この記事のポイント
- 赤ちゃん返り(退行)は、不安を「甘え」で立て直そうとする自然な反応。わがままでも問題行動でもありません。
- 下の子の誕生・入園・引っ越しなど、環境の変化が引き金になりやすく、多くは一時的です。
- 「お兄ちゃんなんだから」と突き放さないこと。安心を補えば、子どもは自分から落ち着いていきます。
- 対象:下の子の誕生や環境の変化で赤ちゃん返りが出た幼児を持つ保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 関わり方・育児の悩み | 自治体の子育て支援の窓口 |
| 食欲・睡眠など体の不調が続く | かかりつけ医・小児科 |
| 上の子・親の気持ちの落ち込み | 自治体のこころの健康相談 |
| 強い不安や落ち込みが長引く | 児童精神科・こころの診療 |
重要:赤ちゃん返りは多くが一時的で、心配しすぎる必要はありません。ただし、食べない・眠れない・体重が減るなどの不調を伴うときや、強い不安が長く続くときは、かかりつけ医・小児科や児童精神科に相談しましょう。
赤ちゃん返りとは?なぜ起こるのか
こども家庭庁「子育て支援に関する施策」 より:子どもの育ちには環境の変化への揺れがあり、安心できる支えが大切とされています。
- 赤ちゃん返りは、できていたことをあえてやらなくなる「退行」です。
- 抱っこをせがむ、哺乳びんを欲しがる、おもらしが増えるなどが典型です。
- 下の子の誕生、入園、引っ越しなど、環境の変化が引き金になります。
- 「親の愛情を確かめたい」不安の表れで、わざとではありません。
よく見られるサインと続く期間
国立成育医療研究センター「子どもの心の診療」 より:心の揺れが行動や体調のサインとして表れることがあるとされています。
- 甘えが増える、夜泣きが復活する、指しゃぶりが戻ることがあります。
- 食事や着替えを「やって」と頼り、自分でやろうとしなくなります。
- 多くは数週間〜数か月で、安心が満たされると自然に落ち着きます。
- 続く期間には個人差があり、焦らず見守る姿勢が大切です。
上の子への関わり方
厚生労働省「母子保健に関する施策」 より:きょうだいが増える時期の上の子への配慮の大切さが示されています。
- 甘えてきたら突き放さず、求める分だけ抱っこや甘えを受け止めます。
- 「お兄ちゃん・お姉ちゃんなんだから」と役割を押しつけません。
- 1日数分でも上の子だけと向き合う「特別な時間」をつくります。
- 下の子の世話を手伝えたら、できたことを具体的にほめます。
親自身の余裕を保つ
国立成育医療研究センター「こころの診療部」 より:保護者自身が支えられることも、子どもの安定につながるとされています。
- 上の子の赤ちゃん返りに、親が疲れてしまうのは自然なことです。
- 「全部受け止めなきゃ」と思いすぎず、頼れる人や支援を使います。
- 親のイライラが強いときは、こころの健康相談に話してもよいです。
- 親が落ち着いていることが、子どもの安心の土台になります。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 「お兄ちゃんでしょ」と突き放す | 不安が増し、甘えが長引く |
| 赤ちゃん返りを叱ってやめさせる | 安心を求める行動を否定し逆効果 |
| 下の子ばかりに関わる | 上の子の不安が強まる |
| 「わざとやっている」と決めつける | 自然な反応を問題行動と誤解する |
| 体の不調を伴うのに様子見を続ける | 病気や強い不調の発見が遅れる |
よくある誤解
Q. 赤ちゃん返りはわがままですか?
A. 違います。不安を甘えで立て直そうとする自然な反応で、叱るより受け止めることが落ち着きにつながります。
Q. 甘えさせると、ますますひどくなりませんか?
A. 逆です。求める分だけ受け止めると安心し、自分から落ち着いていくことが多いです。
Q. いつまで続くのか心配です。
A. 多くは数週間〜数か月で和らぎます。続く期間には個人差があり、焦らず見守ります。
Q. 下の子を可愛がれない自分はおかしいですか?
A. おかしくありません。気持ちの揺れは自然なことです。つらいときはこころの健康相談に話せます。
Q. 赤ちゃん返りが心配なとき、どこに相談すればいい?
A. 関わり方は自治体の子育て支援の窓口へ、体の不調はかかりつけ医・小児科、強い不調が続くなら児童精神科に相談しましょう。
この記事の根拠
- こども家庭庁「子育て支援に関する施策」
- 国立成育医療研究センター「子どもの心の診療」
- 厚生労働省「母子保健に関する施策」
まとめ
- 赤ちゃん返り(退行)への対応は、不安を甘えで受けとめる対応が基本です。
- 下の子の誕生・入園・引っ越しなど環境の変化が引き金になりやすく、先回りした対応が助けになります。
- 甘えは突き放さず、求める分だけ受け止めると、自分から落ち着いていきます。
- 上の子だけと向き合う「特別な時間」をつくることが安心につながります。
- 体の不調を伴う・長引くときは、かかりつけ医・小児科や児童精神科に相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。赤ちゃん返りの出方や続く期間には個人差があります。気になる様子が続くときは、かかりつけ医・小児科や、児童精神科にご相談ください。

