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6〜8歳📚教育・学習

作文が書けない子への対応:『話す→書く』の橋渡しと三部構造の教え方

作文苦手の根本は『書く前に話せていない』こと。学習指導要領は『文章の構成を考えること』を明記、はじめ・なか・まとめの三部構造がコツ。親子の対話で内容を引き出し、原稿用紙の使い方や題材選びまで整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-05-297分で読めます
情報の信頼性

情報源:文部科学省 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-05-29参考文献:3
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この記事のポイント

  • まず結論:作文苦手は 「書く前に話せていない」 が大半の原因
  • 三部構造はじめ(言いたいこと)→ なか(理由・例)→ まとめ(くりかえし)
  • 親子の対話 で内容を引き出すのが最強のサポート
  • 対象:小学生のお子さんを持つ保護者向け

なぜ作文が苦手なのか

各種教育情報 や教育現場の声をまとめると、主な原因は:

5つの典型的な原因

原因 内容
書くことが思いつかない 体験・感想を言葉にできない
構成が分からない どう書き始めるか、どう終わるか
語彙が足りない 言いたい気持ちを表す言葉を知らない
書字そのものが苦痛 字を書くのが疲れる・遅い
完璧を求めすぎ 上手く書こうとして1文字も書けない

多くは 「書く前に話せていない」 が根本。話せていないものは書けません

学習指導要領の方針

文部科学省 学習指導要領 国語 では、「B 書くこと」 として以下を明記:

  • 自分の思いや考えが明確になるように文章の構成を考えること
  • 目的や意図に応じて書くこと
  • 段階的に発展(小1〜小6)

つまり 「構成を考える力」が指導目標。家庭でもこの観点でサポートできます。

「三部構造」で構成の不安を消す

説明文や意見文の基本構造:

構成 役割
はじめ 何が言いたいか宣言 「ぼくは○○が好きです」
なか 理由や具体例(できれば3つ) 「理由は1つ目に〜、2つ目に〜、3つ目に〜」
まとめ 言いたいことをもう一度 「だからぼくは○○が好きです」

具体例:「夏休みの思い出」

はじめ:「ぼくは夏休みに、海でつかまえたカニが一番のおもいでです」

なか

  • 1つ目:はじめてカニを見つけた時のドキドキ
  • 2つ目:手で持つと挟まれそうで怖かったこと
  • 3つ目:水槽で観察したらかわいく見えてきたこと

まとめ:「だから、海でつかまえたカニが夏休みの一番のおもいでです」

三部構造のフレームに沿うだけで 「何を書けばいいか分からない」が消える のが最大の効果。

親子の対話で内容を引き出す

ハグクム・教育情報 等で繰り返し勧められる方法:

質問の階層

子どもが「書くこと思いつかない」と言ったら、親が質問で引き出す

  1. 広い質問 → 狭い質問へ

    • 「今日の運動会、どうだった?」(広い)
    • 「どの種目が一番楽しかった?」(具体的)
    • 「リレーで一番ドキドキしたのはいつ?」(さらに具体的)
  2. エピソードを掘り下げ

    • 「その時、何が見えた?」
    • 「どんな音がした?」
    • 「どんな気持ちだった?」
    • 「お友達は何て言ってた?」
  3. 本人の言葉を書き留める

    • 親がメモを取る
    • 子どもが話したことをそのまま書けばよい
    • 書く前にネタが揃っている状態 を作る

対話で気をつけること

  • ❌「もっと面白いことなかったの?」→ 否定しない
  • ⭕「それ、面白いね!もっと教えて」→ 興味を示す
  • ❌「で?それで?」→ 急かさない
  • ⭕「あの時、〜って言ってたよね」→ 思い出させる

題材の選び方

書きやすい題材

種類 おすすめ度
大好きなこと・もの 好きな食べ物、ペット、習い事
最近の出来事 運動会、遠足、お祭り
驚いた・困った話 道に迷った、虫を見つけた
家族・友達との思い出 お母さんと作った料理
大きな抽象テーマ 「平和について」「夢」 × 低学年では難しい

書きにくい題材の対処

学校から「テーマ自由」と言われて困った時:

  • 3つ候補を出して選ばせる
  • 本人の興味を聞いてから決める
  • 写真・絵を見ながら決める

原稿用紙の使い方(基本ルール)

