この記事のポイント
- 1〜3歳は全身運動が一気に広がる時期。歩く→走る→階段→ジャンプと、できることが次々増えていきます。
- 歩き始めの時期には大きな個人差。1歳前に歩く子も1歳半近い子もいて、1歳半までに歩けば見守る範囲とされることが多いです。
- 転びやすいのは発達の途中だから。安全を整えつつ、自由に動ける環境が運動を育てます。
- 対象:1〜3歳ごろの運動発達と安全が気になる保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 歩き始めの遅れや歩き方が気になる | かかりつけ小児科 |
| 発達全体をまとめて相談したい | 地域の保健センター・発達相談 |
| 定期的な発達のチェック | 乳幼児健診 |
| より専門的な発達の評価 | 児童発達支援センター |
重要:1〜3歳の運動は「いつできたか」だけでなく「歩き方や体の使い方に偏りがないか」も見ます。1歳半を過ぎても歩かない、つま先立ちが続くなど気になるときは、月齢だけで判断せず地域の保健センターや小児科で相談しましょう。
1〜3歳の運動発達の目安
厚生労働省「乳幼児身体発育調査」 より:歩行などの運動発達には目安が示されつつ、達成時期には幅があるとされています。
- ひとり歩きはおおむね1歳〜1歳3か月ごろに見られることが多いです。
- 1歳半ごろには小走りや、手すりを使った階段上りが出てきます。
- 2歳前後でしゃがむ・両足ジャンプ・ボールを蹴る動きが広がります。
- 3歳ごろには片足立ちや、走って止まる調整も少しずつできてきます。
体を動かす遊びで運動を育てる
文部科学省「幼児期運動指針」 より:幼児期は多様な動きを経験することが、その後の運動発達の土台になるとされています。
- 公園や室内で「歩く・走る・登る・くぐる」など多様な動きを取り入れます。
- 特定のスポーツより、いろいろな動きを少しずつ経験することが大切です。
- 押す・引く・運ぶといった生活の動作も運動発達につながります。
- 1日のなかで体を動かす時間を、機嫌のよいときに無理なく確保します。
個人差をどう考える?比べない見守り方
国立成育医療研究センター「成長・発達」 より:発達は個人差が大きく、全体のバランスで見ることがすすめられています。
- 慎重な性格の子は、歩けるのに時間をかけてから歩き出すこともあります。
- 体格や運動経験で、走る・跳ぶの始まる時期は前後します。
- 一つの動作だけを取り出さず、全体として運動が広がっているかを見ます。
- きょうだいや友だちと比べず、その子のなかでの伸びに目を向けます。
安全を整えながら見守るコツ
日本小児科学会「ガイドライン」 より:この時期は転倒や転落への安全対策が特に重要とされています。
- 転びやすいのは発達の途中だからで、頭をぶつけやすい家具に対策をします。
- 階段や段差は手をつなぐ・ゲートを使うなど環境で安全を確保します。
- 失敗を恐れて動きを制限しすぎると、運動の経験が積めません。
- 1歳半を過ぎても歩かない、歩き方の偏りが続くときは相談します。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 同月齢の子と歩き始めや走り出しを比べて焦る | 個人差が大きく、焦りは関わりに表れる |
| 発達を早めようと長時間の運動を課す | 子どもの負担になり自然な発達を妨げる |
| 転ぶのを恐れて動きを過度に制限する | 運動を経験する機会を奪う |
| 月齢の目安だけで「遅れ」と決めつける | 順番や全体像を見ない判断は不正確 |
| 安全対策をせず自由に動かせるだけにする | 転倒・転落のけがにつながる |
よくある誤解
Q. 1歳3か月でまだ歩きません。遅れていますか?
A. 個人差の範囲のことが多いです。つかまり立ちやつたい歩きが進んでいれば、まず様子を見て、1歳半を過ぎても歩かないときは相談します。
Q. よく転ぶのは運動が苦手だからですか?
A. この時期はバランスがまだ育つ途中で、転びやすいのは自然です。安全を整えつつ動く経験を重ねるうちに上手になります。
Q. スポーツの習い事を早く始めたほうがいいですか?
A. 特定の競技より、いろいろな動きを経験することがこの時期の土台になります。日常の遊びのなかで多様に体を動かせば十分です。
Q. つま先立ちで歩くことが多いのですが大丈夫ですか?
A. 一時的に見られることもありますが、つま先歩きが続くときや他の動きの偏りもあるときは、小児科や発達相談で確認すると安心です。
Q. 運動発達が気になるときは、どこに相談すればいい?
A. まずはかかりつけ小児科や乳幼児健診で。発達全体をまとめて見てほしいときは、地域の保健センターや発達相談が窓口になります。
この記事の根拠
- 厚生労働省「乳幼児身体発育調査」
- 文部科学省「幼児期運動指針」
- 国立成育医療研究センター「成長・発達」
- 日本小児科学会「ガイドライン」
まとめ
- 1〜3歳は歩く・走る・階段・ジャンプと全身運動が一気に広がる時期です。
- 歩き始めの時期には大きな個人差があり、1歳半までに歩けば見守る範囲とされることが多いです。
- いろいろな動きを経験できる遊びが、この時期の運動発達を育てます。
- 転びやすいのは発達の途中だからで、安全を整えつつ自由な動きを尊重します。
- 歩き方の偏りや遅れが気になるときは、乳幼児健診や小児科で相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達や個別の状況については、かかりつけの小児科医や乳幼児健診の場でご相談ください。

