時に接種歴を確認、未接種があれば計画を。
気になる発達サイン
日本小児科学会 より、相談を検討する目安:
相談を検討
- 歩く気配が全くない(1歳半まで様子見も)
- 指さしをしない
- 意味のある単語が出ない
- 目が合いにくい
- 呼んでも振り向かない
- 表情が乏しい
- 極端な体重増加不良
相談先
- 保健センター:1歳半健診の前後で
- かかりつけ小児科
- 子育て世代包括支援センター
- 児童発達支援センター(必要時)
→ 「様子を見ましょう」と「専門評価」のバランスは専門家と。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 「健診で指摘されたら終わり」と恐れる | 早期支援のための機会 |
| 他の子と過剰に比較 | 個人差が大きい |
| 問診票に見栄を張る | 必要な支援を逃す |
| 「歩かない=異常」と決めつけ | 10〜18か月で個人差 |
| 卒乳を無理に急ぐ | 本人・家庭のペースで |
| 健診をスキップ | 発達・健康確認の機会を逃す |
| 気になることを聞かずに帰る | せっかくの相談機会 |
| 予防接種歴の確認を怠る | 接種漏れ |
よくある誤解
Q. 1歳で歩かないと遅れている?
A. 歩行は10〜18か月で個人差大。1歳半まで様子見も。つかまり立ち・伝い歩きがあれば多くは問題なし。
Q. 1歳児健診は必ず受ける?
A. 多くは任意(法定は1歳半健診)。ただし受診を推奨。
Q. 言葉が出ないと発達障害?
A. 1歳での言葉は個人差が非常に大きい。指さし・理解・関わりも合わせて見る。
Q. 卒乳は1歳まで?
A. 正解はない。WHOは2歳以上の継続も推奨。家庭のペースで。
Q. 健診で何か言われたら?
A. 早期支援の入口。「指摘=悪い」ではなく、必要なサポートにつながる。
Q. 何科を受診すれば?
A. 保健センターが入口、発達が気になれば 小児科・児童発達支援センター。
この記事の根拠
- 厚生労働省 乳幼児健康診査の手引き
- こども家庭庁 母子保健施策
- 国立感染症研究所 予防接種スケジュール
- 日本小児科学会 子どもの発達
まとめ
- 1歳児健診は 多くの自治体で任意(法定は1歳6か月健診)
- つかまり立ち・伝い歩き・指さし・単語・歯 をチェック
- 歩行は10〜18か月で個人差大、できなくてもすぐ問題ではない
- 持ち物:母子手帳・問診票・おむつ・おもちゃ
- 聞きたいことをメモ して相談機会を活用
- 卒乳・離乳食 は家庭のペースで
- 気になる発達サイン は保健センター・小児科に相談
大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。お子さまの発達・健康の個別の状況については、保健センター・かかりつけ小児科にご相談ください。

