この記事のポイント
- 感覚過敏・鈍麻は「感じ方の違い」。わがままや甘えではなく、本人もつらいことがあります。
- 音・光・肌ざわり・味など感覚はさまざま。同じ刺激でも子どもによって感じ方が違います。
- まず環境を整えるのが基本。無理に慣れさせるより、刺激を減らす工夫が助けになります。
- 対象:子どもの感覚の感じ方の違いに気づき始めた保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 音や肌ざわりを強く嫌がる | かかりつけ医・小児科 |
| 発達や感覚の心配が続く | かかりつけ医・小児科 |
| 親自身の戸惑い・つらさ | 自治体のこころの健康相談 |
| より専門的な評価が必要なとき | 児童精神科 |
重要:感覚の感じ方の違いは個人差が大きく、すべてが診断や治療の対象になるわけではありません。日常生活に困りごとが続くときは、家庭で判断せずかかりつけ医・小児科に相談しましょう。
感覚過敏・感覚鈍麻とは何か
国立成育医療研究センター「子どものこころの診療」 より:感覚の感じ方の違いには個人差があり、本人の困り感に目を向けることが大切とされています。
- 感覚過敏は、音・光・肌ざわり・味などの刺激を人より強く感じる状態です。
- 感覚鈍麻は、痛みや暑さ寒さなどの刺激に気づきにくい状態を指します。
- 同じ環境でも、子どもによって感じ方が大きく違うことがあります。
- 「わがまま」ではなく、本人にとって本当につらい場合があります。
家庭でできる環境の工夫
日本小児科学会 一般向け情報 より:子どもの困りごとに合わせた環境調整が役立つとされています。
- 音が苦手な子には、静かな場所を用意し急な大きい音を減らします。
- 肌ざわりが苦手なら、タグを外す・着慣れた素材を選ぶなど工夫します。
- 偏食が感覚由来のこともあり、無理強いせず少しずつ慣らします。
- 「我慢させる」より「刺激を減らす」方が落ち着きにつながります。
困りごとが続くときの見方
日本小児神経学会 一般向け情報 より:気になる様子が続くときは専門家への相談がすすめられています。
- 日常生活や登園に支障が出るほどなら、小児科で相談します。
- 感覚の特性は発達と関わることもあり、自己判断は避けます。
- 困りごとの場面を具体的にメモしておくと相談がスムーズです。
- 必要に応じて、より専門的な評価につながることもあります。
子どもの気持ちに寄り添う
厚生労働省「こころの健康に関する情報」 より:本人と保護者の心の負担に配慮することが大切とされています。
- 「気にしすぎ」と否定せず、つらさをまず受け止めます。
- 苦手を責めず、できる工夫を一緒に探す姿勢が安心につながります。
- 親が戸惑うときは、自治体のこころの健康相談で気持ちを話します。
- 本人のペースを尊重し、無理な「慣れさせ」を急ぎません。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 「わがまま」と決めつけて叱る | 本人のつらさを否定し自己否定を強める |
| 無理に刺激に慣れさせようとする | かえって不安や拒否を強めることがある |
| 家庭で「感覚過敏だ」と断定する | 個人差が大きく自己判断は誤りのもと |
| 偏食を力ずくで直そうとする | 食事そのものへの拒否につながる |
| 困りごとを我慢させ放置する | 生活の支障が続き本人の負担が増す |
よくある誤解
Q. 感覚過敏はわがままではないのですか?
A. わがままではありません。本人には刺激が本当に強く感じられており、つらさを伴うことがあります。
Q. 慣れさせれば治りますか?
A. 無理に慣れさせると逆効果になりがちです。まずは刺激を減らす環境調整が基本です。
Q. 偏食も感覚と関係ありますか?
A. 味やにおい、食感への感覚過敏が偏食の背景にあることがあります。無理強いせず少しずつが基本です。
Q. 鈍麻だと痛みに気づきにくいのですか?
A. 感覚鈍麻では痛みや暑さ寒さに気づきにくいことがあり、けがや体調変化に周囲が気を配る必要があります。
Q. 感覚の困りごとが続くとき、どこに相談すればいい?
A. まずはかかりつけ医・小児科へ、親自身の戸惑いは自治体のこころの健康相談に話してみましょう。
この記事の根拠
- 国立成育医療研究センター「子どものこころの診療」
- 日本小児科学会 一般向け情報
- 日本小児神経学会 一般向け情報
- 厚生労働省「こころの健康に関する情報」
まとめ
- 感覚過敏・鈍麻は「感じ方の違い」で、わがままや甘えではありません。
- 音・光・肌ざわり・味など感覚はさまざまで、感じ方には個人差があります。
- まずは刺激を減らす環境の工夫が、無理に慣れさせるより助けになります。
- 困りごとを家庭で断定せず、続くときは小児科で相談します。
- つらさを受け止め、本人のペースを尊重して関わりましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの様子や個別の状況については、かかりつけの小児科医や専門の相談窓口にご相談ください。

