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妊娠中の歯科治療:安定期がベスト・麻酔やレントゲンの安全性

妊娠中はホルモン変化で歯肉炎・虫歯になりやすく、歯周病は早産との関連も指摘されています。歯科治療は安定期(5〜8か月)がベスト。局所麻酔・レントゲンは適切に行えば安全とされます。受診のポイントを整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-05-298分で読めます
情報の信頼性

情報源:日本歯科医師会・厚生労働省 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-05-29参考文献:4
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この記事のポイント

  • まず結論:妊娠中の歯科治療は 安定期(妊娠5〜8か月)がベスト。麻酔・レントゲンも適切に行えば安全とされる
  • 重要:妊娠中は 歯肉炎・虫歯になりやすく、歯周病は 早産・低体重児 との関連が指摘されている
  • 必ず伝える:受診時に 妊娠していること・週数 を歯科に申告
  • 対象:妊娠中・妊娠を計画している女性向け

受診のタイミング

状況 対応
すぐ歯科を受診 強い歯の痛み/顔が腫れる/歯ぐきから膿/激しい知覚過敏で食事困難
安定期に歯科を受診(推奨) 妊娠性歯肉炎(歯ぐきの腫れ・出血)/虫歯/歯石除去・クリーニング/妊婦歯科健診(自治体で実施)
時期を相談 初期・後期は応急処置にとどめ、本格治療は安定期に

妊娠中に口のトラブルが増える理由

厚生労働省 e-ヘルスネット 等より:

ホルモン変化

  • 女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の増加
  • これを好む歯周病菌が増えやすい
  • 妊娠性歯肉炎:歯ぐきが赤く腫れ、出血しやすい

つわり・生活の変化

  • 歯磨きがつらい(つわりで気持ち悪い)
  • 食事回数の増加・だらだら食べ:口の中が酸性の時間が長い
  • 唾液の性質変化:自浄作用の低下
  • 酸っぱいものを好む:歯のエナメル質への影響

結果

  • 虫歯になりやすい
  • 歯肉炎・歯周病が悪化しやすい
  • 親知らずの炎症(智歯周囲炎)

歯周病と早産の関連

研究や歯科団体の情報 で指摘されている重要な点:

  • 歯周病の妊婦は早産・低体重児出産のリスクが上がる という報告がある
  • 歯周病菌や炎症性物質が 血流を介して子宮に影響 する可能性
  • そのため 妊娠中の歯周病ケアは早産予防の一環 とも考えられている

「歯のことは出産後に」と後回しにせず、安定期に治療・ケア することが大切です。

治療の最適時期

時期 対応
妊娠初期(〜4か月) つわり・流産リスクを考慮し 応急処置のみ。緊急性がなければ安定期まで待つ
妊娠中期=安定期(5〜8か月) ほとんどの治療が可能。本格的な虫歯治療・歯石除去・抜歯もこの時期に
妊娠後期(9か月〜) お腹が大きく、仰向けがつらい・早産リスクを考慮し 応急処置のみ

安定期(妊娠5〜8か月)が最適。緊急の痛み・腫れは時期を問わず受診を。

麻酔・レントゲン・薬の安全性

局所麻酔

  • 通常の歯科麻酔(カートリッジ1〜2本程度)なら、赤ちゃんへの影響は心配ない とされる
  • 麻酔をせずに痛みを我慢する方が、ストレスで母体に負担
  • 必ず 妊娠中であることを伝える

レントゲン

  • 歯科のレントゲンの被曝量は極めて少ない(医科の数十〜数百分の一)
  • 撮影部位(口)は 子宮から離れている
  • 防護用エプロン を着用すれば胎児への影響はほとんどない
  • 必要なら安定期に撮影可能

  • 抗菌薬・鎮痛薬は妊娠中でも使える種類がある(医師・歯科医師が選択)
  • 自己判断で市販薬を飲まない
  • 妊娠週数を歯科に伝える ことで安全な薬を選んでもらえる

