この記事のポイント
- **5〜6歳は「なわとび」「鉄棒の前回り」「ボールをついて遊ぶ」**など複雑な動きに挑戦できる時期です。
- なわとびは縄を回すと跳ぶの同時操作が必要。できる時期には大きな個人差があります。
- 就学を意識して焦らせるより、楽しい運動経験を積むことが、その後の体づくりの土台になります。
- 対象:5〜6歳ごろの子どもの粗大運動の発達が気になる保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 動きがぎこちない・よく転ぶ | かかりつけ小児科 |
| 運動の遅れや不器用さが気になる | 地域の保健センター・発達相談 |
| 専門的な支援につなげたい | 児童発達支援センター |
| 集団遊びや体育が心配 | 園の先生・かかりつけ小児科 |
重要:「なわとびが跳べない」「鉄棒が苦手」だけで就学を不安に思う必要はありません。これらは練習と経験で伸びる動きです。日常生活に支障する不器用さや転倒が続くときに、かかりつけ小児科で相談しましょう。
5〜6歳でできてくる粗大運動の目安
厚生労働省「乳幼児身体発育調査」 より:運動のあらわれ方には幅があり、目安は順番の参考として示されています。
- なわとびを連続で跳べる子が増えてきます(個人差大)。
- 鉄棒で前回りに挑戦できるようになります。
- ボールをついたり蹴ったりの操作が上達します。
- スキップや片足ケンケンが安定してきます。
就学前にできる運動遊びの取り入れ方
スポーツ庁「幼児期運動指針」 より:幼児期は多様な動きを楽しく経験することが大切とされています。
- なわとびはまず縄を回す・両足で跳ぶを別々に練習します。
- 低い鉄棒でぶら下がる・足抜きから始めると無理がありません。
- 大きめのボールで蹴る・つくを遊びに取り入れます。
- 公園のうんていや登り棒で腕や体幹を使う経験を積みます。
個人差と「就学前」の不安について
国立成育医療研究センター「成長発達のみかた」 より:発達は一人ひとりペースが違い、全体の流れで見ることが大切とされています。
- なわとびや鉄棒は協調が必要で、できる時期に大きな幅があります。
- 「就学までに」と急がせると、運動嫌いにつながることがあります。
- 苦手な動きより、得意な動きから自信を育てます。
- 比べる相手は他の子ではなく、少し前のその子自身です。
気になるときの見方と相談
日本小児科学会「小児の発達と健康に関する提言」 より:気になる発達は早めに専門職へ相談する姿勢が推奨されています。
- 極端な不器用さや転倒が日常に支障するときは相談を考えます。
- 就学相談や健診の機会に運動面の心配を伝えると安心です。
- 家庭の見立てだけでなく、園での様子も合わせて確認します。
- 相談は「異常を探す」のでなく「安心するため」と考えます。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 就学前に焦って厳しく練習させる | 運動嫌いや自信喪失につながる |
| なわとびや鉄棒が苦手なことを責める | 挑戦する意欲をそいでしまう |
| 危険な高さの鉄棒技を無理に促す | 落下によるけがの危険がある |
| 他の子と比べて評価する | 自己肯定感を下げてしまう |
| ネット情報だけで発達の遅れと決めつける | 不安が強まり、相談がかえって遅れる |
よくある誤解
Q. 6歳でなわとびが跳べないのは遅れですか?
A. なわとびは回す・跳ぶの同時操作が必要で個人差が大きい動きです。練習で少しずつできるようになることが多いです。
Q. 就学前に運動ができないと困りますか?
A. 入学時点の運動の上手・下手はその後も変化します。焦るより、運動を楽しめることを大切にしましょう。
Q. 鉄棒が怖がってできません。
A. 無理にやらせず、低い鉄棒でぶら下がる遊びから慣らすと、少しずつ怖さが減っていきます。
Q. 不器用さが続くときは様子を見ていい?
A. 多くは成長とともに伸びます。ただし日常生活に支障が続くときはかかりつけ小児科で相談しましょう。
Q. 運動発達が気になるときは、どこに相談すればいい?
A. まずはかかりつけ小児科へ、発達全体が気になるときは地域の保健センターや発達相談、専門支援は児童発達支援センターが窓口になります。
この記事の根拠
- 厚生労働省「乳幼児身体発育調査」
- スポーツ庁「幼児期運動指針」
- 国立成育医療研究センター「成長発達のみかた」
- 日本小児科学会「小児の発達と健康に関する提言」
まとめ
- 5〜6歳はなわとび・鉄棒・ボール運動など複雑な粗大運動に挑戦できる時期です。
- できる時期には大きな個人差があり、目安は順番の参考程度に考えます。
- 就学を急がせるより、楽しい運動経験を積むことが体づくりの土台になります。
- 比べる相手は他の子ではなく「少し前のその子自身」が安心です。
- 不器用さや転倒が続くときは、かかりつけ小児科や地域の保健センターに相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達や個別の状況については、かかりつけの小児科医や専門職にご相談ください。

