この記事のポイント
- 読み聞かせは0歳からでもOK。何歳からという決まりはなく、親子で楽しめる時間として気軽に始められます。
- 「聞いてくれない」は普通。赤ちゃんがページをめくる・なめる・すぐ立つのも自然な反応です。
- 数より楽しさ。何冊読むかより、安心できる雰囲気で短くても続けることが大切です。
- 対象:読み聞かせの始め方や絵本選びが気になる、0〜2歳ごろの子どもの保護者(年齢別の絵本選びの目安は6歳まで)。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| ことば・反応の発達の不安 | かかりつけ小児科 |
| 発達全体や接し方の相談 | 地域の保健センターの発達相談 |
| 健診で確認したいこと | 乳幼児健康診査 |
| 継続的な支援につなげたいとき | 児童発達支援センター |
重要:読み聞かせは成果を急ぐものではありません。子どもが嫌がるときは無理に続けず、短く切り上げて大丈夫です。ことばや反応の発達で気になることが続くときは、かかりつけ小児科や健診で相談しましょう。
読み聞かせはいつから始められる?
文部科学省「子どもの読書活動の推進」 より:乳幼児期から本に親しむ機会をもつことが、読書への興味の土台になるとされています。
- 読み聞かせに「何歳から」という決まりはありません。
- 0歳のうちは、声のリズムや親のぬくもりを楽しむ時間です。
- 内容が分からなくても、親子で過ごす時間そのものに意味があります。
- まずは1日数分から、生活の中に無理なく取り入れます。
年齢に合った絵本の選び方
- 0〜1歳ごろは、色がはっきりした絵やくり返しのことばの本を。
- 1〜2歳ごろは、身近なものや簡単なお話の絵本が楽しめます。
- 仕掛け絵本や音の出る絵本は、興味を引きやすいです。
- 子どもがお気に入りを何度も選ぶなら、同じ本でも構いません。
何歳にどんな絵本?0〜6歳の選び方の目安
東京都立図書館は、家庭での読書について年齢別のQ&A(0歳から1歳・2歳から3歳・3歳から6歳)を公開しています。Q&Aの内容と紹介されている本をもとに、選ぶときの目安を編集部が表にまとめました(本の例は各Q&Aに載っているもの、年齢の区切りと「どんな絵本を選ぶ?」の言い回しは編集部の目安です)。
| 年齢 | どんな絵本を選ぶ? | Q&Aで紹介されている本の例 |
|---|---|---|
| 0〜1歳 | 単純な繰り返しと小さな変化が楽しい本。読み聞かせは必須ではなく、開いたり閉じたりするだけで喜ぶ時期なので、最後まで読まなくてOK | 『くっついた』『くだもの』 |
| 2〜3歳 | 身近な出来事を描いた短いお話。読んだあとに生活の中でまねできる本は楽しさが広がる | 『しろくまちゃんのほっとけーき』 |
| 3〜4歳 | 3歳ごろから集中して聞けるようになるので、筋のあるお話の絵本へ | 『ぐりとぐら』 |
| 4〜6歳 | 好きなものへの関心が強まる時期。昔話や少し長いお話も選べる。好きな分野の図鑑を読むのもよい | 『かにむかし』『どろんこハリー』(Q&Aでは5〜6歳向けとして紹介) |
- 迷ったら、長く読み継がれてきた絵本から。地域の図書館の職員に相談すると、年齢に合う本を一緒に探してもらえます。
- 3歳まで読んでいなくても大丈夫。3〜6歳のQ&Aでは、今から始めてよいとされています。
- 内容を理解したか試す質問や、文字・数の勉強に使うのは控えます(3〜6歳のQ&A)。
- 年齢はあくまで目安です。興味が合えば、表の前後の本を選んでもかまいません。
東京都立図書館(都立多摩図書館)「乳幼児おはなし会ハンドブック」 より:まだ絵本に慣れていないごく幼い子どもには、音の響きが楽しめるもの、読み手と簡単なやりとりができるもの、同じフレーズが繰り返されるものを選ぶとされています。
無理なく続けるコツ
- 最後まで読めなくても気にせず、楽しい雰囲気を優先します。
- ページを飛ばす・めくりたがるのも、その子の楽しみ方です。
- 寝る前など、決まった時間にすると習慣にしやすいです。
- 親が義務感で疲れない範囲で、短くても続けることが大切です。
こんな反応も自然なこと
- 赤ちゃんが絵本をなめる・かじるのは、興味を示すサインです。
- すぐに立ち歩いても、また戻ってくることがよくあります。
- 同じ本ばかり選ぶのは、安心や好みの表れで問題ありません。
- 反応が薄くても、続けるうちに興味が出てくることもあります。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 嫌がるのに無理に最後まで読む | 絵本そのものが嫌いになりやすい |
| 何冊読んだかにこだわる | 数を目的にすると親子とも負担になる |
| 「ちゃんと聞きなさい」と叱る | 楽しい時間でなくなり逆効果 |
| 月齢の発達と比べて焦る | 反応には個人差があり比較は不要 |
| 成果や早期教育を急ぐ | 本来の楽しさが失われやすい |
よくある誤解
Q. 読み聞かせは何歳から始めるべきですか?
A. 決まりはなく、0歳からでも構いません。まずは親子で楽しめる短い時間から気軽に始めます。
Q. 絵本を聞かずに歩き回るのですが大丈夫ですか?
A. 自然な反応です。すぐ戻ってくることも多く、無理に座らせる必要はありません。
Q. 同じ絵本ばかり読みたがります。
A. お気に入りをくり返すのは安心や好みの表れで、問題ありません。同じ本でも十分です。
Q. 読み聞かせをすると賢くなりますか?
A. 成果を急ぐものではありません。ことばへの興味や親子のふれあいを育てる時間と考えましょう。
Q. ことばや反応の発達が気になるときは、どこに相談すればいい?
A. まずはかかりつけ小児科や健診で相談を。心配が続くときは地域の保健センターの発達相談も利用できます。
この記事の根拠
- 文部科学省「子どもの読書活動の推進」
- 東京都立図書館「家庭での読書について教えてください」(0歳から1歳・2歳から3歳・3歳から6歳)
- 東京都立図書館(都立多摩図書館)「乳幼児おはなし会ハンドブック」
- こども家庭庁「母子保健」
まとめ
- 読み聞かせに「何歳から」という決まりはなく、0歳からでも気軽に始められます。
- 年齢に合った絵本を選びつつ、子どもの好みや反応を尊重します。
- 何冊読むかより、楽しい雰囲気で短くても続けることが大切です。
- 聞かずに歩き回る・同じ本を選ぶなどの反応も自然なことです。
- ことばや反応の発達が気になるときは、かかりつけ小児科や保健センターの発達相談へ。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの体調や個別の状況については、かかりつけの小児科医や専門家にご相談ください。

