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3〜5歳💚メンタル・心理

赤ちゃん返りの原因と対応:下の子誕生・引越し・入園後の『退行』──愛着のサインと家族の関わり

赤ちゃん返り(退行)は下の子誕生・引越し・入園など『環境変化』への自然な反応。おもらし・指しゃぶり・赤ちゃん言葉が再発するのは『前の安心』に戻りたいサインで、愛着が育っている証拠でもある。上の子の時間確保・対応のNG/OK・続く場合の相談先まで整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-06-097分で読めます
情報の信頼性

情報源:厚生労働省・国立成育医療研究センター・日本小児科学会 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-06-09参考文献:4
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この記事のポイント

  • まず結論:赤ちゃん返りは 環境変化への自然な反応、愛着が育っている証拠
  • きっかけは多様:下の子誕生/引越し/入園/親の病気・転勤
  • 対応の鍵「退行を許す」「上の子の時間」「言葉で気持ちを表現」
  • 対象:1〜6歳のお子さんを持つ保護者向け

親のリアルな本音

「下の子が生まれた途端、3歳のお姉ちゃんがおむつに戻りたがる」

「自分でできてたのに『ママやって』が連発。下の子の世話で時間がない」

「赤ちゃん言葉でしゃべる。学校でもやってないか心配」

SNSや子育てコミュニティでよく聞かれる本音です(編集部が想定した典型例として整えています)。「下の子が可愛いと思えない」と感じる時 すらある、複雑な家族の局面です。

受診・相談のタイミング

状況 対応
早めに相談(小児科・児童精神科・保健センター) 半年以上強く続く/夜尿の長期再発/摂食低下・体重減少/極端な不安・パニック/登園・登校できない
担任・SC に相談 園・学校でも強く退行/集団生活に支障/きょうだい間の暴力
家庭で対応OK 数週間〜数か月の退行/本人なりに切り替えられる時もある/元気・食欲は普通

赤ちゃん返り(退行)とは

国立成育医療研究センター日本小児科学会 より:

基本

  • 「退行(regression)」:一度できたことができなくなる
  • 環境変化への自然な防衛反応
  • 1〜6歳に多い が学童期にも起こる
  • 数週間〜数か月で軽快 することが多い
  • 愛着の質を確認 する行動でもある

典型的な行動

  • おもらし・夜尿の再発
  • 指しゃぶり・爪噛みの再開
  • 赤ちゃん言葉
  • 「自分でできるのに」やってと甘え
  • 抱っこ要求の増加
  • 食事の手づかみ・哺乳瓶要求
  • 泣き方が幼くなる
  • 下の子の真似

きっかけ

きっかけ 内容
下の子の誕生 最も典型的、注目の分散
引越し 環境・友達の変化
入園・進級 集団生活への適応疲労
親の病気・入院 安定の崩れ
転勤・単身赴任 家族構成の変化
離婚・家族の死 重大な喪失
きょうだいの病気 親の注目分散

なぜ起こるか

厚生労働省 保育所保育指針 でも家庭環境の変化への配慮が示されています。

心理的メカニズム

  • 「前の安心」に戻りたい:赤ちゃんだった頃は注目が独占できた
  • 「自分も赤ちゃんなら愛されるかも」
  • 不安への対処:慣れた行動に戻る
  • 注目要求:問題行動で関心を引く
  • 愛着の確認:「ちゃんと愛してくれる?」のテスト

「悪い行動」ではなく「サイン」

  • 「困った行動 = 困っている子」
  • 叱るほど悪化:「ダメな子」感が強まる
  • 行動ではなく 背景の気持ち を見る

家庭での対応

「退行を許す」

  • 「赤ちゃんになっていいよ」と受け入れる
  • 抱っこ・甘えを十分に
  • 「お姉ちゃん(お兄ちゃん)でしょ」を控える
  • おむつ・哺乳瓶要求も一時的に許す

上の子の時間

  • 「あなただけの時間」を毎日:10〜15分でも
  • 下の子が寝ている時に
  • 2人だけのお出かけ
  • 「特別な日」を作る

言葉で気持ちを表現

  • 「赤ちゃんが大変で寂しいよね」
  • 「ママは○○ちゃんも大事だよ」
  • 「赤ちゃんになりたいんだね」
  • 本人の気持ちを言語化

きょうだいの誕生時の準備

  • 妊娠中から「お兄ちゃん・お姉ちゃん」を強調しない
  • 「赤ちゃんが来るね」とニュートラルに
  • 入院・出産時の上の子の安心を確保
  • 退院後の役割を本人に決めさせる

