この記事のポイント
- まねっこ遊びは社会性と言葉の入り口。大人や友だちのしぐさをまねることで、子どもは人との関わり方を体で覚えていきます。
- 簡単な模倣は1歳前後から、ごっこ遊びは2〜3歳ごろから広がるのが一つの目安。時期や好みには大きな個人差があります。
- **「教える」より「一緒にやる」**が基本。生活の場面をまねる遊びに、大人がさりげなく加わると会話が広がります。
- 対象:1〜5歳ごろのまねっこ遊び・ごっこ遊びを見守る保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| まねや言葉のやりとりが乏しい | 地域の保健センター・乳幼児健診 |
| 発達全体の様子が気になる | かかりつけ小児科 |
| 集団での遊びが心配 | 発達相談・児童発達支援センター |
| 月齢ごとの目安を確認したい | 乳幼児健診 |
重要:まねっこ遊びの始まり方や好みには大きな個人差があります。ごっこ遊びにあまり興味を示さなくても、それだけで問題とは限りません。ただし、人のまねや言葉のやりとりが極端に少ない状態が続くときは、乳幼児健診や発達相談で様子を伝えると安心です。
まねっこ遊びはいつから始まる?
文部科学省「幼稚園教育要領」 より:幼児期は遊びを通して心と体、人との関わりが総合的に育つ時期とされています。
- 手を振る・バイバイなどの簡単なまねは1歳前後から見られます。
- 電話のふりや人形のお世話など、ごっこ遊びは2〜3歳ごろに広がります。
- 役になりきる遊びは、3〜5歳でストーリー性が増していきます。
- 始まる時期や好む遊びには個人差があり、目安はあくまで幅をもって見ます。
まねっこ遊びで育つ力
国立成育医療研究センター「成長発達」 より:子どもの発達は遊びや日々の関わりの積み重ねで進むと考えられています。
- 人のしぐさをまねることで、社会のルールや関わり方を学びます。
- 役になりきる中で「相手の気持ちを想像する力」が育っていきます。
- やりとりのある遊びは、言葉や会話の力を伸ばす場になります。
- 「うまい・へた」を競う遊びではないので、評価より共感が大切です。
家庭でできるまねっこ遊びの広げ方
こども家庭庁「こどもの育ち」 より:子どもの育ちは身近な大人との安心した関わりが土台になるとされています。
- 料理や掃除など、生活の場面をまねる遊びに大人もさりげなく加わります。
- 「次はどうする?」と問いかけ、子どもが役を考える余地を残します。
- 結果を直さず、子どもが作った物語の世界をそのまま受け止めます。
- 高価な道具は不要で、空き箱や布など身近な物で十分広がります。
まねっこ遊びに興味が薄いとき
日本小児科学会の活動 より:発達の心配ごとは一つの行動だけで判断せず、全体で見ることが大切とされています。
- ごっこ遊びより、積み木や乗り物が好きな子も少なくありません。
- 好む遊びの違いそのものは、発達の優劣を意味しません。
- ただし、まねや言葉のやりとりが極端に乏しいときは様子を見守ります。
- 気になるときは健診や発達相談で、ふだんの遊びの様子を伝えます。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| ごっこ遊びを「正しいやり方」に直す | 子どもの想像する力や自発性をそいでしまう |
| まねが下手だと笑ったり責めたりする | 遊びへの意欲や自信を失わせる |
| 高価な玩具をそろえないと育たないと考える | 身近な物でも模倣遊びは十分に広がる |
| 興味の薄さをすぐ問題と決めつける | 好みの違いを発達の遅れと混同しやすい |
| 月齢の目安より遅いと焦って急がせる | 個人差が大きく、急がせても逆効果になりやすい |
よくある誤解
Q. まねっこ遊びをしない子は発達が遅いのですか?
A. そうとは限りません。好む遊びには個人差があり、ごっこ遊びより物を組み立てる遊びが好きな子もいます。遊び方の違いだけで遅れと判断はできません。
Q. ごっこ遊びは何歳から始まりますか?
A. 簡単な模倣は1歳前後、ストーリーのあるごっこ遊びは2〜3歳ごろから広がるのが一つの目安です。ただし時期には幅があります。
Q. 親が一緒に遊んだほうがいいですか?
A. 「教える」より「一緒に楽しむ」姿勢が役立ちます。大人がさりげなく役に加わると、やりとりが増えて言葉や社会性が広がりやすくなります。
Q. テレビのまねばかりするのは問題ですか?
A. まね自体は学びの一つです。気になるときは、画面の時間とのバランスを見ながら、生活の場面をまねる遊びも一緒に楽しんでみましょう。
Q. 模倣遊びや言葉の発達が気になるとき、どこに相談すればいい?
A. まずは乳幼児健診やかかりつけ小児科で様子を伝えましょう。発達全体が気になるときは地域の保健センターや発達相談、児童発達支援センターも頼れます。
この記事の根拠
- 文部科学省「幼稚園教育要領」
- 国立成育医療研究センター「成長発達」
- こども家庭庁「こどもの育ち」
- 日本小児科学会の活動
まとめ
- まねっこ遊び(模倣遊び)は、社会性・言葉・想像力が育つ大切な遊びです。
- 簡単な模倣は1歳前後、ごっこ遊びは2〜3歳ごろから広がるのが一つの目安です。
- 「教える」より「一緒に楽しむ」関わりが、やりとりや会話を広げます。
- ごっこ遊びへの興味の薄さは、好みの違いであることも多く決めつけは禁物です。
- まねや言葉のやりとりが乏しいときは、乳幼児健診や発達相談で様子を伝えましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達や個別の状況については、かかりつけの小児科医や地域の保健センターにご相談ください。