妊婦歯科健診

多くの自治体で 妊婦歯科健診(無料または補助) を実施:

  • 母子手帳交付時に案内されることが多い
  • 虫歯・歯肉炎・歯周病のチェック
  • 歯磨き指導
  • 安定期に受けるのがおすすめ

お住まいの自治体の制度を確認してください。

家庭でできるケア

つわり中の歯磨き

  • 小さめの歯ブラシ を使う
  • 顔を下に向けて磨く(喉への刺激を減らす)
  • 匂いの少ない歯磨き粉 を選ぶ
  • 気持ち悪い時は無理せず、調子の良い時間に
  • 歯磨きできない時は 水でうがい だけでも

食生活

  • だらだら食べを避ける(時間を決めて)
  • 食後・間食後は うがいか歯磨き
  • 酸っぱいものの後は 水でうがい
  • キシリトールガム も補助的に

歯周病・歯肉炎ケア

  • やさしく丁寧に歯磨き(出血しても続ける)
  • フロス・歯間ブラシ
  • 安定期に歯石除去・クリーニング
  • 出血・腫れが続くなら歯科受診

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
「妊娠中だから」と歯科治療を全部後回し 歯周病は早産との関連。安定期に治療を
痛みを麻酔なしで我慢 ストレスが母体に負担。適切な麻酔は安全
「レントゲンは危険」と必要な検査を拒否 歯科レントゲンの被曝は極めて少ない。防護エプロンで安全
市販の鎮痛薬を自己判断で服用 妊娠中に避けるべき薬がある。歯科・産科に相談
歯ぐきの出血を「妊娠中だから」と放置 妊娠性歯肉炎・歯周病の進行
歯科に妊娠を伝えない 安全な治療・薬の選択ができない
つわりで歯磨きを完全にやめる 虫歯・歯周病が急速に進行。うがいだけでも

よくある誤解

Q. 妊娠中は歯の治療をしない方がいい?

A. 安定期(5〜8か月)ならほとんどの治療が可能。むしろ放置の方がリスク。緊急の痛みは時期を問わず受診を。

Q. 「歯を1本失う」と言われるけど本当?

A. 「一子を得ると一歯を失う」 ということわざがありますが、これは 適切なケアをすれば防げる。妊娠中の口腔ケアが大事という戒め。

Q. 麻酔は赤ちゃんに影響する?

A. 通常量の局所麻酔は心配ない とされます。痛みを我慢する方が母体ストレスに。

Q. レントゲンは胎児に危険?

A. 歯科レントゲンの被曝は極めて少なく、防護エプロンで胎児への影響はほぼない。

Q. 親知らずが痛い。妊娠中に抜ける?

A. 緊急性によります。安定期なら抜歯も可能なことが多い。歯科医師と相談を。

Q. 何科を受診すれば?

A. 歯科・歯科口腔外科。妊娠していることを必ず伝え、不安なら産科にも相談を。

この記事の根拠

  • 厚生労働省 e-ヘルスネット 歯と口の健康
  • 日本歯科医師会
  • ライオン歯科衛生研究所 妊娠中・産後の歯と口のケア
  • こども家庭庁 母子保健

まとめ

  • 妊娠中は ホルモン変化で歯肉炎・虫歯になりやすい
  • 歯周病は早産・低体重児との関連 が指摘される→放置しない
  • 歯科治療は 安定期(妊娠5〜8か月)がベスト
  • 麻酔・レントゲンは適切に行えば安全、妊娠を必ず伝える
  • 多くの自治体で 妊婦歯科健診(無料・補助)あり
  • つわり中も うがい・小さめ歯ブラシ でケアを続ける

大切なお知らせ:本記事は公的機関・歯科団体の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。医療行為の指示ではありません。妊娠中の歯科治療については、必ずかかりつけ歯科医師・産科医にご相談ください。

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