この記事のポイント
- 深呼吸は気持ちを落ち着けるセルフケアの一つ。ゆっくり長く息を吐くことで、高ぶった体と心がほぐれやすくなります。
- 練習は「落ち着いているとき」に遊び感覚で。癇癪の最中に教えても入りにくいので、平常時に親子で楽しく覚えます。
- 強要はしない。「やりなさい」ではなく、親が一緒にやって見せるのが伝わりやすいコツです。
- 対象:不安や癇癪が気になる2〜6歳ごろの子どもの保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 癇癪や不安が強く続く | かかりつけ医・小児科 |
| 園での様子や関わり方 | 担任・スクールカウンセラー |
| こころの不調が心配 | 自治体のこころの健康相談 |
| 専門的な見立てを知りたい | 児童精神科 |
重要:深呼吸はあくまで気持ちを切り替える助けで、不安や癇癪そのものを治すものではありません。強い不安や癇癪が長く続くときは、深呼吸だけに頼らず、かかりつけ医・小児科に相談しましょう。
深呼吸が気持ちを落ち着ける理由
厚生労働省「こころの健康」 より:ゆっくりした呼吸が緊張をやわらげるセルフケアとして紹介されています。
- 不安や興奮で呼吸は浅く速くなり、体がさらに緊張します。
- ゆっくり長く吐く深呼吸は、その悪循環をゆるめる助けになります。
- 吐く息を意識すると、気持ちの切り替えがしやすくなります。
- 深呼吸は道具がいらず、その場でできる手軽なセルフケアです。
子どもに伝わる深呼吸のやり方
国立成育医療研究センター「こころの診療(児童・思春期)」 より:子どもには遊びを通じた関わりが届きやすいとされています。
- 「お花のにおいをかいで、ろうそくを消すよ」と動作で伝えます。
- お腹に手を当て、ふくらむ・へこむを一緒に感じます。
- 吐く息を長くするほど落ち着きやすいので、ゆっくり数えます。
- ぬいぐるみをお腹にのせ、上下を見せるのも分かりやすい方法です。
落ち着いているときに練習する
文部科学省「児童生徒の心のケア」 より:安心できる場面での練習が、いざというときの支えになります。
- 癇癪の最中ではなく、機嫌のよいときに遊び感覚で覚えます。
- 寝る前のリラックスタイムに習慣にすると定着しやすくなります。
- 「できたね」と一緒に喜び、成功体験として積み重ねます。
- 親が深呼吸する姿を見せると、子どもも自然にまねします。
深呼吸だけに頼らないために
厚生労働省「こころもメンテしよう」 より:セルフケアと専門的な支援を組み合わせる視点が示されています。
- 深呼吸は万能ではなく、合わない子や場面もあります。
- 効かないときは無理に続けず、抱きしめるなど別の方法も使います。
- 不安や癇癪が強く長く続くなら、専門家への相談を考えます。
- 睡眠・生活リズムを整えることも、気持ちの安定につながります。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 癇癪の最中に「深呼吸しなさい」と強要する | 興奮が増し逆効果になりやすい |
| できないことを叱る | 失敗体験になり呼吸法を嫌がる |
| 深呼吸で不安がすべて治ると考える | 必要な相談や対応が遅れる |
| 親が見本を見せずに口だけで指示する | 子どもにやり方が伝わりにくい |
| 寝る直前に興奮する遊びと混ぜる | 落ち着くどころか覚醒してしまう |
よくある誤解
Q. 深呼吸で癇癪はすぐ止まりますか?
A. すぐに止まるとは限りません。落ち着くまでに時間がかかることも多く、平常時の練習があってこそ効果が出やすくなります。
Q. 何歳から練習できますか?
A. 2〜3歳ごろから遊びとして始められます。難しく教えるより、まねできる動作で楽しく伝えるのがコツです。
Q. 深呼吸を嫌がる子はどうすれば?
A. 無理にやらせず、抱きしめる・好きな物に触れるなど別の落ち着き方を一緒に探します。合う方法は子どもごとに違います。
Q. 大人がやって見せても効果はありますか?
A. はい。親が落ち着いて深呼吸する姿は、子どもにとってよい手本になります。一緒にやることが何より伝わります。
Q. 不安や癇癪が強いときは、どこに相談すればいい?
A. まずかかりつけ医・小児科や園の担任・スクールカウンセラーへ、必要に応じて児童精神科に相談すると安心です。
この記事の根拠
- 厚生労働省「こころの健康」
- 国立成育医療研究センター「こころの診療(児童・思春期)」
- 文部科学省「児童生徒の心のケア」
- 厚生労働省「こころもメンテしよう」
まとめ
- 深呼吸はゆっくり長く吐くことで、高ぶった気持ちを落ち着けるセルフケアです。
- 練習は癇癪の最中ではなく、落ち着いているときに遊び感覚で行います。
- 「お花とろうそく」など動作で伝え、親が一緒にやって見せると伝わります。
- 深呼吸は万能ではなく、合わないときは別の落ち着き方も併用します。
- 不安や癇癪が強く続くときは、かかりつけ医・小児科や児童精神科に相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの様子や個別の状況については、かかりつけの小児科医やスクールカウンセラーにご相談ください。

