この記事のポイント
- 夜驚症は「寝ぼけ」の強いタイプ。眠りの深い時間に突然泣き叫び、本人は翌朝ほとんど覚えていません。
- 無理に起こさず見守るのが基本。声をかけても通じにくく、けがをしないよう環境を整えて落ち着くのを待ちます。
- 多くは成長とともに自然に減る。ただし頻度が高い・けがの危険があるときは受診を考えます。
- 対象:夜中に突然泣き叫ぶ様子が気になる3〜7歳ごろの子どもの保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 頻度が高い・けがの危険がある | かかりつけ医・小児科 |
| 睡眠や発作の詳しい見立て | 児童精神科 |
| 日中の不安や情緒が気になる | 自治体のこころの健康相談 |
| 園での様子・生活面 | 担任・スクールカウンセラー |
重要:夜驚症の多くは一過性で、過度に心配しなくてよいとされています。ただし毎晩のように続く・けがをしそう・日中の様子にも変化があるときは、自己判断せずかかりつけ医・小児科に相談しましょう。
夜驚症とはどんな状態か
国立成育医療研究センター「こころの診療(児童・思春期)」 より:子どもの睡眠に関わる現象が説明されています。
- 入眠から1〜3時間ほどの深い眠りの時間に起こりやすいとされます。
- 突然泣き叫び、汗をかき、目を開けていても呼びかけに反応しにくいです。
- 数分で再び眠り、本人は翌朝ほとんど覚えていません。
- 悪夢とは異なり、目覚めても内容を語れないのが特徴です。
夜驚症が起きたときの対応
日本小児神経学会「小児神経Q&A」 より:発作中の関わり方の考え方がふれられています。
- 無理に起こそうとせず、落ち着くまで静かに見守ります。
- ぶつかってけがをしないよう、周囲の物を片づけ安全を確保します。
- 強く揺さぶったり大声で呼んだりするのは避けます。
- 翌朝に問い詰めず、本人が不安にならないよう普段どおり接します。
睡眠リズムを整える工夫
日本睡眠学会「睡眠に関するガイドライン」 より:規則的な睡眠習慣が子どもの眠りを支えると示されています。
- 寝不足や疲れすぎは夜驚症を起こしやすくするとされています。
- 就寝・起床の時間をそろえ、睡眠リズムを整えます。
- 寝る前は興奮する遊びや強い光を避け、静かに過ごします。
- 安心して眠れる環境づくりが、発作を減らす助けになります。
受診を考えたいサイン
厚生労働省「こころの健康」 より:気がかりが続くときは専門家とつながる視点が示されています。
- 毎晩のように続き、家族の睡眠にも影響が出ている。
- 動き回ってけがをしそうな危険がある。
- 日中の眠気や情緒の変化など、ほかの気がかりも見られる。
- こうしたときは、かかりつけ医・小児科や児童精神科に相談します。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 無理に揺さぶって起こそうとする | 混乱が強まり落ち着きにくくなる |
| 大声で叱ったり問い詰めたりする | 不安をあおり睡眠への悪影響になる |
| 翌朝「昨日叫んでたよ」と繰り返し責める | 本人が不安になり眠りを怖がる |
| 周囲の危険物を片づけず放置する | けがの危険が高まる |
| 頻発しても自己判断で様子見を続ける | 必要な相談や対応が遅れる |
よくある誤解
Q. 夜驚症は悪い夢を見ているのですか?
A. 悪夢とは別のもので、深い眠りの時間に起こります。本人は内容を覚えておらず、目覚めても語れないのが特徴です。
Q. 起こして落ち着かせたほうがいいですか?
A. 無理に起こすとかえって混乱します。安全を確保して静かに見守り、自然に落ち着くのを待つのが基本です。
Q. 何歳まで続きますか?
A. 多くは成長とともに自然に減っていきます。年齢で区切らず、頻度やけがの危険など気になるサインで判断します。
Q. 心の問題やストレスが原因ですか?
A. 疲れや睡眠リズムの乱れが関わることが多いとされます。必ずしも心の問題とは限らず、気になるときは相談します。
Q. 夜驚症が心配なときは、どこに相談すればいい?
A. 頻度が高い・けがの危険があるときはかかりつけ医・小児科へ、詳しい見立てが必要なら児童精神科に相談すると安心です。
この記事の根拠
- 国立成育医療研究センター「こころの診療(児童・思春期)」
- 日本小児神経学会「小児神経Q&A」
- 日本睡眠学会「睡眠に関するガイドライン」
- 厚生労働省「こころの健康」
まとめ
- 夜驚症は深い眠りの時間に突然泣き叫ぶもので、本人は翌朝覚えていません。
- 無理に起こさず、安全を確保して落ち着くまで静かに見守るのが基本です。
- 多くは成長とともに自然に減り、過度に心配しなくてよいとされています。
- 睡眠リズムを整え、寝る前は静かに過ごすことが発作を減らす助けになります。
- 頻度が高い・けがの危険があるときはかかりつけ医・小児科に相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの様子や個別の状況については、かかりつけの小児科医にご相談ください。

