この記事のポイント
- 1〜3歳は「ことば」と「考える力」が一気に広がる時期。見立て遊びやまねっこが認知の育ちを支えます。
- イヤイヤ期は自我と思考が育つサイン。困りごとである一方、認知発達の表れでもあります。
- ことばや理解の進み方には大きな個人差がある。目安より遅くても多くは心配いりません。
- 対象:1〜3歳ごろの子どもの認知発達が気になる保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 発達やことばのペースが気になる | かかりつけ小児科 |
| 健診で相談したいことがある | 地域の保健センター |
| 発達の偏りが心配 | 自治体の発達相談 |
| より専門的な支援を考えたい | 児童発達支援センター |
重要:1〜3歳の認知発達は個人差がとても大きい時期です。ことばが出る時期も理解の進み方も子どもごとに幅があります。ただし、ことばや指さしが極端に出ない・視線が合いにくいといったサインが続くときは、様子を見続けず健診や小児科で相談しましょう。
1〜3歳の認知発達はどう進む?
国立成育医療研究センター「発育・発達に関する情報」 より:この時期はことばと思考が結びつき、世界の捉え方が大きく広がります。
- 物に名前があると気づき、ことばがどんどん増えていきます。
- 積み木を電車に見立てるなど、見立て・つもり遊びが始まります。
- 「これは何?」と問いかけ、ものの仕組みに興味を広げます。
- できる時期には幅があり、前後しても多くは心配いりません。
遊びとまねっこが認知を育てる
厚生労働省「保育所保育指針(発達の理解)」 より:遊びは1〜3歳の子どもにとって、考える力を育てる学びそのものです。
- 大人や年上の子のまねをしながら、行動の意味を学びます。
- 積み木・型はめ・絵本は、形や順序を考える力を育てます。
- 「どっちが大きい?」など簡単な比べっこが思考のきっかけになります。
- 答えを急がせず、子どもが考える時間を待つことが大切です。
イヤイヤ期と認知の育ち
こども家庭庁「乳幼児健康診査の実施」 より:自己主張の強まりは発達の節目で、健診でも成長の様子を確認します。
- 「自分でやりたい」という気持ちは自我と思考が育った表れです。
- 思い通りにいかない経験から、見通しや我慢の力が少しずつ育ちます。
- 選択肢を二つ示すなど、自分で決める機会が認知を後押しします。
- 気になることは健診でメモを見せながら相談すると安心です。
個人差をどう受けとめるか
厚生労働省「発達障害に関する支援」 より:発達には個人差があり、気になるときは早めの相談が支援につながるとされています。
- ことばや理解の進み方は子どもごとに大きく異なります。
- 一つの目安に達していなくても、全体の様子で見ていきます。
- 不安なまま抱え込まず、健診や相談の場を活用します。
- 早めの相談は安心と支援のための前向きな一歩です。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 月齢の目安と厳密に比べて焦る | 個人差が大きく、不安だけが募りやすい |
| イヤイヤを「わがまま」と頭ごなしに叱る | 自我と思考が育つ節目を見落としやすい |
| ドリルや暗記を早くから詰め込む | この時期は遊びを通じた学びが土台 |
| 答えをすぐ教えて考える時間を奪う | 自分で考える経験が育ちにくい |
| 気になるサインを「様子見」で放置し続ける | 必要な相談・支援が遅れることがある |
よくある誤解
Q. 早くから勉強させたほうが認知は伸びますか?
A. 1〜3歳は遊びそのものが学びです。見立て遊びやまねっこ、絵本のやりとりが考える力の土台になります。
Q. ことばが遅いと認知も遅れていますか?
A. 必ずしもそうではありません。ことばの出方には大きな幅があります。理解ややりとりの様子も含め、全体で見ていきましょう。
Q. イヤイヤ期がひどいのは発達の問題ですか?
A. 多くは自我と思考が育っているサインです。困りごとではありますが、認知発達の表れの一つでもあります。
Q. 数や文字を覚えさせるべきですか?
A. 無理に覚えさせる必要はありません。生活や遊びのなかで自然に触れることが、この時期には十分です。
Q. 発達のペースが気になるときは、どこに相談すればいい?
A. ことばや発達のペースが気になるときはかかりつけ小児科や地域の保健センターへ。偏りが心配なら自治体の発達相談や児童発達支援センターに相談できます。
この記事の根拠
- 国立成育医療研究センター「発育・発達に関する情報」
- 厚生労働省「保育所保育指針」「発達障害に関する支援」
- こども家庭庁「乳幼児健康診査の実施」
まとめ
- 1〜3歳はことばと考える力が一気に広がる認知発達の節目です。
- 見立て遊び・まねっこ・絵本が、この時期の学びの土台になります。
- イヤイヤ期は自我と思考が育っているサインの一つでもあります。
- ことばや理解の進み方には大きな個人差があり、目安は参考程度に。
- 気になるサインが続くときは、健診や小児科で早めに相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達や個別の状況については、かかりつけの小児科医や地域の保健センターにご相談ください。

