この記事のポイント
- 1〜3歳は数の概念が「芽生え始める」時期。正しく数えられなくて当たり前で、焦る必要はありません。
- 生活と遊びの中で自然に触れるのがコツ。お風呂で数える、おやつを分けるなど、暗記より体験です。
- 「数えられる=理解している」ではない。数唱と「いくつあるか」の理解は別で、後者は少しずつ育ちます。
- 対象:1〜3歳ごろの子どもの数の概念を育てたい保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 言葉や理解の発達が気になる | かかりつけ小児科 |
| 発達のペースや特性が気になる | 地域の保健センター・発達相談 |
| 健診で相談したいことがある | 地域の保健センター |
| 集団での関わりが続けて難しい | 発達相談・児童発達支援センター |
重要:数の概念が育つペースには大きな個人差があります。「同じ年の子は数えられるのに」と感じても、1〜3歳では理解がゆっくりでまったく問題ありません。発達そのものが気になるときは、1歳半・3歳の健診や、かかりつけ小児科・地域の保健センターで落ち着いて相談しましょう。
1〜3歳の数の概念の芽生え
こども家庭庁「こどもの育ちに関する取り組み」 より:乳幼児期は遊びや生活の経験を通じて、さまざまな概念の土台が育つとされています。
- 最初は「1・2・3」と唱える数唱から始まります。
- 数を唱えられても「いくつあるか」の理解はまだ別です。
- 「多い・少ない」「大きい・小さい」の感覚が先に育ちます。
- 理解のペースには大きな個人差があり、焦る必要はありません。
遊びで育てる数感覚
国立教育政策研究所「幼児教育研究センターの取り組み」 より:子どもの学びは遊びを通じた具体的な経験から育つとされています。
- お風呂で「1・2・3」と一緒に数えて遊びます。
- おやつや積み木を「ひとつずつ」分ける遊びをします。
- 「どっちが多い?」と見比べる遊びで量の感覚を育てます。
- 数えること自体を楽しい遊びにするのがコツです。
生活の中で数に触れる
文部科学省「幼稚園教育要領」 より:幼児期は遊びと生活を通して数量や形への関心が芽生えるとされています。
- 階段を上りながら一段ずつ数えてみます。
- 「みかんを2つ取ってきて」とお手伝いで数に触れます。
- 絵本に出てくる数を一緒に指さして数えます。
- 暗記させるのではなく、生活に数を散りばめる意識で十分です。
焦らないための考え方
国立成育医療研究センター「成長・発達のみかた」 より:発達には個人差があり、比較ではなくその子の歩みを見る姿勢が大切とされています。
- 早くから計算や暗記を求めると、数嫌いにつながります。
- 「数えられない=遅れ」ではなく、理解はゆっくり育ちます。
- 他の子と比べず、その子のペースを大切にします。
- 数に興味を示したタイミングを逃さず一緒に楽しみます。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 早くから計算や暗記を求める | 数そのものを嫌いになりやすい |
| 数えられないことを叱る | 自信と意欲を同時に下げる |
| 他の子と理解の速さを比べる | 個人差が大きく、不安を募らせる |
| ドリル中心で詰め込む | 遊びや体験で育つ数感覚が後回しに |
| 興味のないときに無理強いする | 数に向かう気持ちを遠ざける |
よくある誤解
Q. 2歳で数えられないのは遅れていますか?
A. いいえ。1〜3歳では数えられなくて当たり前です。理解はゆっくり育つもので、焦る必要はありません。
Q. 「いち・に・さん」と言えれば数を理解していますか?
A. 数唱と「いくつあるか」の理解は別です。唱えられても量の理解はこれから少しずつ育ちます。
Q. 数のドリルやアプリを早く始めた方がいい?
A. この時期はお風呂・おやつ・お手伝いなど生活の中で楽しく触れるのが一番です。詰め込みは逆効果になりがちです。
Q. 数に全く興味を示しません。
A. 興味の出る時期は子どもごとに違います。無理強いせず、興味を示したタイミングを待って一緒に楽しみましょう。
Q. 数の理解や発達が気になるときは、どこに相談すればいい?
A. 1歳半・3歳の健診や、かかりつけ小児科・地域の保健センターで相談できます。発達相談につなげてもらうこともできます。
この記事の根拠
- こども家庭庁「こどもの育ちに関する取り組み」
- 国立教育政策研究所「幼児教育研究センターの取り組み」
- 文部科学省「幼稚園教育要領」
- 国立成育医療研究センター「成長・発達のみかた」
まとめ
- 1〜3歳は数の概念が芽生え始める時期で、数えられなくて当然です。
- 数唱と「いくつあるか」の理解は別で、後者は少しずつ育ちます。
- お風呂・おやつ・お手伝いなど、生活と遊びの中で楽しく触れます。
- 早くからの暗記や計算は避け、その子のペースを大切にします。
- 発達のペースが気になるときは、健診やかかりつけ小児科・地域の保健センターへ相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達や個別の状況については、かかりつけの小児科医や地域の保健センターにご相談ください。

