この記事のポイント
- 小学校低学年の不安は「気持ちを言葉にできる力が育った証」。心配性に見える子ほど、先を想像する力が育っています。
- 「学校行きたくない」には体のサインが伴うことも。朝の腹痛・頭痛は不安のあらわれのことがあります。
- 無理に登校させるより、まず気持ちを聞く。原因を一つに決めつけないことが大切です。
- 対象:6〜9歳ごろの不安・登校しぶり・心配性が気になる保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 学校での様子・登校しぶり | スクールカウンセラー・担任 |
| 不安や気持ちの相談 | 自治体のこころの健康相談 |
| 体の不調を伴う | かかりつけ医・小児科 |
| 強い不安が長く続く | 児童精神科 |
重要:「学校に行きたくない」は、本人にも理由がうまく言えないことが多いものです。無理に問い詰めず、まず気持ちを受け止めましょう。腹痛などの体の不調を伴うとき、状態が長く続くときは、スクールカウンセラーやかかりつけ医に早めに相談すると安心です。
低学年の不安はなぜ強くなる?
国立成育医療研究センター「こころの診療部・精神科の情報」 より:子どもの不安は発達に応じて現れ、安心できる関わりが支えになるとされています。
- 入学で環境が大きく変わり、不安を感じやすい時期です。
- 先を想像する力が育つほど、「失敗したら」と心配が増えます。
- 不安を言葉にできるのは、気持ちを客観視する力が育った証です。
- 多くは環境に慣れるにつれて、ゆるやかに落ち着いていきます。
「学校行きたくない」への向き合い方
文部科学省「不登校に関する情報」 より:子どもが安心して学校生活を送れるよう、早めの気づきと支えが重視されています。
- 「行きたくない」を頭ごなしに否定せず、まず気持ちを受け止めます。
- 「何が嫌?」と問い詰めず、安心できる場で少しずつ話を聞きます。
- 腹痛・頭痛など体のサインが出ていないかも気にかけます。
- 続くときはスクールカウンセラーや担任と様子を共有します。
家でできる安心の作り方
文部科学省「児童生徒の教育相談に関する情報」 より:家庭と学校が連携し、子どもが相談しやすい環境を整えることが大切とされています。
- 帰宅後は「今日どうだった?」と安心して話せる時間をつくります。
- 「できなかったこと」より「できたこと」に目を向けてほめます。
- 生活リズムを整えると、不安が高まりにくくなります。
- 不安が強い朝は、登校のハードルを小さく分けて支えます。
不安が長引くときの見極め
厚生労働省「こころもメンテしよう」 より:不安が生活に支障を及ぼすときは、早めの相談がすすめられています。
- 睡眠・食事・体調にまで長く影響が出るときは要注意です。
- 体の不調が続くときは、まずかかりつけ医で体の面を確認します。
- 親だけで抱え込まず、学校と情報を共有します。
- 「相談=大げさ」ではありません。早めの相談が回復を助けます。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 「気のせい」と体の不調を流す | 不安のサインを見逃し、悪化させる |
| 無理やり登校させ続ける | 不安が強まり、こじれやすくなる |
| 「何が嫌なの」と問い詰める | 言葉にできず、かえって話せなくなる |
| ほかの子と比べて焦らせる | 自信を失い、不安がさらに強まる |
| 相談を先延ばしにして抱え込む | 背景の要因に気づくのが遅れる |
よくある誤解
Q. 心配性なのは気が弱いからですか?
A. いいえ。先を想像する力が育った証です。気持ちを受け止めながら、安心を返してあげましょう。
Q. 朝のお腹の痛みは仮病ですか?
A. 仮病とは限りません。不安が体に出ることがあります。続くときはかかりつけ医で体の面も確認しましょう。
Q. 休ませると怠け癖がつきますか?
A. 必ずしもそうではありません。無理に登校させ続けるほうがこじれることもあります。様子を見て相談しましょう。
Q. 不安が強い子は不登校になりますか?
A. 多くは環境に慣れて落ち着きます。早めに学校や相談先と共有することで、長引きを防ぎやすくなります。
Q. 不安や登校しぶりが続くとき、どこに相談すればいい?
A. 学校での様子はスクールカウンセラーや担任へ、体の不調を伴うときはかかりつけ医、不安が長引くときは自治体のこころの健康相談に相談すると安心です。
この記事の根拠
- 国立成育医療研究センター「こころの診療部・精神科の情報」
- 文部科学省「児童生徒の教育相談に関する情報」「不登校に関する情報」
- 厚生労働省「こころもメンテしよう」
まとめ
- 小学校低学年の不安は、気持ちを言葉にできる力が育った自然なサインです。
- 「学校行きたくない」は、腹痛・頭痛など体のサインを伴うことがあります。
- 無理に登校させ続けるより、まず気持ちを受け止めることが先決です。
- 「できたこと」に目を向けてほめ、登校のハードルを小さく分けて支えます。
- 続くときはスクールカウンセラーやかかりつけ医に早めに相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの心や体調の個別の状況については、スクールカウンセラーやかかりつけ医、自治体のこころの健康相談窓口にご相談ください。

