この記事のポイント
- 自己肯定感は「自分はだいじょうぶ」という安心感。優秀さではなく、ありのままを受け入れられる感覚です。
- ほめればよいわけではない。結果より過程を認め、できない自分も受けとめる関わりが土台になります。
- 失敗しても見捨てられない経験が鍵。安心できる関係のなかで自己肯定感は育ちます。
- 対象:子どもの自己肯定感を育てたい保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 学校での様子・友達関係 | 担任の先生・スクールカウンセラー |
| 「自分なんて」が強く心配 | かかりつけ医・小児科 |
| 親子だけで関わりに迷う | 自治体のこころの健康相談 |
| 気分の落ち込みが強く続く | 児童精神科・専門の相談 |
重要:自己肯定感は一度の声かけで高まるものではありません。「自分なんていない方がいい」といった言葉や、強い落ち込みが続くときは、スクールカウンセラーやかかりつけ医に相談する目安です。本人のサインを軽く流さないことが大切です。
自己肯定感とは何か
内閣府「子供・若者の意識に関する調査」 より:自分自身を肯定的にとらえる感覚が、若者の意欲や心の状態に関わるとされています。
- 自己肯定感は「自分はだいじょうぶ」と思える安心感です。
- 優秀さや成績の高さとは別のものです。
- できない自分も含めて受け入れられる感覚が土台になります。
- 高い・低いを競うものではなく、安心の度合いと考えます。
ほめ方より「認め方」
文部科学省「家庭教育に関する情報」 より:日々の家庭での関わりが、子どもの自信や意欲を支えるとされています。
- 結果だけでなく「頑張った過程」に目を向けて言葉にします。
- 「すごい」より「自分でやってみたね」と具体的に認めます。
- 根拠のない過剰なほめ言葉は、かえって不安にさせることがあります。
- できた・できないに関わらず、存在そのものを大切にします。
安心できる関係が土台になる
国立成育医療研究センター「子どもの心の診療ネットワーク事業」 より:安心できる大人との関係が、子どもの心の安定を支えるとされています。
- 失敗しても見捨てられない経験が、自己肯定感を育てます。
- 話を最後まで聞く姿勢が「大切にされている」感覚になります。
- 親の機嫌で態度を変えすぎないことが安心につながります。
- 「あなたが大事」を言葉と態度で繰り返し伝えます。
自己肯定感を支える毎日の土台
厚生労働省「こころの健康に関する情報」 より:睡眠・生活リズムの安定が、心の状態を支えるとされています。
- 睡眠不足や疲れは、気持ちを不安定にしやすくします。
- 小さな役割や「ありがとう」が、役に立つ実感を育てます。
- 得意なことや好きなことが、自信の支えになります。
- 育ちには波があるため、長い目で見守ります。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 他の子や兄弟と比べる | 「自分はダメ」という感覚を強める |
| 結果や成績だけで評価する | できないと価値がないと感じやすい |
| 失敗を責め続ける | 挑戦を避け、自己否定が強まる |
| 「あなたのため」と本人の気持ちを無視する | 受け入れられていない感覚につながる |
| 根拠なく過剰にほめる | 不安をあおり、ほめ言葉を信じられなくなる |
よくある誤解
Q. たくさんほめれば自己肯定感は高まりますか?
A. ほめる量より、過程を認め、できない自分も受けとめる関わりが大切です。過剰なほめ言葉は逆効果になることもあります。
Q. 自己肯定感が低いのは育て方のせいですか?
A. 育て方だけが原因ではありません。気質や環境も関わります。今からの関わりで支えていけます。
Q. 厳しくしつけると自信がなくなりますか?
A. 否定が続くと自己肯定感は下がりやすいです。ルールは保ちつつ、存在そのものを認める姿勢が大切です。
Q. 「自分なんて」と言うときは?
A. 否定せず気持ちを受けとめ、「そう感じたんだね」と寄り添います。強く続くときは専門の相談につなげます。
Q. 自己肯定感が気になるとき、どこに相談すればいい?
A. 学校での様子は担任やスクールカウンセラーへ、落ち込みが強いときはかかりつけ医や自治体のこころの健康相談に相談すると安心です。
この記事の根拠
- 内閣府「子供・若者の意識に関する調査」
- 国立成育医療研究センター「子どもの心の診療ネットワーク事業」
- 文部科学省「家庭教育に関する情報」
- 厚生労働省「こころの健康に関する情報」
まとめ
- 自己肯定感は「自分はだいじょうぶ」と思える安心感です。
- ほめる量より、過程を認め存在を大切にする関わりが土台です。
- 失敗しても見捨てられない経験が、自己肯定感を育てます。
- 小さな役割や得意なことが、自信の支えになります。
- 強い落ち込みが続くときは担任やかかりつけ医に相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの様子や個別の状況については、かかりつけの小児科医やスクールカウンセラー、担任の先生にご相談ください。