NGな対応

NG対応 理由
「お兄ちゃんでしょ!」と叱る 退行の理由を否定
「赤ちゃんみたい」と冷やかす 自尊心↓
「もっと大きいのに」と比較 比較で苦しめる
下の子と比較 「○○ちゃんは泣かない」は禁句
無視・突き放す 愛着が傷つく
「いつまで甘えるの」と急かす 不安を増幅
おむつ卒業を急がせる プレッシャー
「下の子が泣いてるから後で」と毎回断る 「自分は二の次」感

上の子の時間 具体例

毎日できる10〜15分

  • 絵本を読む
  • お絵描き・粘土
  • ぎゅっと抱きしめる
  • 「今日どうだった?」を聞く
  • 2人だけのお茶タイム

週末の特別時間

  • 2人だけのお出かけ:公園・カフェ・買い物
  • 下の子は祖父母・パパに
  • 「あなたが大切」を体で伝える

役割を作る

  • 「お兄ちゃん・お姉ちゃんの仕事」 を作る(強要せず)
  • 下の子のお世話:おむつ持ってきて等の簡単なもの
  • 「ありがとう、助かった」を伝える
  • 「無理しなくていい」も同時に

兄弟関係を育てる

詳細は別記事「兄弟ゲンカの仲裁法」も参照:

  • 下の子への暴力は止める:「叩くのはダメ」
  • 「○○ちゃん(上の子)が一番のお姉ちゃん」を強調しない
  • きょうだい平等:年齢に応じた配慮で
  • 「2人とも大事」を繰り返す

親自身のケア

赤ちゃん返り対応は 親も消耗します

余裕を作る

  • 完璧主義を捨てる:家事を最低限に
  • 祖父母・一時保育・ファミサポ を活用
  • パートナーと交代制
  • 「自分の時間」を確保

親のメンタル

  • 「下の子が可愛いと思えない」も普通
  • 「上の子に厳しくしてしまう」も普通
  • 罪悪感を抱え込まない
  • **限界なら 保健センター・産後ケア

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
「お兄ちゃんでしょ」と叱る 退行の心理を否定
きょうだい比較 自尊心↓
無視・突き放す 愛着が傷つく
下の子を理由に毎回後回し 「自分は二の次」感
おむつ・哺乳瓶要求を頭ごなしに拒否 不安を増幅
「いつまで甘えるの」と急かす プレッシャー
親の余裕がない時に正論 関係悪化
半年以上続く強い退行を放置 適応障害・不安症の見逃し

よくある誤解

Q. 赤ちゃん返りは「我慢が足りない」?

A. 違う。発達上の自然な防衛反応。叱るほど悪化。

Q. 下の子の世話を上の子にさせていい?

A. 強要はNG、本人が望めばOK。「お手伝いありがとう」で。

Q. おむつに戻りたがる、許していい?

A. 一時的にOK。プレッシャーをかけない方が早く戻る。

Q. 「下の子が可愛いと思えない時」がある、私だけ?

A. 多くの親が経験。自分を責めない、保健センター等に相談を。

Q. 赤ちゃん返りはいつ終わる?

A. 数週間〜数か月 で多くは軽快。きっかけが続けば長引くことも。

Q. 何科を受診すれば?

A. 小児科 が入口、長引けば 児童精神科・子どものこころ外来

この記事の根拠

  • 厚生労働省 保育所保育指針(平成29年告示)
  • 国立成育医療研究センター 子どものこころの診療部
  • 日本小児科学会 子どもの心の診療
  • こども家庭庁 子ども・子育て支援

まとめ

  • 赤ちゃん返りは 環境変化への自然な防衛反応、愛着のサイン
  • きっかけは 下の子誕生・引越し・入園・親の病気 など多様
  • 3つの基本:退行を許す・上の子の時間・気持ちを言語化
  • 「お兄ちゃんでしょ」は禁句、比較も自尊心を傷つける
  • 毎日10〜15分 の上の子だけの時間
  • 親自身も 完璧主義を捨て、支援を使う
  • 半年以上強く続けば 適応障害・不安症 の評価を

大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。お子さま・保護者の個別の状況については、小児科・児童精神科・保健センターにご相談ください。

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