この記事のポイント
- **4〜5歳は「ケンケン」「スキップ」「ボールを投げる・受ける」**など協調的な動きが伸びる時期です。
- スキップは5歳前後で個人差が大きい動き。できなくても遊びのなかで自然に身につくことが多いです。
- 「苦手」を責めず、楽しめる動きから広げるのがコツ。運動を好きでいられることが何より大切です。
- 対象:4〜5歳ごろの子どもの粗大運動の発達が気になる保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 動きがぎこちない・よく転ぶ | かかりつけ小児科 |
| 運動の遅れや不器用さが気になる | 地域の保健センター・発達相談 |
| 専門的な支援につなげたい | 児童発達支援センター |
| 集団遊びについていけない | 園の先生・かかりつけ小児科 |
重要:「スキップができない」「ボールがうまく投げられない」だけで発達の遅れと決めつける必要はありません。これらは経験と練習で伸びる動きです。気になる不器用さや転倒が続くときに、かかりつけ小児科で相談しましょう。
4〜5歳でできてくる粗大運動の目安
厚生労働省「乳幼児身体発育調査」 より:運動のあらわれ方には幅があり、目安は順番の参考として示されています。
- 片足でケンケンと数回跳べるようになります。
- スキップができる子が増えてきます(個人差大)。
- ボールを上手から投げる・受け止める動きが育ちます。
- 平均台のような細い場所を歩けるようになります。
家でできる運動遊びの取り入れ方
スポーツ庁「幼児期運動指針」 より:多様な動きを楽しく経験することが幼児期に大切とされています。
- ケンケンパや片足ジャンプを遊びとして取り入れます。
- やわらかいボールでキャッチボールをして投げる・受けるを練習します。
- 音楽に合わせて動くと、リズムと全身運動が同時に育ちます。
- 公園の登り棒やうんていで腕の力も使う経験を積みます。
運動の得意・不得意と個人差
文部科学省「幼稚園教育要領」 より:遊びを通じて多様な経験を積むことが重視されています。
- スキップは左右の協調が必要で、できる時期に大きな幅があります。
- 苦手な動きがあっても、得意な動きから自信を育てられます。
- 「できた回数」より「楽しんでいるか」を大切にします。
- 不器用さが続く場合も、まずは経験を増やすことが先です。
気になるときの見方と相談
日本小児科学会「小児の発達と健康に関する提言」 より:気になる発達は早めに専門職へ相談する姿勢が推奨されています。
- 極端な不器用さや転倒が日常生活に支障するときは相談を考えます。
- 園での集団の動きの様子も合わせて確認します。
- 健診の機会に運動面の心配を伝えると安心です。
- 相談は「安心するため」と前向きにとらえます。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| スキップができないことを繰り返し指摘する | 運動への苦手意識を強めてしまう |
| 他の子と比べて厳しく練習させる | 運動嫌いや自信喪失につながる |
| 危険な高さや速さの動きを無理に促す | 着地や衝突でけがをしやすい |
| 室内中心で体を動かす時間を減らす | 多様な動きの経験が不足する |
| ネット情報だけで発達障害と決めつける | 不安が強まり相談がかえって遅れる |
よくある誤解
Q. 5歳でスキップができないのは遅れですか?
A. スキップは左右の協調が必要で個人差が大きい動きです。遊びのなかで自然にできるようになることが多いです。
Q. 運動が苦手な子は将来も運動嫌いになりますか?
A. そうとは限りません。楽しい経験を重ね「できた」を感じられると、運動を好きでいられます。
Q. 習い事で運動させたほうがいいですか?
A. 必須ではありません。家庭での外遊びでも十分育ちます。本人が楽しめるかを基準に選びましょう。
Q. 不器用さが気になるときは様子を見ていい?
A. 多くは成長とともに伸びます。ただし日常生活に支障が続くときはかかりつけ小児科で相談しましょう。
Q. 運動発達が気になるときは、どこに相談すればいい?
A. まずはかかりつけ小児科へ、発達全体が気になるときは地域の保健センターや発達相談、専門支援は児童発達支援センターが窓口になります。
この記事の根拠
- 厚生労働省「乳幼児身体発育調査」
- スポーツ庁「幼児期運動指針」
- 文部科学省「幼稚園教育要領」
- 日本小児科学会「小児の発達と健康に関する提言」
まとめ
- 4〜5歳はケンケン・スキップ・ボール投げなど協調的な粗大運動が伸びる時期です。
- スキップなどは個人差が大きく、できなくても遊びのなかで身につくことが多いです。
- 苦手を責めず、楽しめる動きから運動を好きでいられるよう関わります。
- 比べる相手は他の子ではなく「少し前のその子自身」が安心です。
- 不器用さや転倒が続くときは、かかりつけ小児科や地域の保健センターに相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達や個別の状況については、かかりつけの小児科医や専門職にご相談ください。

