この記事のポイント
- 9〜12歳の創造力は「ゼロから生み出す力」より「知識を組み合わせて形にする力」。覚えたことを応用し始める時期です。
- 正解探しが増える年代ほど、家庭は「自由に試せる場」。結果ではなく過程に目を向ける関わりが土台になります。
- 「絵が下手」「アイデアが幼い」と感じても比べない。創造力の出方は子どもごとに大きく違います。
- 対象:9〜12歳ごろのお子さんの創造力の育ちが気になる保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 発達全般の気がかり・集中の偏り | かかりつけ小児科 |
| 育ちや関わり方の一般的な相談 | 地域の保健センター |
| 発達の特性が気になるとき | 発達相談・発達相談の窓口 |
| 学習面・図工や作文の様子 | 担任・学校 |
重要:創造力は「才能の有無」で測るものではありません。気になる点があっても作品の優劣で判断せず、生活全体の様子を見たうえで、必要に応じてかかりつけ小児科や地域の保健センターに相談すると安心です。
9〜12歳の創造力はどう育つ?
国立成育医療研究センター「発達評価・支援に関する診療部門の情報」 より:子どもの育ちには段階があり、年齢ごとに伸びやすい力が変わるとされています。
- 高学年は語彙や知識が増え、頭の中でイメージを組み立てられるようになります。
- 「現実にはこうだけど、もし〜だったら」と仮定して考える力が育ちます。
- 一方で「正解・不正解」を気にしやすくなり、自由な発想に慎重になる子もいます。
- 創造力の出方は絵・工作・物語・実験など子どもごとに偏りがあり、それで普通です。
家庭でできる創造力のサポート
文部科学省「特別支援教育について」 より:一人ひとりの特性に応じた関わりが、子どもの力を引き出すうえで大切とされています。
- 材料や道具を手の届く場所に置き、思いついたとき試せる環境を整えます。
- 「うまい・へた」ではなく「どこを工夫した?」と過程を尋ねる声かけにします。
- 失敗や寄り道を否定せず、やり直せる余白を残しておきます。
- 親が答えを先回りせず、子どもの「やってみたい」を尊重して見守ります。
「正解探し」に偏らないために
国立教育政策研究所「幼児教育研究センターの取り組み」 より:遊びや探究を通じた学びが、子どもの考える力を支えると整理されています。
- テストの点数や見栄えのよい作品だけを褒めると、無難な選択に流れがちです。
- 「変わったアイデアだね」と発想そのものを面白がる反応が、挑戦を後押しします。
- 答えが一つでない問いを家庭で投げかけると、考えを広げる練習になります。
- 完成度より「自分で決めて作った」経験を積み重ねることを大切にします。
創造力の育ちには個人差がある
こども家庭庁「こどもの育ちに関する施策」 より:子どもの育ちは一人ひとり異なり、画一的に比べないことが大切とされています。
- 同じ年齢でも、表現が得意な分野もペースも子どもによって違います。
- 大人から見て「幼い」発想でも、本人にとっては大切な試行錯誤です。
- 興味が移り変わるのは自然で、一つを長く続けられなくても問題ありません。
- 比較や評価より、安心して試せる関係づくりが創造力の土台になります。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 作品の出来を他の子と比べる | 自信を失い、挑戦そのものを避けるようになる |
| 「正解」を先に教えて手を出す | 自分で考える機会を奪ってしまう |
| 散らかる・失敗するからとやらせない | 試行錯誤の経験が積めず発想が広がらない |
| 結果が出ないと無駄だと決めつける | 過程で育つ力を見落とすことになる |
| 親の好みの方向へ強く誘導する | 子ども自身の興味や発想が育ちにくくなる |
よくある誤解
Q. 創造力は生まれつきの才能で決まりますか?
A. 才能だけで決まるものではありません。安心して試せる環境と、過程を認める関わりのなかで少しずつ育っていきます。
Q. 高学年から始めても遅いですか?
A. 遅くありません。知識が増えた高学年は、覚えたことを組み合わせて形にする力が伸びやすい時期です。
Q. 絵や工作が苦手な子は創造力がないのですか?
A. そうとは限りません。物語・実験・アイデア出しなど、表現の得意分野は子どもごとに違います。
Q. 習い事をさせれば創造力は伸びますか?
A. 習い事は選択肢の一つですが必須ではありません。家庭で自由に試せる時間も同じくらい大切です。
Q. 創造力の育ちが気になるときは、どこに相談すればいい?
A. 発達全般の気がかりはかかりつけ小児科や地域の保健センターへ、学習や図工・作文の様子は担任・学校に相談すると整理しやすくなります。
この記事の根拠
- 国立成育医療研究センター「発達評価・支援に関する診療部門の情報」
- 文部科学省「特別支援教育について」
- 国立教育政策研究所「幼児教育研究センターの取り組み」
- こども家庭庁「こどもの育ちに関する施策」
まとめ
- 9〜12歳の創造力は、知識を組み合わせて形にする力として伸びていきます。
- 結果や見栄えより、過程と「自分で決めた」経験を認める関わりが土台になります。
- 正解探しに偏らないよう、発想そのものを面白がる反応を大切にします。
- 表現の得意分野やペースには個人差があり、比較は創造力を縮めます。
- 気になることがあれば、かかりつけ小児科や地域の保健センター、担任・学校に相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの個別の状況については、かかりつけの小児科医や地域の専門窓口にご相談ください。

