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6〜8歳🏥健康・医療

子どもの色覚特性:日本人男性の約5%・女性の0.2%──就学前の早期発見と『治療より理解と配慮』

色覚特性(色覚異常)は日本人男性の約5%・女性の0.2%が該当。X連鎖遺伝で男性に多い。多くは赤と緑の区別が苦手な型で、生活に大きな支障はないが進路選択や学校での教材選びに影響することも。学校での色覚検査は希望者制(2014年〜)、就学前の自宅・眼科での確認、本人への伝え方まで整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-06-106分で読めます
情報の信頼性

情報源:日本眼科医会・日本眼科学会・文部科学省 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-06-10参考文献:4
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この記事のポイント

  • まず結論:色覚特性は 日本人男性の約5%・女性の0.2%、稀ではない
  • 「治療よりも理解と配慮」 が基本
  • 就学前に1度確認 を推奨(自宅または眼科)
  • 対象:就学前〜小学生のお子さんを持つ保護者向け

受診のタイミング

状況 対応
早めに受診(眼科) 色の区別ができない様子(信号の色・絵の色)/家族歴あり/本人が気にしている/学校で指摘された
就学前に一度 健診や眼科で色覚チェック/家族歴あり
見守りOK 普段の生活で困っていない/色の名前を覚えている

色覚特性とは

日本眼科医会 色覚異常Q&A より:

基本

  • 「色覚異常」「色弱」「色盲」「色覚特性」 など複数の呼称
  • 最近は 「色覚特性」「色覚多様性」 という呼称が一般的に
  • 網膜の錐体細胞の機能異常
  • 多くは遺伝性:X連鎖劣性遺伝

頻度

  • 日本人男性:約5%(20人に1人)
  • 日本人女性:約0.2%(500人に1人)
  • 欧米:男性7〜8%、女性0.5%
  • 男性が圧倒的に多い(X連鎖遺伝のため)

主な型

特徴
1型(赤系の区別が苦手) 赤と緑、ピンクと灰色
2型(緑系の区別が苦手) 緑と赤、緑と灰色(最多)
3型(青系の区別が苦手) 青と黄色(稀)

多くは「色が見えない」ではなく「区別が苦手」

  • 全く見えないわけではない:「色盲」は誤解を生む
  • 「区別が苦手な色がある」が正確
  • 明るさ・彩度で区別可能なことも

検査

日本眼科学会 より:

石原色覚検査表

  • 数字の入ったカラフルな円
  • 眼科・学校で標準
  • スクリーニング用途
  • 3〜5歳から実施可能

専門検査

  • パネル D-15:色の並べ替え
  • アノマロスコープ:色覚異常の型と程度を測定
  • 眼科専門医で

自宅でできる確認

  • 色の名前を正しく言えるか:赤・緑・黄色等
  • 信号の色:交差点で
  • 絵の具・クレヨンの色
  • 色つきの食べ物:イチゴの赤、ピーマンの緑

学校での色覚検査の歴史

文部科学省 学校保健における色覚に関する指導の留意点 より:

経緯

  • 〜2002年:小学校4年生全員に色覚検査
  • 2003年〜:色覚検査は 必須から外れた
  • 2014年〜希望者制 で復活
  • 「個人情報・進路の問題」と「早期発見の必要性」のバランス

現在の状況

  • 多くの学校で希望者制
  • 学校で気づかれず進路で問題に なるケースが報告
  • 就学前の親による確認が重要

子どもへの影響

日本眼科医会 より:

生活への影響

  • 多くは日常生活に大きな支障なし
  • 「見えない」ではなく「区別が苦手」
  • 慣れと工夫で多くは対応可能

学校での困りごと

  • 板書の色チョーク:赤・緑が見にくい
  • 教材・図表:色だけで区別する図
  • 理科の実験:リトマス紙の色
  • 美術:色選び
  • 体育:紅白チーム分け