ルール 内容
題名 上から3マス空けて書く
名前 題名の次の行、下を1マス空ける
書き出し 1マス空けて書き始める
段落分け 段落の最初は1マス空ける
句読点(。、) 1マスに収める、行の頭にはこない(前の行の最後に)
「」(カギかっこ) 1マスに1つ
小さい字(っ、ょ等) 1マスに収める

学年別の目安

  • 小1〜2:原稿用紙1〜2枚(200〜400字)
  • 小3〜4:2〜3枚(400〜600字)
  • 小5〜6:3〜4枚(600〜800字)

家庭でできる作文力アップ習慣

毎日の対話

  • 「今日の出来事ベスト3」 を聞く
  • 「面白かった理由」 を深掘り
  • 家族の食卓で会話:作文の素材集め
  • 絵本の読み聞かせ後の感想 を聞く

週末の習慣

  • 日記:書きたい日だけでもOK
  • 絵日記:絵 → 説明文 の順
  • 「3行でまとめる」 練習:今日のいいこと

道具・環境

  • 専用のノート:本人が選んだお気に入り
  • 書きやすい鉛筆
  • 静かな場所

つまずきパターンと対処

「何も思いつかない」

親子の対話で素材集め。書く前に話す習慣を。

「短くしか書けない」

「もっと詳しく」と聞き出す:「どんな?」「どうして?」「その後は?」

「字が嫌い・書くのが疲れる」

書き始めは短く・楽しく。書字の困難なら学校相談を。

「ありきたりで面白くない」と本人が感じる

「面白いか」より「本当の気持ち」。立派より素直さ。

「『楽しかったです』で終わる」

「何が楽しかった?」「なんで楽しかった?」 を質問。気持ちの理由を言葉に。

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
親が文を直す 自分の文ではなくなる、達成感が減る
「下手」「うまく書きなさい」と評価 書く意欲を奪う
書く前から完璧を求める 1文字も書けなくなる
「何でも書ける子」と比較 自尊心を損なう
手伝いすぎ 自立心が育たない
無理に書かせる 拒否感を強化
本人の選んだ題材を否定 興味を否定すると書く力が育たない
長文を一気に要求 短くてもいいから完成体験を

学校との連携

担任との相談

  • 作文の困りごと を共有
  • どの部分でつまずくか を質問
  • 書字に課題 がある場合は配慮を依頼

スクールカウンセラー

  • 書字の困難が著しい 場合
  • 「書くことへの強い嫌悪」 がある場合

読み書きの困難(LD等)

  • 1年以上の取り組みでも 全く書けない・字を読めない
  • 発達特性の評価 を検討
  • 専門の教育的支援が大きな改善につながる場合あり

よくある誤解

Q. 作文が下手なのは将来困る?

A. 小学生のうちは「書く楽しさ」優先。技術は後からついてきます。

Q. 親が見本を書いて教えるべき?

A. 直接書いてあげるのは NG。「こんな書き方もあるよ」と例を口頭で示すぐらいに。

Q. 短い作文しか書けない

A. 学年相応の量に達していれば問題なし。内容の質を重視。

Q. 「いつまでに○枚」と決めるべき?

A. 時間で区切る方が良い(30分等)。枚数のプレッシャーは逆効果。

Q. AIに頼ってもいい?

A. 小学生のうちは自分で書く経験 が大事。AIは中学生以降の壁打ち相手として(別記事「AIチャットボットと子ども」を参照)。

Q. 何科を受診すれば?

A. 書字に著しい困難があれば 小児科・小児神経科 で発達特性の評価。

この記事の根拠

  • 文部科学省 小学校学習指導要領 国語
  • 文部科学省 小学校学習指導要領
  • 国立教育政策研究所

まとめ

  • 作文苦手は 「書く前に話せていない」 が根本原因
  • 三部構造(はじめ・なか・まとめ)で構成の不安を消す
  • 親子の対話で内容を引き出す のが最強のサポート
  • 題材は 大好きなこと・最近の出来事 から
  • 質より量より「楽しさ」:技術は後からついてくる
  • 親が文を直さない、評価しない
  • 著しい困難が続けば 学校相談・発達特性の評価

大切なお知らせ:本記事は文部科学省・公的教育情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。お子さまの個別の学習状況については、担任やスクールカウンセラーにご相談ください。

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