この記事のポイント
- 6〜9歳は「自分の不調を言葉にしにくい」世代。遊びや運動に夢中になり、のどの渇きを後回しにしがちです。
- WBGT(暑さ指数)を見て、運動の可否を大人が決めるのが基本。気温だけでなく湿度・日差しも見ます。
- 登下校・校庭遊び・習い事の3場面が要注意。出る前の水分補給と帽子で予防の半分は終わります。
- 対象:小学校低学年(6〜9歳ごろ)の子どもをもつ保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 顔が赤い・ぐったり・少量の水しか飲めない | かかりつけ小児科 |
| 夜間・休日に体調が急変して迷う | #8000(小児救急電話相談) |
| 意識がもうろう・けいれん・自力で水分がとれない | 119番(救急要請) |
| 学校の暑さ対策や運動中止の基準を知りたい | 担任・学校 |
重要:熱中症は「意識がはっきりしているか」「自分で水分がとれるか」が分かれ目です。呼びかけへの反応が鈍い、ぐったりして水を飲めないときは、応急処置を続けるより119番が優先です。
運動・体育で気をつけること
日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防」 より:暑さ指数(WBGT)が高い日は、運動の強度を下げる・中止する判断が示されています。
- WBGTが高い日は、激しい運動や長時間の屋外活動を控えます。
- 運動の前・途中・後に、こまめに水分と塩分をとります。
- 休憩を「がまんさせず」定期的に入れ、日陰で体を冷やします。
- 「まだ平気」と言う子ほど無理をしやすいので、大人が止めます。
登下校・外遊びでの熱中症対策
こども家庭庁「子どもの事故防止に関する取組」 より:屋外での暑さによる体調不良は、出かける前の備えで減らせるとされています。
- 家を出る前にコップ1杯の水分をとり、水筒を持たせます。
- つばのある帽子をかぶり、首元の日差しもさえぎります。
- ランドセルや荷物が重い日は、こまめな休憩を意識させます。
- 真夏の日中(特に12〜15時)の外遊びは時間を短く調整します。
強い日差し・気温だけでない暑さの影響
環境省「紫外線環境保健マニュアル」 より:日差しの強さや照り返しは体温を上げやすく、対策が役立つとされています。
- アスファルトの照り返しで、地面に近い子どもは体感温度が高くなります。
- 風がなく湿度が高い日は、汗が蒸発しにくく熱中症が起きやすいです。
- 木陰や屋根のある場所を選ぶだけでも、体への負担が下がります。
- 帽子・通気性のよい服で、直射日光をできるだけ避けます。
熱中症かなと思ったときの応急処置
厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」 より:涼しい場所での休息・体の冷却・水分補給が基本とされています。
- まず涼しい日陰やエアコンの効いた室内へ移動させます。
- 衣服をゆるめ、首・わきの下・足の付け根を保冷剤などで冷やします。
- 意識があれば、塩分を含む飲み物を少しずつ飲ませます。
- 反応が鈍い・水を飲めないときは、無理に飲ませず119番に連絡します。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 「がまんできるでしょ」と運動を続けさせる | 重症化のサインを見逃しやすい |
| のどが渇いてから水分をとらせる | 渇きを感じた時点で軽い脱水のことがある |
| ぐったりした子に無理やり水を飲ませる | 誤って気道に入る危険がある |
| 真夏の車内や締め切った室内に短時間でも残す | 短時間でも車内温度が急上昇し危険 |
| 暑い日の運動可否を子どもの「平気」に任せる | 子どもは無理を自覚しにくい |
よくある誤解
Q. 水分さえとっていれば熱中症は防げますか?
A. 水分は大切ですが、汗で塩分も失われます。涼しい場所での休憩や、衣服・帽子での暑さ対策もあわせて必要です。
Q. 子どもは大人より暑さに強いのでは?
A. 逆です。体が小さく地面に近いぶん照り返しの影響を受けやすく、体温調節も発達途中のため注意が必要です。
Q. 曇りの日なら熱中症の心配はいりませんか?
A. 曇りでも気温と湿度が高ければ起こります。日差しがなくても汗が蒸発しにくい日は油断できません。
Q. スポーツドリンクは普段から飲ませたほうがいい?
A. 大量に汗をかく運動時には役立ちますが、日常的な大量摂取は糖分のとりすぎになります。普段は水や麦茶で十分です。
Q. 熱中症が心配なときは、どこに相談すればいい?
A. 軽い不調はかかりつけ小児科へ、夜間・休日に迷うときは#8000へ、意識がもうろうとするなど重い症状は119番に連絡してください。
この記事の根拠
- 厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」
- 日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防」
- こども家庭庁「子どもの事故防止に関する取組」
- 環境省「紫外線環境保健マニュアル」
まとめ
- 6〜9歳は不調を言葉にしにくいため、運動の可否や休憩は大人が決めます。
- WBGT(暑さ指数)が高い日は、運動の強度を下げるか中止します。
- 登下校・外遊びは、出る前の水分補給と帽子で予防の多くができます。
- 応急処置は「涼しい場所・体を冷やす・水分」。飲めないときは119番です。
- 軽い不調は小児科、夜間・休日の迷いは#8000、重症は119番に相談します。
🏥 お住まいの地域の夜間・休日の初期救急・二次救急・#8000・医療費助成などの窓口は、地域別 子どもの小児科・救急ガイドでまとめて確認できます。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの体調や個別の状況については、かかりつけの小児科医にご相談ください。