進路選択への影響

制限・条件あり 内容
航空・船舶のパイロット 信号弁別が必要
電車運転士 信号認識
警察官・自衛官 一部の職種
医師の一部分野 病理・皮膚科等で色判断
印刷・デザイン 色管理

就学前に分かれば進路を考えやすい

本人への伝え方

文部科学省 より、配慮のポイント:

「治す病気」ではなく「特性」

  • 「治療できないから絶望」ではない
  • 「あなたの特性として理解する」
  • 「他の人と少し見え方が違うだけ」

年齢別の伝え方

  • 幼児期:気にしすぎず、できる遊びで楽しむ
  • 小学校低学年:「他の人は赤と緑が違って見える」と少しずつ
  • 中高生:進路選択を一緒に考える

「劣等感」を持たせない

  • 「ダメな目」ではない
  • 個性の一つ
  • 他の能力を伸ばす
  • 同じ特性の有名人 などポジティブな例

家庭・学校での配慮

家庭でできること

  • 色だけで区別しない:名前のラベル等
  • 服のコーディネート を一緒に
  • 「青と緑」「赤とオレンジ」など分かりやすい組み合わせ
  • 本人の判断を尊重

学校への伝達

  • 担任に色覚特性を伝える:希望すれば
  • 「赤チョーク」の見えにくさ を共有
  • 席の位置:板書が見やすい場所
  • 「言いやすい雰囲気」を作る

カラーユニバーサルデザイン

  • 色だけでなく形・記号で区別する
  • 教材・図表での配慮
  • 公的サインの工夫
  • 学校教材も改善が進む

「色覚特性は治る?」

  • 遺伝性なので治療法はない
  • 「色覚補正メガネ」:一部で効果報告だが効果は限定的
  • 「リハビリ」より「理解と配慮」
  • 将来の遺伝子治療 は研究段階

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
「色盲」と呼ぶ 誤解を生む表現、「色覚特性」「色覚多様性」が望ましい
「治る病気」と本人に説明 期待を生み挫折
学校で気づかれず進路で問題に 就学前の確認が重要
「ダメな目」とラベリング 自尊心を傷つける
きょうだいと比較 「自分だけ違う」
「絶対に医療で治る」と高額療法に頼る 効果のエビデンスなし
配慮なしで色だけの教材 学習の機会均等を妨げる
本人が気にしないように「伝えない」 隠すと自己理解が進まない

よくある誤解

Q. 色覚特性は「色が見えない」?

A. 誤り。多くは「区別が苦手な色がある」、全く見えないわけではない。

Q. 学校の検査で見つかる?

A. 2014年〜希望者制、見つからないこともある。就学前の確認推奨。

Q. 治療できる?

A. 遺伝性なので治療法はない、「理解と配慮」が基本。

Q. 進路に大きな影響?

A. 一部の職業で制限、多くの仕事は問題なし。早めに知って計画。

Q. 本人にいつ伝える?

A. 小学校低学年から少しずつ、「他の人は少し違う見え方」と。

Q. 何科を受診すれば?

A. 眼科、特に 小児眼科 が望ましい。

この記事の根拠

  • 日本眼科医会 色覚異常Q&A
  • 日本眼科学会 色覚に関する情報
  • 文部科学省 学校保健における色覚に関する指導の留意点
  • こども家庭庁 母子保健施策

まとめ

  • 色覚特性は 男性の約5%・女性の0.2%、稀ではない
  • 「治療よりも理解と配慮」 が基本
  • 多くは 「区別が苦手な色がある」、「色が見えない」ではない
  • 学校での色覚検査は2014年〜希望者制、就学前の自宅・眼科確認を
  • 進路選択への影響(パイロット・運転士等)、早めに知って計画
  • 「色盲」より「色覚特性」「色覚多様性」 の呼称
  • 本人への伝え方:年齢に応じて、劣等感を持たせない

大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。色覚の心配があれば、必ず眼科にご相談ください。

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