この記事のポイント
- 夜驚症や夢遊病は幼児期に多く、多くは成長とともに落ち着くとされています。無理に起こさないのが基本です。
- 生活リズムを整えることが土台。寝る前のスクリーンや興奮を減らし、決まった時間に寝起きします。
- 昼間の強い眠気・いびき・長く続く不眠は別の問題のこともあり、受診で確認します。
- 対象:子どもの夜泣き・夜驚・寝つきの悩みを抱える保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 睡眠の問題が続く・昼間に強い眠気 | かかりつけ小児科 |
| いびき・睡眠中の呼吸の乱れ | かかりつけ小児科 / 耳鼻咽喉科 |
| 不安・気持ちの落ち込みも気になる | かかりつけ小児科 / 子どもの心の専門相談 |
| 夜間・休日に体調が急変した | #8000(小児救急電話相談) |
重要:夜驚症や寝言・寝ぼけの多くは心配のいらないものですが、「眠っている間の呼吸が止まる・苦しそう」「昼間に強く眠い」「不眠が長く続く」ときは、睡眠の質の問題やほかの原因が隠れていることがあります。自己判断せず小児科で相談しましょう。
夜驚症・夢遊病とはどんなもの?
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」 より:睡眠は心身の発達に関わり、子どもの睡眠には大人と異なる特徴があるとされています。
- 夜驚症は、眠ってしばらくして急に泣き叫ぶなどする状態で幼児に多く見られます。
- 夢遊病(睡眠時遊行)は、眠ったまま歩き回るなどし、本人は覚えていないことが多いです。
- 多くは深い眠りの時間帯に起こり、成長とともに落ち着くことが多いとされます。
- 本人を無理に起こさず、安全を確保して見守るのが基本です。
家庭でできる睡眠の整え方
日本小児科学会「睡眠に関する小児科学会の見解」 より:規則正しい生活リズムが、子どもの睡眠の安定につながるとされています。
- 起きる時間・寝る時間をできるだけ一定にします。
- 寝る前のスクリーンや激しい遊びを控え、落ち着いた時間をつくります。
- 部屋を暗く静かにし、安心して眠れる環境を整えます。
- 昼間に体を動かし、生活全体のリズムを整えます。
寝つけない・夜中に目覚めるとき
国立成育医療研究センター「子どもの心の診療に関する情報」 より:睡眠の悩みには気持ちの面が関わることもあり、安心できる関わりが大切とされています。
- 不安や緊張で寝つけないこともあり、寝る前の安心感が役立ちます。
- 一時的な寝つきの悪さは、生活リズムを整えると落ち着くことが多いです。
- 長く続く不眠や、気持ちの落ち込みを伴うときは相談を検討します。
- 「早く寝なさい」と急かすより、安心できる入眠の流れをつくります。
受診を考える目安
厚生労働省「子どもの健康と生活習慣に関する情報」 より:睡眠が日中の生活に影響している場合は、専門家への相談が役立つとされています。
- 昼間に強い眠気があり、生活や活動に支障が出ている。
- 睡眠中のいびきや呼吸の乱れが続く。
- 不眠や夜の異常が長く続き、家庭の工夫で改善しない。
- こうした場合は、まずかかりつけ小児科に相談します。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 夜驚症の最中に無理に起こす・揺さぶる | 混乱が強まり、かえって落ち着きにくい |
| 寝つけない子を強く叱る・急かす | 不安が増えて余計に眠れなくなる |
| 寝る直前までスクリーンを見せる | 興奮や入眠の妨げになりやすい |
| いびきや呼吸の乱れを様子見で放置する | 睡眠の質の問題を見逃すことがある |
| 市販の睡眠サポート品を自己判断で与える | 子どもへの安全性が確認できないことがある |
よくある誤解
Q. 夜驚症は心の問題やストレスのせいですか?
A. 多くは成長過程で見られるもので、必ずしも心の問題ではありません。続く・激しい場合は小児科で相談します。
Q. 夢遊病のとき、起こしたほうがいいですか?
A. 無理に起こすと混乱しやすいです。けがをしないよう環境を整え、安全に見守るのが基本です。
Q. 寝つきが悪いのは性格だから仕方ない?
A. 生活リズムや寝る前の過ごし方で改善することが多いです。長く続くなら相談を検討します。
Q. いびきは子どもなら普通ですか?
A. 軽いものはよくありますが、呼吸が止まる・苦しそうなときは睡眠の質に関わることがあり、受診で確認します。
Q. 子どもの睡眠の悩みが続くときは、どこに相談すればいい?
A. まずはかかりつけ小児科へ、いびきや呼吸の乱れは耳鼻咽喉科にも、気持ちの面が気になるときは子どもの心の専門相談も選択肢です。
この記事の根拠
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」「子どもの健康と生活習慣に関する情報」
- 日本小児科学会「睡眠に関する小児科学会の見解」
- 国立成育医療研究センター「子どもの心の診療に関する情報」
まとめ
- 夜驚症や夢遊病は幼児期に多く、多くは成長とともに落ち着きます。
- 生活リズムを整え、寝る前のスクリーンや興奮を減らすことが土台です。
- 夜驚症の最中は無理に起こさず、安全を確保して見守ります。
- 昼間の強い眠気・いびき・長く続く不眠は、受診で確認します。
- 睡眠の悩みはまずかかりつけ小児科に相談すると安心です。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの睡眠や個別の状況については、かかりつけの小児科医にご相談ください。

