この記事のポイント
- 9〜12歳は動きが器用になり、体力づくりの土台ができる時期。勝ち負けより「体を動かすのが楽しい」体験が続ける力になります。
- 体力や運動の得意・不得意は個人差が大きい。成長の早さも子どもによって違うので、周りと比べすぎないことが大切です。
- 運動が苦手でも、外遊びや手伝いなど日常の動きで十分育つ。スポーツが得意になることがゴールではありません。
- 対象:9〜12歳ごろ(小学校中・高学年)の体力づくりを家庭で支えたい保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 学校の体育・運動の様子 | 担任・学校 |
| 年齢に比べて目立つ不器用さが続く | 発達相談・かかりつけ小児科 |
| 極端な運動不足や体調が気になる | かかりつけ小児科 |
| 体の使い方や発達面が気になる | 地域の保健センター・児童発達支援センター |
重要:体力や運動の発達には大きな個人差があります。運動が苦手なこと自体は心配の必要がないことがほとんどです。ただし、年齢に比べて目立つ不器用さが続く、極端に体を動かさないといった様子が気になるときは、無理にやらせるより、まずかかりつけ小児科や学校に相談しましょう。
9〜12歳の体力はどう育つ?
文部科学省「幼児期運動指針・子どもの運動」 より:子どもの体力は、毎日の積極的な遊びや運動の積み重ねによって育つとされています。
- この時期は動きが器用になり、走る・跳ぶ・投げるなどの動作がなめらかになります。
- 体力は特定の運動だけでなく、いろいろな体の動きを経験することで育ちます。
- 1日のうち体を動かす時間を確保することが、体力づくりの基本です。
- 体力の伸び方や成長の早さには個人差があり、学年の目安はあくまで平均です。
家庭でできる体力づくりの工夫
文部科学省「学校保健・健康教育」 より:健康な体づくりは、学校だけでなく家庭での生活習慣と一体で育つとされています。
- 外遊びや散歩、自転車など、日常の中で体を動かす機会を増やします。
- 買い物や掃除の手伝いなど、生活の動きも体力づくりにつながります。
- 「上手にできる」より「体を動かすと気持ちいい」体験を大切にします。
- 睡眠と食事のリズムを整えることが、運動を楽しむ土台になります。
運動が苦手な子への関わり方
WHO「思春期の健康」 より:この年代の健康には、無理のない範囲で体を動かす習慣を続けることが役立つとされています。
- 勝ち負けや得意・不得意を強調せず、楽しめる活動から始めます。
- ダンスや水遊び、なわとびなど、本人が好きな動きを見つけると続きやすくなります。
- 「できた」過程を具体的に認めると、体を動かす意欲につながります。
- スポーツが得意になることをゴールにせず、続けられることを大切にします。
個人差が気になるときの見方と相談先
国立成育医療研究センター「発達に関する診療・相談」 より:体の使い方の困りごとは、家庭だけで抱えず専門的な視点を取り入れることがすすめられています。
- 体力や運動の発達には個人差が大きく、ゆっくり伸びる子もいます。
- 比べる相手は周りの子ではなく、「少し前の本人」にすると変化が見えやすくなります。
- 年齢に比べて目立つ不器用さが続くときは、本人のせいにせず相談します。
- 体の使い方や発達面が気になるときは、地域の保健センターや発達相談を利用できます。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 苦手な運動を無理強いする | 運動そのものが嫌いになり逆効果になる |
| 周りの子と比べて責める | 自信を失い、体を動かす意欲が下がる |
| 勝ち負けばかりを強調する | 楽しさが失われ、続かなくなる |
| 過度な練習で体に負担をかける | けがや疲労につながり成長を妨げる |
| 目立つ不器用さが続くのに様子見し続ける | 早めの相談や合った支援の機会を逃す |
よくある誤解
Q. 運動が苦手なのは練習すれば必ず得意になりますか?
A. 経験で上達することは多いですが、得意・不得意には個人差があります。得意になることより、続けられることが大切です。
Q. スポーツ系の習い事をしないと体力はつきませんか?
A. いいえ。外遊びや散歩、手伝いなど日常の動きでも体力は育ちます。習い事は必須ではありません。
Q. 高学年で運動が嫌いだともう手遅れですか?
A. 手遅れではありません。本人が楽しめる動きから始めれば、いつからでも体を動かす習慣は育てられます。
Q. たくさん運動させるほど体力がつきますか?
A. 過度な運動はけがや疲労につながります。無理のない範囲で、楽しく続けることが体力づくりの基本です。
Q. 運動の苦手さや発達が気になるときは、どこに相談すればいい?
A. まず担任・学校やかかりつけ小児科へ。発達面が気になるときは地域の保健センターや発達相談を利用しましょう。
この記事の根拠
- 文部科学省「幼児期運動指針・子どもの運動」
- 文部科学省「学校保健・健康教育」
- WHO「思春期の健康」
- 国立成育医療研究センター「発達に関する診療・相談」
まとめ
- 9〜12歳は動きが器用になり、体力づくりの土台ができる時期です。
- 体力や運動の得意・不得意は個人差が大きく、周りと比べすぎないことが大切です。
- 運動が苦手でも、外遊びや手伝いなど日常の動きで体力は十分に育ちます。
- 勝ち負けより「体を動かすのが楽しい」体験が、続ける力になります。
- 目立つ不器用さが続くときは、無理にやらせず学校や小児科に相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達には大きな個人差があります。個別の状況については、かかりつけの小児科医や学校、地域の発達相談にご相談ください。

